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TANOTAIGA works as a volunteer now!!
2011年3月11日午後2:46分。
東日本大震災発生時からのタノタイガのボランティアブログです。

オヒサシブリネ

2015年10月18日


前回のブログからしばらく経ちました。
その後も気まぐれで何度か出動したのですが、結局掲載せぬまま3年も過ぎてしまいました。

さてさて今回は久しぶりにタノンティア行って来ました。場所は常総市の水海道。先日の鬼怒川堤防決壊の現場付近です。

つい先日、タノンティアカーが玉突き事故に遭い廃車となってしまったため、代替になった2号機で出動しようかと思っていましたが、荷物は積めども燃費が悪すぎるので今回は保留。代わって一緒にタノンティアに出てくれるJNくんの燃費30km前後(!)で出動です。JNくんはこれまでも常総の現場に出ていてその様子はサテライトにも掲載されています。

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ボランティアセンターのある常総市シルバー人材センター本所までは、うちから高速道路を使っておよそ50km。休日とあって1時間かからないです。3年も経てば老化も進んでいます。頻尿の年頃の我々は途中SAでトイレ行ったり、コンビニでお弁当を購入したりしながらのんびり向かいました。

ボランティアセンターに着いて早々、手続きを始めます。なんだか懐かしい感覚です。
センターでは社会福祉協議会のボランティア保険にも加入できます。新規と継続の列に分けられ、スムーズに手続きが行えます。思ったより人はいません。

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手続きを終えると待機。移動用の車両提供をする我々は待たされます。そして待たされます。そして待たされ...。

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後から思ったのですが、たぶん当日のニーズ確認の電話を、始業の9:00から行っているのでしょう。その後、人数の割り振りを行っているので8:30頃から集まっているボランティアは放置プレイの感覚を味わいます

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待っている間に、地元の中学生への応援メッセージに応えるJNくん。

ようやく名前を呼び出され、僕らに2人を加勢し4名のグループです。なぜか僕がリーダーをやることになり、ニーズ表をポイッと渡されます。あぁニーズ表...懐かしい。ニーズ表は心得や説明など丁寧にホチキスで留めてあり、フォルダに1つにまとめられています。「読めば分かるでしょ」という感じでしょうか、内容や流れについてはあまり説明がありません。

ニーズ表を元に、必要な道具をピックアップしていざ出動です。もう10時近いです。

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向かった現場は個人宅。庭師だというご主人が一人で片付けをしてきたそうです。2階で一旦は暮らそうとしたものの、0歳の赤ちゃんが喘息の症状が出てしまったため、奥さんと奥さんの実家で暮らしているとのこと。もっと早くに応援要請すればいいのに、と言ったのですが、被災当初は一旦断られてしまい、今に至ったそうです。

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浸水は1階天井付近まできていたそうです。1階の床板は剥がされ石灰も撒かれています。全て一人で行ったというので、たぶん自腹で出費。ボランティアに任せてくれれば...。

今日の僕らのミッションは庭の片付けです。大きな瓦礫などはなく、溜まった泥土を土嚢袋に入れて片付けるだけです。土嚢袋の口を縛る手さばきは体が覚えているものですね。
東日本大震災以降の教訓をもとに製品化された便利な土嚢詰めグッズもあったりして、KAIZEN日本人のポテンシャルの高さを感じました。

被災者の人は良く喋ります。喋りたがります。被災者の話に耳を傾けてあげるというのは、やっぱり最も重要なことの1つです。被災以前に亡くなっていた両親が、自分が家を離れて暮らしている間に、中古で買って残していってくれた家。守らなければ、なりません。

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植木の根っこと格闘しながらも、あっという間にお昼の時間。お弁当を食べて午後の作業再開するも、敷地も広くは無いので午後も小一時間で作業終了。ちょっと物足りなさも感じますが、既に筋肉痛です。

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久しぶりに作ったタノミッド・ミニ。土嚢袋90枚程度です。
道幅狭く家の前には積めないので、ご主人の希望通り庭の隅に積み上げました。
作業前に近所の人に土嚢の積む場所を相談したところヒステリックな対応されましたが、そんなことすら懐かしい。穏便にやり過ごすスキルも健在です。

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JNくんはマスターの域です。散らかった玄関先の掃除も怠りません。

ボラセンスタッフからは僕に何ら説明が無かったのですが、役所に連絡して回収に来てもらうこと、その時にまた必要であればボランティアのニーズを出したらいいこと、をご主人に説明してあげます。それにしてもフォルダをポイッと渡して現場任せなら、慣れないボランティアの人はそんなことも分からない。せめて流れをボラセンスタッフが説明しておいてあげないと...。

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作業終了はまだ午後1時半。ボラセンに電話をかけて、他の現場へヘルプに行けることを伝えたましたが、センターに戻って来るように指示されます。どうやらもう今日は向かうべき現場が無いようです。

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センターに戻り、報告書を作成して提出。道具洗いや消毒が徹底されているのはイイですね。

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まず洗剤で長靴を洗います。

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続いてそのまま消毒液へジャブン。
係のおばちゃんからは「プール入る前みたいでしょ?」と言われながら次の行程へ。

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石鹸で手を洗います。

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最後はうがい。係のおばちゃんから「ハイ、これでうがいして」とイソジンの入った紙コップを手渡されると熟女系マッサージ店に来た気持ちになります。ある意味ご褒美です。

あまりにも早く終わってしまったので、およそ1ヶ月経った堤防決壊場所あたりまで行って見ることにしました。

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決壊場所は既に修繕され堤防が造られています。

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話題になった白い家や電柱もそのまま...。

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シルバーウィークにも結構ボランティア入ったとかききましたが

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もう1ヶ月経つんですよね?

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田んぼに流れ着いて散乱した無数の瓦礫とは裏腹に、なんかボラセンの雰囲気はゆったりしてたなぁ。

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被災の痕跡で「イイ」写真を撮ることに夢中な老人の先生と生徒。立派な一眼レフを数台抱えて「そっちからだと影がかぶっちゃうので...」「生活の雰囲気を...」という声が漏れ聞こえてきました。

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火事場泥棒も健在です。軽トラやレンタカーの荷台にお金になりそうな瓦礫を積んで、ウロウロ物色している車が複数見受けられます。

常総は東京から思っていたより近い印象。申請すれば高速代も無料になります。
ボラセンは良い意味と悪い意味でシステム化されていました。システム化されると合理的でスムーズに行える反面、融通聴かせられない部分(人たち)ができるのが難点ですね。ボランティアしたい人がいても、ニーズの吸い上げ方や割り振り方があまりうまいこと行っていない気がする。

色々思うこともありましたが、ともあれ体を動かすのは気持ちが良い。また時間見つけて行ってみよう。空いた土日はTANOTENASHIもあるので時間作れるかなぁ。

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11ガツ17、18ツアー ソノ2

2012年11月18日


(つづき)
南三陸町を後にして石巻を目指します。
今回は石巻の復興民泊へ宿泊し、翌日いろいろ見て回ろうと計画されていました。

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石巻へ向かう道すがら追分温泉に行こうということになり、以前にも何度か行ったことのあるという牛乳ナビのもと山道を抜けていきます。

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毎度のことながら疲労のあとのハイテンションでツイキャス放送。悪ノリでお風呂場から「晩秋のマツタケフェス」を放送しようと思ったけれど、電波状況が悪く、お客さんも沢山いたので生中継できませんでした。期待に胸を膨らませていた皆さんごめんなさい。

お風呂は意外に狭くて温泉も掛け流しではないので残念でしたが、木造の建物から香る木の香りや熱めの湯は疲れを癒してくれるにはもってこいです。日帰り入浴300円というのも嬉しい。南三陸や石巻でのボランティアの際にはここに泊まって部屋出しの料理を楽しむのもいいねー、我々はもぅいいオトナなんだから、なんて皆で納得。この旅館は震災当時、アンオフィシャルな避難所として地域の人たちを受け入れていたようです。

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売店も充実。

復興民泊のチェックイン時間も迫っていたので後ろ髪をひかれながらも早々に引き上げます。「民泊」といっても村人が実際に暮らすところに泊まらせてもらういわゆる民泊とは違い、被災した商店街の中にあるビルの2階を改装して作られた簡易宿泊所。6畳ほどの部屋の中に2段ベッドが3台詰め込まれたアジアの安宿的なドミトリーの宿泊所です。でもアジアの安宿より何十倍も清潔感はあります。

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一泊一人2300円を支払うとカッチカチのシーツと枕カバーが渡されるので自分でベッドメイキング。初老で頻尿の僕は迷わず下のベッドを選びます。

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民泊の裏通りはスナックやクラブの立ち並ぶ歓楽街。だけれど食堂のようなところはなかなか見つけられない。雨の中を散々歩き回ってようやく居酒屋に入ってビールにありつく。せっかく温泉でホカホカだったからだもすっかり冷え切ってしまってた。宿に入る前にファミレスとかで食事をしておいても良かったかなと思った瞬間。

石巻の高速道路を下りて街まで向かう道沿いには新装されたファミリーレストランやホームセンターが立ち並ぶ。食べたいメニューを選ぶには事欠かない。ところでそういった建物に混ざってひときわ目立つのがいくつもあるパチンコ屋。馬鹿でかい建物にギラギラのネオン。出稼ぎ労働の人たちの暇つぶしの場所か、地元の人たちの現実逃避の場所か、駐車場はどこもいっぱいだ。同情する部分もあるけれどこれでいいのかな?と何だかちょっと腑に落ちない切ない気持ちになる。人づてに聞いた話だけれど、震災直後にとあるファミリーレストランが被災者の復興支援、雇用提供のためにといち早く店舗を新装開店させた。だけれどアルバイトを募集してもなかなか人手が集まらない。働いてお金を得てしまうよりも、実際補償で生活しているほうが楽なのだろうけど。

酔いも回ってきたところで我々文化的意識の高いタノンティアたちは、仙台出発前から楽しみにしていた映画鑑賞に向かうことにした。震災前からここ石巻には週末オールナイトのオールドフィルムの映画館があるという。きくところによると東北六県で残っているのはここだけとか。震災後も再会したというので我々文化的意識の高いタノンティアたちは古き良き昭和を楽しむべく向かった。

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...暗い。明かりが消えている。
ここまできたのに諦めてなるか!と我々文化的意識の高いタノンティアたちは食い下がって呼び鈴をしつこく押してみると、ドアの向こうから「今日はもう終わりました」の無愛想な返事。看板にもオールナイトって書いてあるじゃん!と皆憤る。何とも文化的意識の高いタノンティアたちだろう。

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しょうがなく真っ暗闇の中、看板だけを楽しみながら妄想を掻き立てる。僕の青春時代を救ってくれた林由美香嬢のポスターを見て、同級生のJNくんは「確か自殺しちゃったんだよね...」と寂しそうなため息を漏らす。さすがさらりと溢れんばかりの知識を披露された。ああ古き良き昭和。

映画を諦めたところで大食漢のイイツカくんがラーメンを食べたいというので中華屋を覗くもどこもいっぱいで座れない。ようやく一件見つけて僕以外は全員一杯完食。よく食べるなぁ、昼間もラーメン食べたじゃん。

宿に戻ってベッドに横になると僕はそのまま爆睡。朝10時に叩き起こされるまで爆睡。JNくんとイイツカくんは早起きして昨日再オープンした石ノ森漫画館まで歩いて来たそうだ。タフね。

宿をチェックアウトしてとりあえず腹ごしらえ。車を停めてあった復興マルシェで朝食兼昼食を頂きます。風が強かったけれど、イベントをやっていたようで狭い敷地ながらもまあまあの人出。
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バキュームイイツカはここでも名物(?)石巻焼きそばと油麩丼の2つを平らげます。せっかく茨城からきたのだからと全てを堪能します。

復興マルシェから日和山へ登ってみました。
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目下に広がる景色は想像通り、というか、更地が広がるばかりです。

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日和山を下りて、いつもの場所へ。

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津波の高さを示す柱が立っていました。

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松並エリアにてイイツカくんとはお別れ。このあと仙台に立ち寄って、僕の展示と志賀理恵子さんの個展を見てから帰路につくといいます。本当にタフだ。

残った僕らは大川小学校へ慰問へ向かいました。

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津波は北上川を遡上してこんなところまで来たのだな。やっぱり言葉を失います。

そのまま仙台に帰るつもりが再び南三陸ボラセンへ向かいます。目的は昨日置き忘れてきた牛乳くん自慢の道具回収(得意げに高々と道具を揚げる昨日のブログの写真参照。)

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ついでに志津川の市場でお土産買ったり屋台の海鮮食べたりと堪能。

この2日間でボランティアがてら観光していくぶん散財してきたな。今度はいつ来れるかな、とも思うけれど、やっている内容は当初とかなり変わってきている。大きな違いは被災者とのコンタクトがほとんどないこと。タノンティアは瓦礫撤去をしながらの被災者の人たちが早く家に戻れるための手助け作業だったけれど。今では被災者もある程度の住居が確保されて、生活のリズムを持ち始めている。最近は被災地の変化を見に行っていることにウェイトが傾いている。急を要することでは無いから気長に、来れるときにまた来て被災地を観察していければ良いな。
ともかく皆であーだこーだ震災や被災地のことを話しながらこうやって過ごす時間は楽しいし健康的だな。

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11ガツ17、18ツアー

2012年11月17日


久しぶりのタノンティア。場所は南三陸です。
今回のメンバーは牛乳君(仙台)、イイツカくん(土浦)、JNくん(横浜)の計4名。なんとも色気の無い男臭いベテラン揃いのチームです。

南三陸に作業に来るのはおよそ1年ぶり。印象派というと「変わってない」。こんなにも変わっていないものか。復興が始まっていると言うより野ざらし感。病院なんかは取り壊されていたけれどもちろん新しい建物なんかもないし、そこらに瓦礫がまとめられて山になっている。

南三陸のボランティアセンターは8時半集合9時から作業スタートとという遠方から来る人たちにはちょっと早起き必須の受付です。イイツカくんは仙台発の僕らと合流するために、道の駅で仮眠して参加という正気の沙汰とは思えないスケジュールでいつもボランティアに向かっています。

道はスイスイ、2時間弱で南三陸ボランティアセンターに到着。名簿に名前やボランティア保険の有無(現地で加入できます。無料。)を記入し、それぞれの車で現場へ向かいます。

本日の現場は十日町という場所。観光客の慰問場所にもなっている鉄骨剥き出しの庁舎が残る場所も見えて海も見えるど真ん中のエリアです。作業内容は地面や地中に埋もれている瓦礫の撤去です。

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もともと工場か何かがあった場所なのか、大きな穴がいくつも空いてます。作業中に落ちると危険なので大きなコンクリートの瓦礫で蓋をして応急処置。

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今日のボランティア参加数は60名ほど。宮城ナンバー以外にも群馬や札幌、川崎ナンバーも目立つので未だに各地から駆けつけてくれているようです。宮城の「わ」ナンバーもあるのでレンタカー借りて来てくれているのだな。ありがたや。

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大きな石やコンクリートを除けると冬眠前のダンゴムシくんたちを起こしてしまいます。ごめんなさい。

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ほじくり出した物はコンクリート片や石、プラスチック、鉄、磁器、木材などなど分別して行きます。

秋の東北、さすがに寒さが厳しくなってきました。お昼休みに前から気になっていたラーメン屋さんがあったので暖かい食事を求めて試しに行って見る。

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放置されたバスがラーメン屋さん...おいおい、ダサすぎる...。


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...座席がそのままテーブルに...。斬新すぎる。

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...しかしメニューは充実。

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ナンバーも付いていないこの放置バスが客席。キッチンの付いたマイクロバスが営業のためにやってきて運転席越しにできあがった料理を受け渡す。斬新。

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外にまわるとこんな感じ。透明のドームで繋げられている。一昔前のラブホテルの会計システムみたいだ。斬新。

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エアコン、大型テレビ完備。真夏やこれからの季節にはとても助かります。今日は小雨もぱらついてきたのでありがたい。

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むさぼり食う野獣たち。

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セットのミニ炙りチャーシュー丼は美味かった。ラーメンのコスパは...並、かな。だけど雨風寒さを凌げたので総合的にはかなり高得点。

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SタノはMイイツカくんのために運びきれないくらいの重い瓦礫をバケツに入れて待ち構えます。単調な黙々とした作業に飽きてくるのでこんなプレイも大切です。

そもそも「こんな作業必要か?ここは緑地公園になるのだから重機でごっそりやって埋めてしまえば良いし...。」という疑念は払拭できません。そこで牛乳君「ボラセンの人たちも特段必要な作業ではないとわかっているようです。だけれど地元の人たちが通るときにボランティアがいるのを見ることで、復興してきている気持ちになれる。観光客も多く通るのでいまだボランティアが必要で、働いている人たちがいることをアピールできる」と。なるほど、我々はパフォーマーとしての役割が大きいわけか。「ここである程度分別したものが、山の裏側にある港に面したJVの再処理工場で別な人の手で更に丁寧に分別される。その人手が地元の雇用になっている」と。ナルヘソ。そうやって経済もまわるのだ。

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休憩の合間に何やらスケッチブックに絵を描いている本日最年少参加の16歳の少女。この広がる惨状を描いているのか...と、ちょっとした感動をおぼえて近づいて覗いてみると...美少年のアニメキャラを描いていました。世の中は思うようにならない...。

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定時15時に作業終了。ところどころにコンクリート片の山ができてます。

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我らタノンティアのエリアもコンクリートの床が全て露出するくらいに片付きました。雑巾がけしたいくらいです。


作業終わりに恒例のタノンティアポーズ。

ボランティアセンターに戻ってからいざ石巻へ。
今夜は石巻の復興民泊に泊まって、明日はあたりを巡ってみます。

あれだな、早起きして駆けつけ体を動かして汗をかくという最近のボランティア内容はゴルフに近いな。

(つづく)

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タノンティアミニツアー

2012年10月22日


11/17(土)、タノンティアに出動予定です。サテライト・牛乳くん発案ですが僕も行きます。

予定としては土曜日のボランティア後に石巻に宿泊し日曜日に視察とさせていただきます。
■ボランティア場所
 未定

■視察場所
 未定

■合流方法
 ・全工程の場合
  宿と交通手段の確保行ったうえで、tanonteer ML(http:/ /groups.yahoo.co.jp/group/tanonteer/)もしくは僕宛(ikaseteアットマークtaigart.com)上にご連絡ください。
 ・土曜の夜から場合
  宿の確保の上、tanonteer ML(http:/ /groups.yahoo.co.jp/group/tanonteer/)もしくは僕宛(ikaseteアットマークtaigart.com)上にご連絡ください。
 ・日曜の朝から
  tanonteer ML(http:/ /groups.yahoo.co.jp/group/tanonteer/)もしくは僕宛(ikaseteアットマークtaigart.com)上にご連絡ください。
  JRかバスを使った時間を見こして9:30まで石巻駅までお越しください

■宿のオススメ
 我々が泊まるのは「復興民泊」
 http://ishinomaki2.com/category/guest/

タノンティアカーの出動は未定ですが確定次第ご連絡します。
それぞれ自家用車での参加歓迎です。

Posted taiga : 23:42 | Permalink | Comment (0)

チャリンコ

2012年05月02日


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今日も昨日に続いて荒浜。

昨日同様、作業前に丁寧な団体説明があります。今日は昨日の代理学生ではなくて、社会人だという団体代表者が説明をしてくれているのでスムーズに話を聞けます。

今日はミキティーと二人きりで参加です。ほかに参加者は40名くらいいるでしょうか。あとからまた別の団体バスが合流するようです。

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今日は念願の自転車移動!ミキティーと二人でテンション上がります。

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およそ10分ほどで現場到着。昨日の作業場所よりほんのちょっとだけ内陸部のところです。作業内容は土に紛れた石拾い。

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地表5cmくらいまでの「親指より大きい石」を掘り起こします。ニーズは農家の人からで畑を耕したいのだそう。

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ただただ黙々と作業をします。日中は陽も差して暖かかったのですが、午後になると海風が強くて寒い。防風林もなければ家も何も無いのだからしかたありません。

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カリフォルニアではありません。荒浜です。

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砂埃も酷いです。

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作業終盤には、それぞれが土のう袋に集めていた石や瓦礫を分別します。

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天気はサイコー、でも風が強かった。まだまだ肌寒いです。

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帰り道はロードレースのようです。

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道路はどこもかしこもボロボロですなぁ。

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仙台市内に戻ってお待ちかね、マンジュシャンでスイジュウローペンとエビ炒飯。まさかの2人で感触です。

これからまたしばらく忙しくなるのでタノンティア行けないな。
まぁ「行けるときに行く」というスタンスがいいのだけれど。


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アラハマ

2012年05月01日


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タノンティアカーの調達に苦慮しましたが、ちょっと無茶をして出動です。
サテライトのナガイ氏からの情報による荒浜のリルーツというボランティアベースに参加。

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入り口にはチェーンソーで作られた芸術作品が並んでいます。ほのぼの。

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今日は久しぶりにタノンティアのチョーさんと2人きりだと思ったら、偶然にもサテライトのオカベさんも来ておりました。一緒にタノンティアします。

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9時になると集められて説明を受けます。団体の説明、成り立ち、現状報告、作業内容...などなどおよそ20分強。初めてボランティアに参加する人たちにはとても良いです。僕らも作業の意義性を考える機会になります。説明の最後にはTシャツなど団体のグッズ販売もしてくれます。
今日の説明者は社会人だという代表者が不在のため、東北大学の学生の説明。それにしても話がちょっとグダグダ。ガンバレ。この団体は不在の代表者と主に東北大の学生達で運営されているようです。

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今日の現場は海から僅か数百メートルの場所の畑。周りは何にもありません。ナガイ氏によると自転車で現場まで移動というので楽しみにしていたのですが、今日は参加者も多く車で移動。海沿いの瓦礫の砂利道に車を泊めるのはヒヤヒヤです。

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作業内容は畑の土おこし。前日の作業の続きです。列になって4〜50cmくらい土を掘り起こし、地中にある瓦礫を掘り出します。

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地味、ですがかなりの肉体労働です。

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我らタノンティアのエリアは何故だか瓦礫出土量が俄然少ない。長いものや大きいものが出てくると皆で歓声を上げて拍手も起こります。宝探しの気持ちでヘヴィーなものを出土させるのに躍起になります。

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木材などが出てきてもイマイチ。色の派手な物や、そのままの形態を残したスリッパなどが出てくるとうれしい。被災者を想えばとても切なく一喜一憂は不謹慎なのだけれど、キツイ肉体労働の現場ではそういったことが作業を続ける糧にもなり、疲労を和らげます。

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畑の持ち主も様子を見にやってきました。イヅモアリガドネーとズーズー弁で差し入れをしてくれます。

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ここらへんの農家では、耕作機などの重機は共有財産。津波で流されてしまい、今更みなで借金して買うこともできないのでボランティアが人海戦術で田おこしを頼まれるそうです。最近はどこもそういったニーズが多いのでしょう。

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今日も一日おつかれさま。間もなく筋肉痛だな、コリャ。

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作業終わりにボランティアのみんなで荒浜の慰霊碑まで行きます。荒浜海水浴場と言えば、僕が東京から仙台に出戻ってきたばかりのころは、暇ですることがなかったので晴れた日はウクレレ片手に良く来たものです。あ、今もさほど変わりませんね。その頃とは比べものにならないくらい何も無くなっています。住宅が全て無くなると、こんなに海が近かったんだと感じさせられます。

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周囲には黄色の旗や看板がちらほら見られます。どうやらこの辺りは居住禁止区域に指定されたらしく、そのことに反対する住民達が自分の土地に黄色い旗や看板を建てているようです。
ざっと見渡して半径1kmくらいに十数カ所の旗。「生まれ育った故郷を元の形に戻してくれ」と行政批判の看板。気持ちはわからなく無い。ただ、またいつ来るかわからない津波のリスクを背負って莫大な税金を十数名のためのインフラ整備に投じれられるのか。そして被災しているのはこの地域だけではない。
自分だったら、と仮の話なんてできないのはわかっているけれど、自分だったら、みんなのために次のことを考えるだろうな。権利主張よりもそこに住んだ責任とこれからのための義務の方が勝ってしまう。悲しいかな、こればかりは感情論だけではどうにもならない。

まだまだ復興は進まない。進めない。

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タノンティアカー(2/11)

2012年02月09日


突然ですが2月11日(土・祝)のタノンティアカー、募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。

今現在、行き先未定です(一応今のところ山元町を予定しています)。集合時間・集合場所も未定ですが、時間は7:00〜8:00頃だと思います。集合場所は仙台駅界隈であれば、近くまでピックアップに行くことも検討します。
仙台市内への戻り時刻は6時〜7時頃だと思います。

以下のメールにご連絡頂ければ、決まり次第ご連絡します。
またタノンティア・サテライトMLではオンタイムで情報がやりとりされていますのでこちらもご一読下さい。

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。

※余震の影響や天候不良で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

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2012年01月29日


今日の現場は宮城県山元町。いちごで有名な町です。仙台市内、長町インターから東部道路に乗って終点の山本インター下車でぴったり1時間。けっこう近い。
メンバーは僕のほかに仙台からはニヘー君、チョーさん、ハルカンノ、福原くん。東京からオオハシさんの計6名。

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今回お世話になるのはテラセン。タノンティア・サテライトの人たちは何度か参加したことのある場所なので、事前に連絡を取ってくれたニヘーくんのお陰もあって、仕事にかかるまでの現場振り分けもスムース。やっぱりコミュニケーションの取れている場所は動きやすいです。以前から僕のブログを見ててタノミッドの存在も知っててくれていたりして、うれしい限りです。

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タノンティアの作業内容は家屋床下の泥かき。久しぶりです。僕らのほかに、常連の北茨城からのチーム、東京から飛び職人のチーム、そしてテラセンスタッフという複合チームによる現場作業です。依頼主はというと以前、サテライトが作業した現場と同じ主。元・東北工大の先生です。実は以前作業した場所に家を建てる計画だったのですが、被災地によくある『修復は良いけれど、住居を新しく建てるのはダメ』法によって、基礎しか無くなってしまった元の自分の敷地に住居を建てるのを断念。数百メートル山側に流されずに残った家を、移転を決めた元・住人から譲り受け、修繕して住むことを決めたそうです。ニヘーくんは2度目の対面です。

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今回の現場で素晴らしかったのが、それぞれのチームがプロフェッショナルだったこと。

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北茨城チームは床板を剥がしていきます。その筋の人たちでしょう。工具の装備も素晴らしく手際も良いです。

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鳶さんチームは母屋の隣の納屋をみるみる取り壊していきます。

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われわれが泥かきするには床板が無くなるを待たなければならず、その間タノンティアチームは敷地の土を掘り返してガラス片や瓦礫を拾って袋に詰めていきます。それぞれこれらの作業は打ち合わせなく、各々のチームが現場の状況を見てやるべきことを決めてやる、という呼吸の中で行われました。

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床板の剥がれてきたところで、タノンティアチームメンバーは少しずつ家屋の現場に入っていきます。根太などに残った釘を抜いていきながら、柱にこびり付いた泥をブラシで丁寧に落とし、床下の泥を取っていく、という作業を分担作業で行います。床下の泥は1年放置されてカピカピになっています。砂埃っぽくて今日の鼻毛伸び予想率は2mmです。

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お久しぶりだね、泥くん。周囲が田んぼに囲まれた土地柄か籾殻が多いです。

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昨日の牡鹿半島の現場に比べると日差しも強く、風は穏やかで作業はしやすい。とは言ってもやっぱり休憩時間など作業を止めると凍えてきます。脂肪の壁に包まれた肉体を持つチョーさんは地面のガラス片や瓦礫をモノともせず、はしゃいで転がります。

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タノンティアチェアーは安らぎの時間をサポートしてくれます。

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依頼主の先生は集まった材木で焚き火をしてくれました。かなり暖まります。

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テラセンチームは軍事車両のような厳つい車でやってきました。庭に生えている、枯れてしまった松の木を次から次へと倒していきます。

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せっかくのタノミッドも倒木の下敷きに...。

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倒した木はチェーンソーで細かく切って集めていきます。

お昼休みを取って、午後も作業再開。黙々と作業を続けてきます。

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鳶さんたちは屋根に登って壊れた瓦を撤去していきます。やっぱり現場の花形、鳶さんたちは格好いいなぁ。

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しばらく先生の姿が見えないなー、と思っていたらスーパーで袋いっぱいのサツマイモを買って登場。どうやら焚き火を見てたら焼き芋がしたくなったようです。喜ばせ組のオオハシさんとハルカンノはサツマイモをアルミホイルで包むお手伝いです。

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プロの焚き火職人だ、という先生は焼き芋に夢中です。どうしても僕たちに焼き芋を食べさせたいのです。きっと感謝の気持ちを伝えたいのでしょう。

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最後の休憩、おやつ時間に美味しく焼き芋を頂きました。ホクホクで甘々。

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ホクホク。

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ガツガツ。

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腹ごしらえして泥かき作業も佳境に入ってきました。

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イモ喰った後に、このダラシない尻から放屁をくらうのだけは御免です。

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本日のタノンティア、ミッション完了です!

僕は帰り道に山元町で苺を買って帰ろうと思っていたので、ニヘーくんがテラセンの人に聞いてくれたり方々に電話を掛けたりしてくれていたのですが、やっと見つけた販売所に電話かけてみるとお昼で売り切れ。実際、今年は震災の影響で収穫できた量も少ないそうです。代わりと言っては何ですが「もしかしたら」に賭けて帰り道のスーパーに立ち寄ってみました。

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お店に入るやいなや「喰ってかい〜ん(たべていきなさい)」と魚のお味噌汁を振る舞ってくれました。異常に魚の多いお店?というか、魚屋さんにスーパーがくっついた感じです。残念ながら山元町の苺は売っていませんでした。

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狭い店内で並んでお味噌汁をいただきます。

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お客さんがくる度に、場所を移動していただきます。

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酒の肴に合いそうなお総菜やツマミの宝庫でした。店の中でイカや魚も焼いています。テラセン帰りには是非寄ってみてください。

今日の現場は「人が住むために」の作業だったので充実感があった。(もちろんまだ住民たちと行政の議論の最中で、この場所も本当に住み続けて良いのかどうなるのかわからないのだけれど。)
それにしても山元町は思いのほか近かった。作業も昔ほどハードでは無さそうだし、仙台の人でボランティアやってみたい人たちにはいい現場かもしれませんよ。行く前に予めセンターに問い合わせてみることをお忘れ無く。

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キリアゲ

2012年01月28日


ひさかたぶりのタノンティア。今日の目的地は牡鹿半島です。
いつものように横浜から駆けつけたジュンヤくん、東京からオオハシさん、仙台からはお久しぶりのチョーさんの計4名。

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牡鹿VCまでは結構時間がかかりました。通い慣れた石巻を通り過ぎてから、山道を登って海を眺めてまた登って...といった感じ。予想以上に時間がかかってしまい、もう現場に入っているボランティアは作業をはじめていました。

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与えられた仕事は海岸にほど近い山の麓、土に埋まったゴミや瓦礫を撤去し、分別することです。既に何度か作業をおこなった現場のようで、だだっ広いエリアながらも結構片付いています(いままでの経験値の比較でしかありませんが)。

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僕らのほかにもいくつかの個人ボランティアチーム、千葉県からのバスツアー団体やほかのバスツアー、それから山形のスマイルエンジンなどなども現場に入っていて総勢200名はいたでしょう。エリア分けして作業を行い、お昼を向かえる頃には結構片付きました。

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スマイルエンジンチーム

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引率の宮本さん。お久しぶり〜、でご苦労さま。

バスツアーの団体は個人個人の参加者が多く、やはり、というかお互いのコミュニケーションがうまくとれていません。(長旅ですからバスの車内ではみなさんきっとお休みなのでしょう。)ですから作業もそれぞれ個人で行っている感があります。

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現場は雪も残ってます。

先に作業に入っていたボランティアさんを見ていると、両手で枝木を持てるだけ持って集積場所に捨てに歩き、また戻って来て持てるだけ持つ。なんと効率の悪いことでしょう。両手を伸ばしてもらい、そこに載せれるだけ枝木を載せてあげれば一度に運べる量が断然増えます。歩く数も少なくなれば、疲労も少なくて済みます。もともと女子を見つけたら話しかけたい僕ですからそんなチャンスは逃しませんし、何よりも枝木を載せて上げているあいだは女子の顔もガン見し放題です。効率よく作業でき、加えて更にうれしいことも得ればなお作業が楽しいではないですか。ちょうどマイルの貯まるクレジットカードで買い物をするときに、ネットショッピングモールのアフェリエイトサイトをクリックしてからポイントの溜まるサイトでクレジットカードで買い物をする、というダブルマイルやトリプルマイルを得る感覚です。話はそれてしまいましたが、しばらくすると多くの人が同じようにお互い枝木を載せ合って運ぶ作業を行い、黙々とした作業で沈んだ空気も明るくなってきていました。もちろん僕はというと女子の腕に枝木を載せながら「顔に当たっちゃったらゴメンネ、もし傷モノにしてしまったらお嫁にもらうから」というリップサービスも忘れません。

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作業の途中、山の中から白骨がいくつも出てきました...が、僕が見る限り、明らかに鹿か何かの骨。人間の背骨ではないし下顎の骨には臼歯が並んでいます。警察も出動してきましたが、「ここら辺は鹿がおおいんだぁ〜。野犬かなんかに食い散らかされたんだべぇ〜」と、帰りにはジップロックに骨をまとめて入れてブラブラさせながら帰って行きました。

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それにしても寒かった。ジュンヤ君持参の暖かいコーヒー&炎で暖を取ります。
午後の作業を再開し、暫くするとツアーボランティアさんたちは帰りはじめました。寒いし作業内容も...といった感じだったし、仙台からも遠いので帰りのことも考えて、僕らも早めに切り上げ、帰り道に石巻リサーチに行くことにしました。

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僕のこと知ってた可愛い女子大生とも会話できたので幸せです...でも悪いことはできないねぇ。

今日はたまたまだったのかもしれませんが、ボランティアの数に対して現場の作業など采配はいまいち。ぼくらがゴミ拾いした現場も利用目的は決まっていない、と言っていたし、山の中腹に落ちている、台風で落ちた、という枯れ枝などを拾う作業ってどうなんだろうと。そのうち土に還っていくのではなかろうか。ボランティアのために仕事を作った感が否めなかった。

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石巻の倉庫起こしのアパートは外壁も綺麗に塗り替えが終わり、1階部分にも人が住みはじめていました。

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仙台に戻ってお待ちかね成龍萬寿山の水煮肉片(スイジューローペン)は鉄板メニュー。一気に体を温めてくれます。

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割り勘です。

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明日は山元町でタノンティア(予定)。

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タノンティアカー(1/28,29)

ボシュウ | 2012年01月10日


1月28日(土)、29(日)のタノンティアカー、募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。

今回は今現在、行き先未定です。よって集合時間・集合場所も未定ですが、集合場所はたぶんいつも通り北仙台駅・北四番町駅界隈、集合時間は7:00〜8:00頃だと思います。
以下のメールにご連絡頂ければ、決まり次第ご連絡します。
またタノンティア・サテライトMLではオンタイムで情報がやりとりされていますのでこちらもご一読下さい。

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。

※余震の影響や天候不良で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

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20km

2011年11月27日


久しぶりのタノンティア作業。今回は越境して福島の南相馬でボランティアです。
前日から仙台入りして牡鹿でボランティアしていた土浦のイイツカくんが帰りやすい場所、ということもあっての現場です。僕も翌日から新潟で仕事があるので今日の作業終わりには会津に一泊。

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仙台を朝6時45分に出て到着は8時15分。

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到着すると、センターになっている児童館まわりの掃除をしていました。早いっ。

前日までにイイツカくんがボランティアの予約を入れてくれていましたが、8時半から9時頃までに来てくれれば良い、と言われていたようです。
飛び込みでもこの時間ぐらいに行けば作業に参加できるようだし、可能であれば事前に予約をしておくと、チームとして前もって仕事を決めておいて貰えるようです。

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みんなが到着するのを待ってる間にボランティア手続きと、センターの様子を調査します。

最初、石巻のような大きなボランティアセンター組織を想像していたのですが、尋ねたとこによると、どうやらそうではないらしいです。社協がセンターを閉じてしまったため、それまで激しくボランティアをやっていたMさんというおじさんが、児童館を借り、独立して開いたセンターだそうです。でも立場上は社協の一員、でも給料は貰わない!...と複雑な込み入った事情があるようです。Mさんの思いややりかたと社協のやりかたにズレがあり、自分のやりたいようにやっているセンターといった感じでしょうか。

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「宿泊施設」としてここを借りたのがはじめだそうで、今でも滞在しながらボランティア活動ができるそうで、2階部分が滞在場所になっているようです。

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1階の室内には作業手袋が干してあったり、救援物資の段ボールなどが積んであります。

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バックパッカーの安宿さながら、冷蔵庫や調理器具、お酒なども置いてあります。夜な夜な熱いボランティア話が繰り広げられているのでしょうか。

ほどなくしてイイツカくん、ニヘーくん、そしてお初にお目に掛かります東京から来たタケカワくんが到着。今日は野郎だらけのタノンティアです。僕らに渡された現場は南相馬駅を越えて太平洋に向かった場所にあります。周囲はほとんど田んぼと畑で民家はチラホラ、といったごく普通の田舎風景です。原発20kmまでは数百メートルの場所です。昨日東京から仙台に帰る途中、福島の親戚からガイガーカウンターを2台(瞬間用と累積計測用)借りてきていたので細かくチェックしながらの作業です。

作業をはじめる前にセンターでMさんからこの現場の注意事項を聞かされていました。以前に入ったボランティアが家主の育てていた植木を切ってしまい激怒し、Mさんが土下座をして問題解決したこと、お隣さんと中があまりよろしくなく、現場にロープが張ってありロープから向こう側の隣の敷地の作業は絶対にやってはならないこと、などちょっと面倒臭そうな現場です。そして写真の撮影はダメだとのこと。

いざ現場に着いてみると、家主のおやっさんはそれほど気むずかしく思えない。むしろ、少々激怒しすぎたことを改めるようかのな素振りで「写真だってとっていいよ、俺はかまわない」と言った感じ。きっと津波で一財産失ってしまったショックからの一時的なヒステリーで激怒したのでしょう。被災地ではよくある出来事です。むしろボランティアに来てくれていることへの感謝のウェイトが増しているふうでした。

今日の作業はまず枯れ草集め。畑だったところに生えていた雑草に除草剤を撒いて枯らしたので、それを集める仕事です。次に地表が出てきたところに埋まっている瓦礫を掘り出すのまでを行います。敷地が広いので、家まわりの瓦礫拾いは今日は無理でしょう。

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300坪以上あるだろう敷地に覆われた枯れ草をひたすら掻き集めます。天気が良くて暖かく作業をしていると少し汗ばむほどですが、やはりTシャツ一枚になるのは憚れます。

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集めた枯れ草は積み上げていきます。ほら、アレだから、一応、顔に直接くっつかないようにしたほうがいいよ、と忠告。
全員喫煙者でしたがみんなで休憩時間も立ったまま喫煙です。理由は少しでも地面からキャン○マ袋を離しておきたいからです。

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午前中いっぱいの作業と午後の小一時間の作業でどうにか畑ゾーンの枯れ草はタノミッドロードになりました。後日トラックで拾いに来てもらいます。燃やしてしまえば手っ取り早いのでしょうが、どうやら放射能が拡散する?とかで近隣トラブルにもなるので燃やしてはならないのだそうです。

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ロープの向こうはやれません。

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カマキリの卵やカエルなど生命の息吹も感じます。ただ、枯れ草で覆われた状態で測定した放射能測定値に比べ、地表が出てきた状態で計測した数値は明らかに高くなっていました。とは言っても東京の10〜20倍と言ったところでしょうか。

次の作業は土の中に埋もれた瓦礫をホジクリだす作業です。民家も少ないせいか、今までのタノンティアの現場と比べれば瓦礫の量は雲泥の差です。たまにお皿や瓦屋根が出てくる程度。

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そうやってノンビリとホジクリ作業をしていると、規則正しい配列で並んだ無数の鉄の棒が出てきました。その鉄の棒は折れて地中に埋まったままのビニールハウスの足です。

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さすが全員とも恋人募集中なので、とってもヌキ上手です。

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まだまだ埋まって溜まっているのですが、残念ながら作業終了時間になってしまいました。

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作業終わりに何気なく家主さんに庭の植物を案内してもらいましたが...
ゴルフクラブが刺さっているところにフキがあります。フキ以外は全部抜いてしまって構わないと言いますが、到底、素人には区別つきません。そりゃぁ間違って抜かれるよなー。ほかにも見せてくれたジャガイモやカボチャはまだギリギリ判別できるとしても、ミョウガやタラの芽なんてのはちょっと無理。

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今日は掻いて抜くというオトコの現場でした。

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センターに戻る途中にちょっと周辺視察。電波塔がねじ折れていたけれど何でだろう。津波の影響かなぁ。

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20km圏内のところまで行って見ました。想像を絶する物々しい雰囲気かと思いきや、近所の子どもと警察官がじゃれ合っていました。おつとめごくろうさまです。放射能の測定数値は思ったより高くありませんでした。作業中の方が高かったかな。

センターに戻って作業報告。Mさんも心配していたので「とても気さくでやりやすかったですよー。コーヒーも差し入れてもらっちゃいましたし。」というと血相を変えて「聞かなかったことにする」と。???どうやらここのセンターの方針としては一切差し入れを貰ってはいけないとのこと。
長期的な作業がかかる場合は毎日の差し入れは被災者に負担をかけてしまう。それに貰った貰わないで作業をする方も依頼する方も意識的な変なトラブルにもなりかねない、という理由です。もちろん僕も充分理解できますが、ボランティアも被災者もいろんな人がいる。被災者の感謝の気持ちの表れとして差し入れをし、そのタイミングでグッとコミュニケーションを取る距離が縮まったりする。当初僕も極力差し入れは受け付けないようにしていたけれど、時にそれを「ありがとうございます」と言って受け取ることが、被災者の心のケアになっていることがわかった。運営側とすれば極力トラブルになる種は避けるのは理解できるところだけれど、ずいぶんとガチガチな管理だなーと、ところどころで感じていました。現場をボランティアの裁量に任せると言うよりも、必要以上の説明とかだったし。

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確かにホワイトボードに宿泊者ボランティア用の時間割もあったし、朝到着したときに黙々と掃除作業をしていて僕の到着に気がついても誰も挨拶や声をかけてこない感じにちょっと違和感を覚えてました。ほかのボラセンでは知らない人同士も「おはようございマース」とか「おつかれサマー」みたいな感じだったのに。みんな口数も少なく、挨拶への返事は軽く会釈で、なんか修行僧のような雰囲気。ボランティア同士も大して会話をしておらず、和気藹々といった風では全くありませんでした。

結局Mさんの独裁のようなかたちで運営されているから止む終えないと言えば止む終えないのかも知れ合いけれど、僕のスタンスとはちょっと違うなぁと感じました。「もっとたくさんボランティア来て欲しい」と言っていましたが、場所的に敬遠されるところとはいえ、日曜だというのに僕らを含めて来ていたボランティアは僅か20名ほど。ストイックなボランティアを求める人には居心地悪くないのだろうけれど、楽しく継続して作業したい人にはちょっと重いセンターかな、と感じました。それぞれボラセンによってやり方があるんだな、とつくづく感じました。

全て作業が終わり、仙台に戻るニヘーくんとは南相馬でお別れ。僕らは東北道に乗るために二本松ICを目指します。

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途中には飯舘村があるので、村役場で一旦車を停めて放射能の測定とかしてみましたが、やっぱりほかと比べてグッと数値が高くなります。東京の100倍くらいでしょうか、不覚にもマスクもつけずにTシャツ姿で十数分間測定していた上、数値の知識も持たずにいたので実際の出てきた数値を見て焦りましたが、厚労省の数値を信用(!)して、もっと瀬戸際で日々作業に努めてくれている人たちを思えば、まぁヒステリックになるような被曝量ではないでしょう。

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飯舘村を走る道すがら車窓から見ていると、家の明かりがほとんど灯っていませんでした。多くの村民は避難してしまったのでしょうか。でもいくつかの家はまだ人が住んでいて、僕らが見かけたのは足の悪いご老人が人に支えられながら玄関から出てくるところでした。

確かに住み慣れた土地から、年老いた老人が離れるというのはよっぽど大変なことでしょう。一方では「もう先は長くはないんだし、住み慣れた土地に居させてあげればいい」という声もあります。昼のボランティア先でも20km圏ギリギリのお宅は家の修復作業に入っていました。そこに住み続けることを決めた人です。
ただもう一方で、誰かが住み続けて行き続けるために、警察官や公共の仕事に携わる人たちは自分の意志とは反してその場所に行かなければならなかったり住まなければならなかったりします。現に20km圏同様、飯舘村役場前にもパトカーが数台常駐していました。老人であればソーシャルワーカーが必要になるし、郵便だって宅急便だって配達に訪れなければなりません。生活をする、というのは全く自分一人だけでは決して成り立たないのです。感情論だけの行為は半ば身勝手な行為であって多くの人を巻き込んでしまうこともあるかもしれません。
そこに住み続けるのか、生きるために動かなくてはならないのか、とても難しい問題です。

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隣町へ入ると数値はまた10分の1になったりします。二本松IC近くでお別れ前にみんなでラーメン。「被爆対策に味噌ラーメンやバナナがいい」という噂に流されたわけではなく、たまたまどさん子ラーメンしか見つからず、味噌ラーメンと焼肉のセットが美味しそうだったからみんなで食べただけです。

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裏磐梯は雪が積もっていました。寒!

ちなみに朝仙台を出てから南相馬で作業をして翌朝までの24時間の被曝量は4〜5μSvでした。(表示が4になってたので4.0〜4.9のあいだ)。まぁ気にするほど高くはないでしょう。

また機会があれば南相馬にタノンティアに行こうと思います。
それにしても道中、様々なところで数値を計りながら、20kmという同心円の区域区別の無意味さを身をもって感じました。

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タノンティアカー(11/27)

ボシュウ | 2011年11月25日


11月27日(日)のタノンティアカー、募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。

今回は今現在、行き先未定です。よって集合時間・集合場所も未定ですが、集合場所はたぶんいつも通り北仙台駅・北四番町駅界隈、集合時間は6:00〜8:00頃だと思います。
以下のメールにご連絡頂ければ、決まり次第ご連絡します。
またタノンティア・サテライトMLではオンタイムで情報がやりとりされていますのでこちらもご一読下さい。

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。

※余震の影響や天候不良で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

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リサーチ3

2011年10月30日


(前回からのつづき)

タノミッドのあった場所から数百メートルのところに、最後のバスツアーでもタノンティアに入った旅館がある。人のツイッターの覗き見などで、その後、旅館再生のために奮起していることを知っていた。

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当然のことながら僕らが積んだタノミッドはもうとっくに片付けられている。2階の部屋にはカーテンが引かれているが、どうやらまだ営業は再開できていないようだ。もっと近くに寄って覗き込みたかったけれど、見覚えのある奥さんの車が目の前に駐めてあるので、もし会ってしまうと気を遣わせてしまであろうから、僕らは少し離れた場所から伺っていた。すると恐れていたことに...

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菊千代が僕らを見つけて寄ってきた!マズイ!僕らの臭いを覚えているのだろうか、吠えもせずにフツーに身を寄せ付けてきた。同時に奥さんが建物から出てきてしまった。僕らは顔を背け、気付かれないように必死に素知らぬふりをした。幸いにも奥さんが菊千代を呼んだことで、すぐ向こうへ行ってくれた。間一髪、気付かれないで済んだ。

悪いことをしているわけではないのだけれど、僕ら一団は急いで車に乗り込みそそくさと退散。石巻港インターから南三陸町を目指した。

インターまでの途中、たくさんのご遺体が仮土葬されていた運動場に供えられていた献花は全て無くなっているようだった。無事に全て埋葬されたのだろう。

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インターへ入る交差点には、最近取り替えられたばかりのような真新しい旅館の看板を見て取れた。希望が膨らむ。

南三陸町では毎月開かれている市を訪ねた。もう終わりの時間で撤収に掛かっている頃だったが、皆お目当ての海苔を買うことができた。賑わいと活気を見ることができてこれもアリなのかな、とも思ったけれど、何だか被災者と主催者と観光客のベクトルがズレている気がする気持ちは拭えなかった。明らかに南三陸の被災者ではない出展も見受けられたし、出店料はタダだけれど売上の10%を主催者に上納するシステムのため、結局その分、普段の売値に10%上乗せして商品を販売している店もあった。10%は今後のためや運営のために使われているのだろうけれど、その内訳や取引先は誰も知らない。仮に商売上手な南や西の人たちが切り盛りしていれば上がりの全てが被災地に落とされるわけではない。100%に近く税金としても納められるためには地元の団体のみで企画運営しなければならないのだろう。

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お祭り前に入ったチョーさんの親戚の八幡神社はずいぶんと片付いていた。石段の先には七五三の旗も並んでいた。

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ご自宅の建物は取り壊されていた。

皆お昼ご飯を食べていなかったため、帰りに登米によって油麩丼を食べてみることにした。

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物産館で僕は登米の新米を購入。

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初めて食べる油麩丼は予想を上回らない味でした。

仙台に戻って僕は予定が入っていたのでみんなとお別れ。某助成金の報告会で南三陸に泊まっていた開発さんや広島のみはるちゃんらと会って震災情報交換、というか飲んだくれてしまっていただけれど。
ジュンヤ君も遠方からお疲れさまでした。

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今回のリサーチで回りきれない場所が沢山あった。渡波や大街道地区も見て回りたかった。復興している!という実感は正直あまりなかったかも。ほんと徐々に徐々にといった感じだ。
ただ、出会う人たちの表情は明らかに明るくなっている。ここからだろうな。

せんだいメディアテークで開かれているタノンティア資料室は10月31日をもって閉鎖します。ご来場頂いたみなさまありがとうございました。

Posted taiga : 23:59 | Permalink | Comment (0)

リサーチ2

2011年10月30日


(前回からのつづき)
おじさんが戻ってくるまで、牛乳くんと近隣のリサーチです。オーヤンさんのアパートを目指します。

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車が一台ひっくり返って突っ込んでいた会社も修繕されて、仕事を再開しているようです。

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足繁く通ったオーヤンさんの住むアパート。外壁工事でしょうか、シートで覆われています。

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1階のドアは新しく取り替えられているようです。

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「倉庫起こし」を行った場所です。倉庫も無くなっていれば散乱した腐敗さかなくんたちも見る影有りません。フェンスも新しく取り替えられていました。

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裏のアパートも外壁は綺麗になっていました。2階部分に人が住んでいるのでしょうか、窓にはカーテン、屋根には真新しいテレビアンテナが据え付けられています。瓦礫が散乱した駐車場も今は綺麗になっています。

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大きなマグロがあったり、インドかバングラ系のアジア人が庭に流されてきた車を(密輸用に)物色に来ていた現場です。瓦礫が全て取り除かれ雑草が生い茂っているままです。

そろそろかな、と戻ってみると...

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ハルカンノがマイク片手にカラオケ熱唱中...。おじさんも戻って来ていてさらに大所帯になってきていたのでそろそろおいとま。
おじさんに、石巻の水揚げが遅い件に不満を言っている人の話をしたところ、港で水揚げされたとしてもそれを加工する工場が機能していないから水揚げを願っていないのだそう。なるほど、大きい港町ゆえの問題があるわけだな。まずはジッと我慢して港エリア等々の行政の決断を待たねばならないのか。

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海沿いに走る松林の通りに出て「大和煮缶」のあたりを目指します。ところが松林は全て伐採されていました。なぜだろう。潮をかぶって全て枯れてしまったのかな?

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胸クソ悪い。もし誰かがこれを、誰にも求められずに書いたのであれば本当に最悪のこと。稚拙な浮かんだ瓶の絵の中に「WE ARE ALL ONE」とか書いてある。半年以上後からやってきてもっともらしい落書きして去る。それより被災住宅の壁洗って歩け。それからWEとか使うなよ。

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廃車置き場には相変わらず車の山。少し減ったかなぁ。

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冠水の酷かったところは土盛りして舗装されている。黒焦げになってしまった小学校の近くの交差点には信号機が設置され灯っていた。どれも応急処置的な設置だろうけれど。

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看板前はどんどんゴージャスになっている。献花に手を合わせるおじさんがいたので声をかけてみると、看板の通りを挟んで「味平」という中華料理店をひらいていたそうです。

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尾形さん、店は無くなってしまったけれど店のあった場所からヘラを探し出し「石巻焼きそば」で再起を目指しているそうです。今年のB級グルメ全国大会へ招待されていたりと大忙しなようで、全国各地のたくさんの新聞取材の記事を見せてくれました。車に積み込んで手売りしていた石巻焼きそば特製ソースを購入しました。
本当に良く喋るおじさんでした。というかつくづく感じるのだけれど、被災者は自身の体験を人に話すことでかなり癒されている。

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日本製紙工場の煙突の1つからは煙が上がっていました。希望の煙です。

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最大級のタノミッドがあった場所も訪ねてみるときれいさっぱり無くなっていました。近隣の家は取り壊されているところもありました。(つづく)

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リサーチ

2011年10月30日


今日は久しぶりに石巻を訪ねることにしました。僕の最後の作業は南三陸だったし、精力的なサテライトのみんなも団体以外は受け付けなくなってしまった石巻VCでの作業ではなく、ほかの地域の作業がほとんどだったため誰も現在の石巻の様子がわかりません。今回は作業では無く視察。呼びかけに集まってくれたのは牛乳君とぬマッチ、はるかんの、そして川崎市からジュンヤ君です。

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ひさしぶりのタノストップでコーヒーを。

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最初に訪れたのは浄水場。1回目のタノンティアバスツアーでボランティアをしたニャンチャンワンチャンの動物救護センターのあった場所です。他の場所に移って今は更地です。ウ○コの一つも落ちていないようです。

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石巻VCのあった石巻専修大学へ。敷地の外の河原沿いにはホームレス化してしまったボランティアのテントがいくつか張ってありましたが、公式テントサイトになっていた校庭はすっかり運動場の姿に戻っていました。

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道具倉庫になっていた建物の中はちょっと荒れ放題な感じ。倉庫番のチャーリーたちの姿もありません。

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多くの作業をした松並地区へと向かいます。

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石ノ森漫画館の中州にかかる橋の欄干も綺麗になっていました。車を停めてうろうろしていると通りすがりのおじいさんが「どっからきたの?」と声を掛けてきました。「東京から、あ、でも仙台から」というと、そうか、といって自分の被災の体験やこのあたりがどうだったかをを話し始めます。3月末からボランティアにちょくちょく来ていたことを話すと、ありがとう、といいつつもちょっと物足りなそうで寂しそう。きっと見知らぬ観光客に自分の体験したことを話すことで癒されるのでしょう。被災者の話を聞いてあげるのが大切なカウンセリングの一つだとつくづく感じました。

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3度ほど現場に入ったヒルトン姉妹のお宅周辺。工場は外壁が塗りなおされ、2階には生活の臭いがします。でも周囲は閑散としています。山積みになった土のう袋や瓦礫の山はすっかりなくなっていました。

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何度もお昼休憩で利用させてもらった駐車場もきれいに整備されています。

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倉庫転がしや釘踏みをしたお宅。黄色い家屋は取り壊されて更地になっていました。お隣さんが来ていたので話をしましたが、行政の方針がまだ決まっていないので、家を直すかどうか悩んでいるとのこと。「南三陸や気仙沼は港が稼働している。アジア一(いち)の漁港だって言われてるのに、市長は何もしない」と憤っていました。

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知る人ぞ知る「チ○コのカニ」事件の元漁師のおじさんの家。ん?綺麗になっている。そして家の中からは楽しげな笑い声がします。被災者の人と再会するつもりは無かった(むしろ会わないように心がけていた)のですが、こっそり覗こうとするとたまたま家から出たところこちらに気付かれてしまいました。おじさんは僕らのことを覚えてくれていました。「家ばツレーに(綺麗に)したんだ。ホレホレ、上がってって!」とあまりに嬉しそうなのでちょっとお邪魔することに。

縁側から家の中に上がらせてもらうと沢山の美女達がお茶を飲んだり甘い物を食べたりと宴の真っ最中。家の中はすっかりリフォームされていて、大型テレビも鎮座しています。ボランティアに入ったときにも60インチのテレビが瓦礫の下から出てきました。「もっとおっきいテレビが欲しかったんだ。んだっけどももうこのサイズまでしがないだど(もっと大きなテレビが欲しかったのです。しかしながら、このサイズまでしかないのですって)」と十分すぎるサイズの55インチのテレビにちょっと不満を漏らしておりました。

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ここに集まった人たちはおじさんの通っていたカラオケサークルの面々。以前にもきいていたことですが、市民センターでのサークル活動のほかに、(2月に他界した母親の亡き後)自分の家にみんなを集めて家でもカラオケパーティーを開くのが日常でした。家がリフォームされ、テレビとカラオケセットも再導入され、これから毎週日曜日にここで寄り合いカラオケが開かれるのだそうです。人を招き入れるのが大好きなおじさんは見るからに人が良く、みんなから愛されているのがわかります。ひっきりなしに掛かってくる電話を片手に、新しく手に入れた中古の軽自動車で方々に人を迎えに行く人の良さ。ものすごく暖かくほのぼのとしたコミュニティーです。

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独り身のおじさんお庭には植物も植えられていました。

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津波にさらわれてしまった倉庫も立派なものに新調されていました。

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震災直後に仙台まで買いに行った愛車の中古カブ。「○十万もして新車よりも高かったんだぁ〜」と笑顔で話していました。ここぞとばかりに高く売り、それを言い値で受け入れる、という宮城、仙台の「らしさ」を垣間見ました。700円で買ったキャベツを手に「うれしいです」と震災直後のテレビに映る光景を思い出しました。

牛乳君がトイレをお借りしたときに別の部屋にも大型テレビがもう一台あったそうです。「リフォームに倉庫にテレビに最新カラオケセットに...かなり大変だったでしょう?」と尋ねると、ニコニコしながら「ほれ、おれはタバコも酒も賭け事もやんねぇし、カラオケだけだがらなんどがなったんだ。ほれでもこれでぜーんぶ無くなってしまっただけんどもな」と言っていました。みんなが楽しむ場づくりをするのがとても好きなんだろう。みんなに慕われて本当に幸せそう。ちなみにおじさんは僕らがボランティアに行った頃から続けてる『携帯電話のアンテナ用の発電機などを見張る仕事』をまだ続けているそうです。

お茶や大福や柿など、美女達に勧められているうちに去るタイミングを逃してしまい、気がつくとおじさんも誰かを迎えに出かけてしまいました。さすがに戻って来るまでは帰ることができないので、牛乳くんとほかの現場の様子を見に抜け出しました。(つづく)

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艶声・美女軍団のみなさま


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タノンティアカー(10/30)

ボシュウ | 2011年10月28日


急ではございますが10月30(日)のタノンティアカー、募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。
ただし、今回は瓦礫撤去などのボランティア活動はありません。気仙沼以南から石巻まで南下して、今までにタノンティアを行った場所や街などを視察する予定です。

7:45 北四番町駅(味の素ビル側デイリーヤマザキ前)

夕方6時〜7時ころまでには仙台市内に戻ってくる予定です。
ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。

※余震の影響や天候不良で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

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シリョウシツ

2011年09月30日


タノンティア活動の展示がせんだいメディアテークで開催されています。

tanonteer_ar1.jpg tanonteer_ar2.jpg

ボランティア活動をしたお宅からいただいたモノとそれにまつわるエピソード、実際に使用した道具や、活動の記録映像などを展示しています。

「タノンティア資料室」
会期:2010年9月30日(金)から10月31日(月)
時間:10:00から19:00
場所:せんだいメディアテーク1階
入場無料
問合せ:せんだいメディアテーク 企画・活動支援室   tel:022-713-4483

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クサムシリ

2011年09月08日


僕の南三陸町での作業最終日。
現場に到着するとボランティアがざっと40名以上、4〜5団体が投入されていたのでタノンティアチームはお祭り準備にそなえて境内の草むしり。地味だけれど暑さがこたえます。見たことのない虫たちや巨大なミミズたちとの格闘です。
今日のタノンティアはチョー兄キ、濱D、ユミッペ、みきちゃんの5人体勢です。

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作業は完了しなかったけれど、サテライトも週末また来てくれるそうだし、引き続きほかの団体も来てくれるようなので祭までにはどうにかなりそうな気配。

僕はまた明日東京に戻らなければならないので、帰りがけに名物志津川ダコとタコ焼き器を買って、チョーさん邸でタコ焼きパーティー。またしばしみんなとお別れです。

今回はボランティアをやりながら、被災地で起こっている生臭い部分やカラクリを見た。ボランティアはきれい事だけでは済まされない。

現場の続きはタノンティア・サテライトにて報告されると思います。

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ヤリカタ

2011年09月07日


タノンティアカーにはチョーさん濱D、みきちゃんを乗せて今日も南三陸に出動です。現場には牛乳くんがバイクで乗り付けていました。

今日の僕はと言うと、ちょっと午前中の作業をサボって色々リサーチです。あまり首を突っ込むのは良くないのでしょうが、筋の通らないことは気にいらねぇ体質なのです。
ボランティアセンターのあるアリーナに行ってボラセンの人たちから話を聞いたり、営業を再開してお店を開いている街の人たちなどから色々な裏情報を入手しました。

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ところで南三陸町のボラセンって受付終了時間早くないかい?仙台からでも車で2時間はかかるし、お昼からでも作業に合流できるようなシステムにしたらいいのになーと思いました。せっかく駆けつけてくれるボランティアの手を失ってしまうような気がして勿体ない。

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当初避難所になっていた近くのホテルではこんなプランもやっているようです。

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南三陸町のボラセン作業内容は、重機で瓦礫を撤去した土地の残りの瓦礫を人海戦術で順々に広い片付けて行く方法のようです。なので、作業が入った場所(比較的内陸)とそうでない場所(海側のエリア)が一目瞭然です。

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今日は主に山の中のゴミや瓦礫を拾い集めている作業のようです。単純作業だし、なおさら途中からでも参加してもらえばいいのにな。まぁいろいろ理由はあるのかもしれないけど。

午後からは僕も神社に戻って作業に加わります。

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ボラセンに工面してもらって人手を回してもらいました。

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疑う心を持たない心の澄んだ若者達も、引き続き僕らの手伝いにまわってくれるようになりました。

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斜面のゴミを拾い集めます。地味で難儀。

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牛乳君はマッチョな力仕事がお好みです。

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お祭りイベントよりも僕らには汗と瓦礫がよく似合います。

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仙台に戻ってメディアテークの向いにある「喫茶ホルン」美味しい南インドのカレーをご馳走になりました。オーナーはこれまたチョーさんの親戚。知る人ぞ知る仙台のバンドyumboでもあります。

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モクテキ

2011年09月06日


今日はタノンティアお休み。代わりに10月から予定されているメディアテークでのタノンティア記録展示の打合せ。展覧会と言うよりタノンティアで拾ってきたものを並べたり、バスツアーの映像記録が見れたり、といった感じになります。ショップが抜けた後の1F部分にグダーっと並べられる予定です。

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午後には車をかっ飛ばし大急ぎで七ヶ浜へ。

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開発さんが1カ月間トラックで東北を回って毎日どこかの街で何名かのアーティストのワークショップなどを運びながら行っている「デイリリーアートサーカス」の一段落最終日を見学に。開発さんは震災後の早い段階から駆けつけてタノンティアしてくれてました。こんなことは開発さんにしかできないことだなぁと思った。やせ細っていたので心配。本人の派手なパフォーマンスは無いけれど、行って見てそこらのワイワイビジネスお祭りイベントとは一線を画しているな、と感じたのでなんかうれしい。

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子ども達はバカ騒ぎ。子どもはバカ騒ぎしてナンボ。

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タムラ君の100g、けっこう真剣に臨む子が多い。

別にお客さんを大勢呼ぶなんて必要ない。所詮数字は数字のマジックだし。1000人来ようが1万人来ようが、本当の意味での誰のために、何のために、が無ければ意味がない。よく耳にする数の多さは被災者ではなく見物客ということがほとんどだしね。状況が深刻な人はそこには居なかったりする。


サテライトとして未だに遠方から地味な作業に足繁く通っている人たちに本当に頭が下がる。サテライトとかタノンティアとか言いつつも、実はそれぞれの個々が単にボランティアをできる人間で、人のために何か自分がしたいと思って行動しているに過ぎないと僕は知っている。そういった輩を僕は信じているし大好き。

Posted taiga : 23:57 | Permalink | Comment (0)

タノンティアカー(9/7,8)

ボシュウ | 2011年09月06日


9月7日(水)、8日(木)のタノンティアカー、若干名募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。
※雨天で当日中止の可能性もあります。
※作業場所は南三陸町志津川、上山八幡宮の予定です。

現地の状況・活動はコチラ

7:45 北四番町駅(味の素ビル側デイリーヤマザキ前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中→南三陸自動車道→南三陸町)

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。

※余震の影響や天候不良で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※作業着、長靴は手持ちでお越しください。作業後の汚れ着乗車はご注意を。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご熟読下さい。
※渋滞などで仙台に戻るのは夜8時過ぎになることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

Posted taiga : 21:51 | Permalink | Comment (0)

ガッシュク

2011年09月02日


3日からタノンティア再起動します。一泊二日の第一回タノンティア合宿になりそうです。
ただ台風が心配。来週は天候が良くなさそうだな。
再起動と行っても11月頭まで仕事など予定が目白押しなので、半年を迎える11日を前に一旦帰んなきゃならないけど。

Posted taiga : 02:20 | Permalink | Comment (0)

テマエミソ

ムービー | 2011年09月02日


手前味噌ではございますがsmtのサイト内でバスツアーの記録映像やらインタビューやらが一気にアップされました。

タノンティア・バスツアー活動記 #1
http://recorder311.smt.jp/movie/5527

タノンティア・バスツアー活動記 #2
http://recorder311.smt.jp/movie/5579

タノンティアバスツアー最終日(2/3)
http://recorder311.smt.jp/movie/5404

わすれン!ストーリーズ016 美術家タノタイガさん
http://recorder311.smt.jp/movie/5129

わすれン!ストーリーズ016.1 美術家タノタイガさん
http://recorder311.smt.jp/movie/5145

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タノンティアカー(9/3,4)

ボシュウ | 2011年08月29日


9月3日(土)、4日(日)のタノンティアカー募集です(※)。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。
※雨天で当日中止の可能性もあります。
※作業場所は南三陸町志津川、上山八幡宮です。(予定)
※現地宿泊(旅程1泊2日)も検討しています。

現地の状況・活動はコチラ

7:45 北四番町駅(味の素ビル側デイリーヤマザキ前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中→南三陸自動車道→南三陸町)

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。

※余震の影響や天候不良で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※作業着、長靴は手持ちでお越しください。作業後の汚れ着乗車はご注意を。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご熟読下さい。
※渋滞などで仙台に戻るのは夜8時過ぎになることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

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キロク

ムービー | 2011年08月26日


藤井光さん制作のタノンティアバスツアー最終回の映像記録がアップされました。
http://youtu.be/tK8NO_KNS1I
さすが美しい映像です。

7/11に仙台のニュースで放送されたタノンティアの取材映像もyoutubeにアップされてました。
http://www.youtube.com/watch?v=eufyiSnx2dg

記録映像や報道映像は、作業している側からすると本当にありがたい。
仕事片付き次第、タノンティア再開に仙台に戻ります。もうしばらくお待ちください。


Posted taiga : 20:10 | Permalink | Comment (0)

テーブル

2011年07月12日


5月末から6月末まで毎週日曜日におよそ1カ月にわたって行われたタノンティアバスツアーでしたが、参加者の方々のコメント拝見しました。感想をお寄せ頂いたみなさんどうもありがとうございました。

考えるテーブル
前半 http://www.smt.jp/thinkingtable/?p=1068
後半 http://www.smt.jp/thinkingtable/?p=730

Posted taiga : 23:28 | Permalink | Comment (0)

サテライト

2011年07月12日


震災から丸4カ月が経ちました。
タノンティアに参加してくれた面々が、車を出し合って人を集めて被災地に向かってくれています。助かります。

7月10日(日)は、せっかく石巻に向かったのですが生憎の余震と津波警報で作業は中止になってしまったのこと。

タノンティア・サテライト
http://tanonteer.blogspot.com/
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タノンティア・メーリングリスト
http://groups.yahoo.co.jp/group/tanonteer/

今日も朝からチョーさんや濱D、オカちゃんらが石巻に向かってます。

Posted taiga : 09:29 | Permalink | Comment (0)

スーパーニュース

2011年07月09日


来週7月11日(月)の仙台放送スーパーニュース(17:54〜19:00)でタノンティアの取材番組が放送される予定だそうです。

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Posted taiga : 00:19 | Permalink | Comment (0)

メーリングリスト

2011年07月07日


7/10(日)にタノンティアに参加してくれた人たちによる乗り合いカーが仙台市内よりでるそうです。行き先は石巻へのボランティア。

http://groups.yahoo.co.jp/group/tanonteer/

特に今までにタノンティアに参加したことのある人で、これからもボランティアに出かけたいという人たちは是非、登録してみてください。今後、石巻に限らずボランティアに向かうことを検討中のようです。

Posted taiga : 07:46 | Permalink | Comment (0)

ツヅク

2011年06月30日


ここのところの悪天候から一転、今日は朝から猛暑です。
いつものように石巻へと車に乗り込むと一本の電話が。今日のタノンティアには参加しないベテランセーコ嬢。いつもの待ち合わせ場所の北四番丁でノーメイク(萌え)でコーヒー片手に待っていてくれました。見送りのために珈琲一杯だけを届けに朝早くから待っていてくれるなんてありがたい。まるで戦地へ向かう特攻隊の気分になります。
今日でタノンティアはしばらくお休み、とりあえず最後の出動です。そんなことを汲んで見送りに来てくれたのでしょう。気持ちは一緒にタノンティア。

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今日の現場は戸建ての庭のヘドロ掻きの継続。前に入ったチームの報告書によると、あと5,6名で1日の作業とのこと。今日のタノンティアチームは4名。まぁ頑張ればどうにかなるかな、と思いながら現場に向かうとそこは広すぎるお宅。庭の面積だけで200坪くらいあります。そのうちのほんのちょっとしか作業終了していません。

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前回ボランティアが来たのが1週間ほど前。ここ1週間で雑草がグングン育ってきてしまったとのことで、更に作業は難航します。

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ヘドロ層は厚いところで5cm。タノンティアバスツアーで挑みたかった。


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水が復旧していて助かります。

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カメラを確認したらお尻から撮られていました(byユミッペ)。サービスショットです。

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朝のちょっとの作業も暑さでヘトヘト。家主さんから美味しいリンゴジュースを差し入れて頂きました。

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タカハルンティアの高晴くんから紹介されたM原くんが遅れて到着〜。はじめまして。東京からバイクで参戦です。

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スコップよりもちり取りを使うと座ったまま作業できるので少し楽。でも少ない人手であまり作業が捗らず。

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午後には救援隊も参戦。ボラセンに「人足りないよぉ〜」と要請していたので追加で送り込んでくれました。社協のナイスアシストです。
このチームは社長さん率いる千葉の美容師さんチームです。marusan hairは千葉市近郊に十数店舗展開しているそうですが、震災以来毎月スタッフを交代で石巻に連れてきているとのこと。このあいだの柏の居酒屋さんといい、千葉にはなんかボランティアスピリッツが根付いているのだろうか。僕の中で今、千葉県民がアツイです。指示を出すと「承知しました」と返してくれるのがさすが職業柄。

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午後も炎天下の中、黙々と作業は続けられます。

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若さっていいね。

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さすがの僕も熱中症気味。コンビニで買ってきていた袋氷で首を冷やすと生き返ります。これからの季節はクーラーボックスに氷は必須です。

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「デンワ オウチ カエル」(※出典:E.T)

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ずいぶんとキレイになってきましたが

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8名/5日ほどの面積が残っています。タノンティアバスツアーで挑みたかった。緑(雑草)のあるところはヘドロのあるところ。

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仕事量の割りにタノミッドは低め。敷地が歩道より低くなっているためです。

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帰宅途中の子どもたちにも安心の高さです。

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今日はユミッペとミキちゃんもタノンティア。いつもマズイお弁当ありがとう。

4時にこの現場を終えてからもう一件向かいます。場所は最大級のタノミッドのある現場。庭の木を切って欲しいと頼まれていたのを残して東京に戻るわけには行きません。
もうさすがに撤去されているだろうな、と思いきやその一帯は未だ手つかず。数週間経っているのに裏の瓦礫が重機でちょっとだけ撤去されたようなくらいでほとんど変わっていません。このエリアはどうなるのでしょう。

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久しぶりにタノミッドに登ってみた。やっぱりデカイね。

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土のう袋からは植物の芽が出てきていました。

津波は貧しい人も豊かな人も、良い人も悪い人も、偉い人も偉くない人も全て「平等」に飲み込みました。

これからしばしのあいだ被災地現場を離れます。
戻ってきたときに必要とされているかされていないかはわかりませんが。

この3ヶ月間タノンティアに参加してくれたみなさま本当にお疲れさまでした。ありがとう。引き続きよろしくお願いいたします。タノンティアブログも書ききれなかったこと、書けなかったことなどちょこちょこ続けるつもりです。

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〆の夕飯は一人でココイチカレー。ソーセージカレーにイカとチーズトッピング、300g 3辛です。

泣かせた女の数知れず
罪滅ぼしのボランティア

また慌ただしい日々がはじまります。つづく

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ハツタイケン

2011年06月28日


今日は渋滞がちょっといつもより酷かったのでボランティアセンターに到着したのは10時近く。ニーズをもらいに行くと、無い。ほかのボランティアたちもニーズ待ちをしている状態。朝8時半まで大雨だったのが急に晴れ上がり、マッチングもままならない様子。多くの被災者はアパートなどが多い仙台などの被災宅から遠くの都市に避難していることも多い。平日ともなれば、多くの被災者は仕事に出ていて急に仕事を休んで現場に向かうこともできない。基本的に被災者の立ち会いがなければボランティアの作業は許されないのです。

それを差し引いても、実際のところボランティアにできるニーズは減ってきているとのこと。もう3ヶ月も経てば、親戚友人で片付けたところもあれば、重機を使って取り壊しをするので必要のないところも多い。側溝掃除は必要だけれど、多くの人が町を離れてしまい自治会が成り立たず要請がまとまらないこともあれば、排水の流れる先が地盤沈下していたり、詰まっていたりで側溝掃除をしても...という場所が多いのも事実です。こんなにニーズをもらうのに苦労したのはこの3カ月で初めてです。ニーズが減っていることを喜ぶべきなのかもしれないですが、手放しでは喜べない被災地の現状。

やっと手に入れたニーズは被災住宅の壁掃除。石巻ボランティアセンターでは通常「外壁掃除」の依頼は断っていて、僕のもらったニーズも一度断ったものだったそうですが、諸処の理由(さっさと僕にニーズを渡さないと社協の人たちの業務の邪魔になるw、ステディJ子さんに喜んで貰える案件)から半ば個人的に作業することになりました。外壁掃除は初体験の仕事です。

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津波の跡は生々しく残っています。公道からの高さは約150cm。

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依頼者宅はお琴や三味線の先生をしている齢80近いおばあさん一人暮らしのお宅。

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今日のタノンティアは4名。
楽そうに見えてこれが結構大変。どうやら○○レモンなどの食器洗剤より、バス○○ックリンなどのお風呂掃除洗剤のほうが良く落ちます。こびりついた汚れをブラシで力強くこすって落とします。男性陣はみんな素早くシコシコとこするのが得意です。

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半日かかってずいぶん綺麗になりました。網戸も綺麗に掃除します。

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外れて後ろに落ちていた雨樋もこっそり直しておきましたよ。

作業終わりにおばあちゃんが袋に入った志をくれようとしたので必至に拒否。僕らはもらうわけにはいきません。涙ながらに何度も何度も頭を下げてくれました。僕らは名も無きボランティア。お金も涙も要りません、代わりに僕らには笑顔をください。

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オカちゃん、ミキちゃん、ニヘーくんのお馴染みメンバー。もう僕がいなくなっても大丈夫な面々です。

いよいよ明日が来ますか。

ボラセンに戻ると社協の人から「今日のタノミッドの写真見せてください」と言われました。今日はタノミッドは無かったよ、と言うとちょっと残念そう。というか、いつの間にかタノミッドという言葉が知られていることを知りました。

夜は仙台に戻ってインタビュー取材を受けました。なんか気の利いたこと言えなかったなぁ。もっと女子にモテそうなこと言えれば良かった。

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5カイメ

バスツアー | 2011年06月27日


いよいよタノンティアバスツアー最終日です。でも天気は生憎の雨模様...。
ちょっと足取り重く、集合場所のメディアテーク正面玄関まで行ってみると...。
!!!。

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タノンティア君リアル!何と前回うちわを自作してきてくれたゲンさんが、今度はマネキンのタノンティア君を作って持ってくれました!かなりビビりました。

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もちろんバスは補助席を出さなければならないくらいの満員乗車でしたが、暗黙の了解でバスツアーに同乗させることにしました。人は助手席でもタノンティア君の座席は窓際の良い席です。当然のように誰も不満を言わない素敵な参加者たちによるタノンティアバスツアー最終回。

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大雨だったので、ボランティアセンターも個人のボランティアは作業中止。僕たちの今日の現場の民宿は、タノンティアカーで3日ほど前に入っていた場所の継続で、屋根のついた屋内作業もあるので予定通り作業を行うことにしました。

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屋内作業は1階部分の廊下や客室の天井はがし。数百本ある小釘も一本一本丁寧に抜いていきます。

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バールで天井を突き破ると、天井裏からは砂や漂流してきた瓦礫が落ちてきます。

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屋外チームは大雨に打たれながら側溝のヘドロかき。風も強くて気温も低い。

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お昼休みは雨風しのいで屋内で。

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濡れた女性達は僕を癒してくれます。

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休むとさらに体が冷えてきます。

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チョーさんやK野さんが毎回作ってきてくれる、クソマズイおにぎりやサンドイッチの味とも今日でお別れです。おにぎりの具材はキッチンの三角コーナーにあるものを使っているそうです。

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午後も作業続行。雨はいっこうに止みません。民宿まわりの側溝は完全制覇。

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ヘドロを取り終わった側溝の蓋や縁はきれいにしてから閉めます。

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蓋が津波で流されてしまっているのでところどころ落とし穴のような歯抜け状態。みんなで瓦礫の中から探し出します。

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すっかりオヤジさんに懐いた震災迷い犬のキクちゃんは作業の邪魔ばかり。

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昨日に引き続きテレビ取材も同行です。雨の中の撮影ご苦労さまです。

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ヘドロかきが終わったチームは室内の大清掃。

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オヤジさんは黙々と客室の修復です。まったく気の遠くなる作業。
お似合いの優しく明るい奥さんからは休憩時間にガリガリくんの差し入れです。冷えた体を更に冷やして僕らに気合いを入れてくれます。

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タノミッドは低めが2山。

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今日のタノンティアは28名+撮影2名+タノンティア君(車内待機)。県外からは千葉や東京、遠くは京都から。帰りのバスでは「タノンティアの唄」3回強要!最後なので喉を痛めるまで歌わせます。

全5回のタノンティアバスツアー、怪我や事故もなく無事終了することができました。感無量。御参加頂いた皆様本当にありがとうございました!

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撮影同行の藤井くんは生まれたての我が子に会うために埼玉へ。おめでとう!そしてごくろうさまでした。

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ウダウダ食事会。もちろん宴の最中もタノハラは止みません。

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ゲート

2011年06月26日


今日のタノンティアカー、昨晩の急なつぶやきにも2名参加することになり一安心。一人はさみしいんですもの。先週初参加してくれたNヘーくんとそのお友達のKトーさん。人が人を呼んで人手を増やしてくれるのはとてもうれしい。

道中、茨城&東京から4度目(!)の石巻になるイイツカ&オオハシチームから連絡も入り、合計8名でタノンティア、になるかと思いきや、プラス0.5名の8.5名でタノンティアです。
今日は仙台の某TV局のカメラマンも同行していました。ニュース番組の中で、放送コードギリギリの僕を取材して放送したいという奇特な方です。撮影の合間には僕らに混ざって大汗かきながら泥かきしてくれていました。

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ボランティアセンターのハエ取り容器は大賑わい。

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今日の依頼は住吉地区の駐車場のゴミ&泥ヘドロの撤去です。最近は家の瓦礫の撤去という依頼はとても少なく、もっと詰めた作業依頼が多いようです。行政の方針も少しづつ出てきたり保証内容も見えてきたせいか、全壊のところはたとえ室内に瓦礫や家財が散らかっていても、貴重品類だけ取り出してあとはそのまま解体するところも多いのです。もちろんなかなかボランティアの順番が回ってこないお宅は身内で片付けてしまったキャンセルの要請もあります。
ボランティアが足りているわけではなく、まだまだ側溝掃除などやらなければならないことはたくさんあります。

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ボランティア未経験者もいましたが、今日のチームワークもなかなか良かったです。

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少ない人数でもタノミッドは一気に積み上がります。小学校の目の前なので車の出入りを考慮して死角を作らないように低め。飛び出し注意です。

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ゴミ拾いの後の泥かきは作業したところがわかりやすいように端っこからみんなで平行に進めていきます。バラバラにやると斑になって仕上がりも美しくない。こういった現場は剣先スコップより平スコップのほうが仕上がりがよいです。

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途中から別なボランティアチームがすぐ側の側溝掃除を始めました。土嚢袋を置く場所もあまり確保できそうもないので、タノミッドが引き受けることになりました。そしてどんどん増える土嚢袋に対処するため、反対側にも建設することに決定。

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消火栓のマンホールは塞いでしまわないように配慮します。まぁ、現在使えるものなのかはわかりませんが、やれることはやっておきます。

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タノミッド・ザ・ゲートの完成です。作業終了時間ピッタリ。

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カメラマンのOさん、使えない下品な話ばかりでごめんなさい。カメラをスコップに持ち替えての作業もごくろうさまでした。

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高倉健さん似のおじさんは不器用ですけどとっても優しいおじさん。飲み物や氷など、せいいっぱいのおもてなしをしてくれました。

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ゲートを抜ける感覚はスキー場の雪門を抜ける感覚。

夜には東京から北川貴好くんも来仙。イイツカくんらとベースキャンプにお泊まりです。
明日はいよいよタノンティアバスツアー最終日。明日の作業はヘドロ掻きに天井剥がし、室内の砂埃掃除などの作業です。頭から砂をかぶるかも知れないので帽子やゴーグルも忘れずに。

Posted taiga : 00:59 | Permalink | Comment (0)

ダニパーティー

2011年06月24日


昨日は大雨、今日も降ったり止んだりの天気です。
今朝も石巻へ向かおうと思いましたがグレーな天気だったし、今後のスケジュールを考えて自分の体力復旧作業としました。

依然腰の痛みは残りますが、だいぶ良くなってきました。ところが前々回の現場であらたな問題発生です。

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前々回の現場、畑に積層したミルフィーユのような紙の束を掻き出す作業中にダニくんたちが舞い、僕のTシャツに付着していたようです。その日の作業後になんかちょっと体がムズ痒いと思っていましたが、家に帰るとTシャツを着ていた範囲だけ虫に喰われたブツブツが。暑いとは言え、現場や作業内容によってはやっぱりTシャツ姿での作業は良くありませんね。どうせ吸われるなら女性に吸われたいものです。
暖かくなってきて虫くんたちも元気にすくすくと育ってきています。みなさんもお気を付けあれ。
(※クスリを塗った点を結ぶと宮城県の地図になります。)

Posted taiga : 16:12 | Permalink | Comment (0)

タノンティアカー(6/25,28,29)

ボシュウ | 2011年06月24日


今月いっぱいのタノンティアカーのお知らせです。
仕事の都合で当面は被災地を離れることになるのでこれで一旦タノンティアカーの募集打ち切りです。

>>>
6月25日(土)、28日(火)、29日(水)のタノンティアカー募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。
※雨天で当日中止の可能性もあります。

7:45 北四番町駅(味の素ビル側デイリーヤマザキ前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。

※余震の影響や天候不良よる石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※作業着、長靴は手持ちでお越しください。作業後の汚れ着乗車はご注意を。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご熟読下さい。
※渋滞などで仙台に戻るのは夜8時過ぎになることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

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カイソウ

2011年06月23日


梅雨入りしたらしいですが、今日の石巻は晴れです。
タノンティアカーには昨日に引き続きのフローリアンと、ベテラン長さん、常連になりつつあるミキちゃんが乗り込みます。

ボランティアセンターでは昨日ベースキャンプに宿泊した亀戸アトリエチームと合流です。水戸から駆けつけてくれるK高夫妻は高速道路の事故のため遅れて、直接現場で合流です。

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今日のニーズの現場は民宿。港までわずか250mほどの津波被害の酷いエリア。民宿と言っても宿泊するのは観光客ではなく、ビジネス滞在や近くに広がる工場地帯に働きに来る人が多かった宿です。

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大きなものは前回と前々回に他のチームが全て外に出していたので、1階客室の床や砂埃の掃除を頼まれました。外壁も流されちゃってます。

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とりあえず床下に残ったヘドロを出したり室内清掃のような作業をしながら午前の作業終了。

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お調子者のオヤジさんが寝泊まりするのテント。今はアパートを借りているそうです。
一階客室の部屋をオヤジさんは一人で修理中。床や壁にコンパネを張る作業の真っ最中。このエリアは新たに建物を建てることができないそうで、修理することしかできません。間取りも変更できない。大工さんに頼んでも順番待ちで何ヶ月待つかわからない。そのうえ足下みられて費用も高く、一人あたり日当2万とか2.5万の見積もり。材料を買おうにも、質の悪いコンパネが1500円近くもするそうで踏んだり蹴ったり。仕事もできずに避難所でただただ何もせずに暮らしていたら気が狂いそうになったので、早く営業を再開したいと自分で民宿を修理することに決めたそうです。

午後の作業は内容変更。亀戸アトリエチームは室内掃除だけでは物足りない。ならば側溝の掃除をしてしまおうということに。

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体も大きくマッチョな彼らはまるで軍隊。

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側溝の蓋を次から次へとこじ開けて行きます。

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土とヘドロがびっしり詰まってます。

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チームワークの良い流れ作業でどんどん進みます。

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いっぽう女性チームは室内作業の継続。作戦を練ります。

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1時間ごとの休憩時間にはアイスクリームを差し入れてくれました。

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少ない人数でも僅かな時間で溝が綺麗になってきます。

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作業が終わった場所の床下は女性らしいきめ細やかな仕上がりです。

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僕の予想を上回る距離の側溝が綺麗になりました。下手の側溝の蓋の上に瓦礫やヘドロが乗っかり作業ができなかったので土曜日までに撤去して貰うことにしましたが、その先の下水に続く場所に不安が残ります。日曜日のバスツアー最終日にはこの現場に行くことになるでしょう。

この民宿は窓も残っていなければ壁も抜けている場所だらけ。もし部屋を直してみたい人がいたら是非やって欲しいとのこと。広さは各部屋6畳ほど。自由に修理してくれて構わないそうです。建築の学校のゼミや、学生、内装屋さんのモデルルームサンプル目的、そのほかアーティストなどが好きなように改装してもらうのを大歓迎だそうです。どなたかボランティアで部屋を作ってみませんか?宿泊部屋としての機能を満たしていれば、細かいことは全く言わないそうです。3坪くらいの部屋が6部屋ぐらいあります。この地域一帯が再開発も囁かれているのでそのうち建物を壊さなくてはならなくなるかもしれません。なので気負わずにやってもらえれば、とのこと。

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仙台に戻りベースキャンプ宿泊組と近くのリフレ(公衆浴場)でお風呂に入ったり施設内のレストランで飲み食いしたり。僕はちょと飲み過ぎました。

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今日は11名でタノンティア。

Posted taiga : 19:25 | Permalink | Comment (0)

ジミ

2011年06月22日


まだまだ腰の痛みと格闘中。
今日はうちの近くでフローリアンをピックアップ。ドイツから沖縄映像の撮影をしようと日本に来てたところ、東京で岩井くんから僕がボランティアをしていることを聞きつけて昨夜、急遽仙台にやって来た。3年ぶりの再会。
北四番丁で残りのセイコちゃんとエミリーを拾おうと向かうと自転車にまたがった濱D発見。今日は大阪に戻るのでタノンティアには参加できないけれどわざわざ見送りに来てくれた。1週間お疲れさま。今度は競艇場で会いましょう。

ということで今日のタノンティアは4名。ボランティアセンターでニーズを待っていた2名に加わって貰い計6名で現場へ向かいます。

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現場は畑。土に埋もれたゴミや木っ端、紙などを集める「ゴミ拾い」。

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地味...。

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地味...。

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層になった紙のゴミはスコップで掻きだしますが、

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植木が邪魔をして手で引っ張り出したりしなくてはなりません。手間で地味。

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今日はフローの誕生日だって。27歳の誕生日おめでとう。

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今日の作業も終わろうとしたところ突然の土砂降り。ついでに雨水で道具洗い。みんなびしょ濡れです。今日一日地味すぎる作業でしたが、僕の腰にはちょうど良かったかも。

帰り際にフローが撮影したいというので石巻市内を小一時間、車で走り回りました。僕もいつしか撮影に夢中なってしまい、後ろに座った2人をそっちのけ。

仙台に戻り、東京から来てくれた、岸本くんら今度亀戸のアトリエをシェアさせてもらう5名と合流して夕飯。彼らはタノンティアベースキャンプに泊まります。

明日は久しぶりに大所帯の平日タノンティアになりそうです。

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土砂降りパニックでそれどころではなかったのでボランティアセンターにて記念撮影。

Posted taiga : 06:23 | Permalink | Comment (0)

4カイメ

バスツアー | 2011年06月20日


本日はタノンティアバスツアー4回目!快晴に近い暑さです。
ツアーの募集人数はデフォルトで15名でした。けれど申し込みが多いので補助席も使うことにして19名まで受け付けました。SMTスタッフ4名と僕を加えて合計24名の超満員。現地合流組4名と合わせて28名でタノンティア。

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今日の現場は戸建ての庭掃除。前回側溝のヘドロかきで訪れた同じ大街道エリア。
泥やヘドロの上には「紙」の層ができています。紙が腐って小バエがたくさん。この辺りはヘドロの他に日本製紙の工場から流れてきた紙被害が多い地域です。

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およそ30名の人間が作業するには狭すぎる。既に屋内撤去作業のためにJTBボランティアツアーの人たち20名ほどが入っている。あまり多すぎるとお互い作業がやりにくくなるのに、現地を総括している人たちのサバキが悪すぎてちょっとイラッとしてしまう。みんな言い訳ばかり。

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本当はこんな積みかたダメ。出せばいいってものではない。震災当時は良かったけれど、今は住民たちが戻ってきている。畳など分別されてないし、余震で崩れるのも心配。
早く業者が撤去する(しやすい)ためにどうすべきか、たとえ悪臭があっても視覚的に美しくあれば近隣住民の感情や気分は違ってくるはず、と考えるのです。日帰りボランティアの人たちにはそれがわからないから、指示出すほうがそれを心がけないとならない。

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炎天下の肉体労働は酷ですね。

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タノミッドは離れた公園に建設。もちろんトラックが入るスペースも確保します。
ちょっと遠いけれど住宅地には人々が戻ってきているので悪臭対策。どこからも不満がこないようにしたい。

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前回と同じ音響会社の駐車場をお借りしてランチタイム。ビールは夜まで我慢です。

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タノンティア慣れした人たちも多く、指示を出さぬとも的確に作業します。素晴らしい。

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初心者の人たちはそれを見よう見まねで作業します。

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すっかり紙もヘドロもなくなりました。

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腰痛と闘いながらの今日のタノミッド。今日はユミッペのサポートがあってこそ、でした。
ほかのボランティアチームや通りすがりの近隣住民が「あら、きれいネ〜」と声を掛けていきます。手前味噌ですが、したり顔の僕。
近くには子どもたちも多く住んでいるのであまり高くは積み上げません。

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その代わりに上面を広くして、ちょっと登って遊んでみたくなるように階段つけました。公園だしね。

今日のバスの中では参加者全員に団扇が配られました。前回初めてタノンティア&バスツアーに参加してくれた通称ゲンさんが、「暑かったのでお役に立てれば」と自作して無料配布してくれたのです!

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「タオルからスキャンしました」というタノンティアの文字。ジャギーではなくタオル地の凹凸がわかるアウトラインがグッと来ちゃいます。参加者全員大絶賛!

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裏面には「タノンティアの唄」も印刷されています。しおりには書かれていない最後の繰り返し部分の歌詞も追加されてる。スバラシイ!

CM映像、バスのマグネットや唄の編曲に団扇など、参加者が独自にタノンティアを展開してくれていて、ありがたいし面白い。

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タノミッドに登って並んで恒例の記念撮影。

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19時到着、解散後の夕食は21名!21時には解散という健全さ。
みんなは瓶ビール、僕だけジョッキでスーパードライですよ。

次回6/26でタノンティアバスツアーは最終回。応募より多く取っても、もう2週間も前に満席です。乗車できないみなさんごめんなさい。でもボランティアはまだまだ必要ですから是非被災地へお越し下さい。

腰痛よ、早く去れ。

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タノンティアカー(6/21,22)

2011年06月20日


急ではございますがタノンティアカーのお知らせです。

6月21日(火)、22日(水)のタノンティアカー募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。
※雨天で当日中止の可能性もあります。

7:45 北四番町駅(味の素ビル側デイリーヤマザキ前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。

※余震の影響や天候不良よる石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※作業着、長靴は手持ちでお越しください。作業後の汚れ着乗車はご注意を。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご熟読下さい。
※渋滞などで仙台に戻るのは夜8時過ぎになることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

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タノテリン

2011年06月19日


今日のタノンティアカー4名乗車。
いつもは長距離移動の快適さや作業道具の運搬荷物のことなどを考えて3名だけ乗せることにしているけれど、僕は腰痛、戦力外だと判断したのでフル乗車です。
ボートレーサー濱Dさんに加え、以前東京から参加してくれたサトル嬢、そして埼玉よりそのサトル嬢のブログをを頼ってきたXファン繋がりのイデイさん、前日夜中に無理矢理連絡くれたニヘーさんの計4名。サトル嬢とイデイさんも会うのは初対面に近いというから面白い。
現地で引地プラスチックさんと合流して今日のタノンティアは合計6名。

ボランティアセンターでもらったニーズ票をみて、前任のチームリーダーの報告書から、ちょっと厄介だなぁと予感がした。現場の大事そうで僕ら6人ではどうしようもないので、ニーズ待ちをしていた個人参加者を4名ほど募りいざ出動です。

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ボラセン倉庫番のイケメン・チャーリーは僕が登場すると「警察に通報しますよ」と言うのが最近の口癖。

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店舗兼住居の現場は2回目の作業だと言うけれど酷い有様。

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ほぼ手つかず、と言っていい。敷地も広い。

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今日は店舗内だけの作業に絞らせてもらった。

「絞らせてもらった」というのには訳がある。
透析をしているという母親と2人暮らしの依頼者は、一般の避難所ではなく高齢者の多い要介護者避難所にいるというのだが、本人のキャラなのか、被災で精神状態が不安定なのかはわからないがとてもやりにくい。10名しかいないのに、あらゆる依頼をしてくる。

たとえば瓦礫の下から出てきたジュースを取って置いて欲しい、「手を洗うのに使うから。(僕らに向かって)みんな手を洗いたいでしょ?」とか、大物の家具が散乱した部屋を見せて「畳を出したい。家具はそのままでいいから。」とか。手つかずの店舗内を(確実に2日はかかる。)「これぐらいすぐ終わるでしょ」とニヤケながら言ったり、「掻き出したヘドロを敷地の窪地に撒きたい、雨水が溜まると不衛生だから。」(住むつもりは無いし、家屋は壊すつもりだけれど、水が溜まるのが嫌。)とか、言っていることが訳がわからない。

ボランティアは被災者の望みを叶えることがミッションではあるけれど、彼の求めるやり方や状況作りでは、10人で臨んで毎日作業しても数ヶ月はかかる。そして僕が「どんな状況までにしたいですか?」と質問しても「どんな状況?目的?そんなのない。僕が決める」と。

ボランティアが不足していること、1階が津波で被災しているけれど2階に住む人がいるところを優先させてあげたいこと、人が戻り始めている地域の側溝をきれいにするのにとても多くの人手が必要なこと、などなど(このお宅のあるエリアは被災が酷く海にも至近なので今後の行政の判断待ち。)全てをかみ砕いて説明して納得させるまでものすごく労力を使う。そして結局のところ納得している感じもない。半ばケンカしながらの作業です。
「あそこのうちは大変だろうなぁ。うちはもともと何もないけれど、あそこの(お金持ちの)うちは大変だろうなぁ...」フフフとニヤケる。

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店舗内に放置されてたアイスボックスの中には溶けて腐ったアイスや食料品がそのまま異臭を放ちます。「大きな棚は出さなくていい。アイスの商品だけ出したい。2万円の入った封筒も出したい」と言われても、全部出して行かなきゃ作業はできません。

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商品を拾い、ヘドロをひたすら掻き出す。

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畑や工場のこのエリアに住居は少ないけれど、どこの家も放置されている。

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僕の腰痛具合と言ったら「ヒドイ」の一言。お昼休みにはタノテリン(バンテリン)を塗って貰います。いや、塗らせてあげます。

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今日の作業はここまで。まだまだまだまだかかります。

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タノミッドは腰も痛くて上に積み上げられない。

ボラセンに戻って報告書を書くときに、今日一日の内容や家主とのやり取りと、彼にカウンセリングなどが必要かもしれないことを伝えておきました。
実は今までにも何度か気が重くなる現場がありましたが敢えて記述を控えてきました。被災地は様々な人間像や人間模様、そしてドロドロとした社会の様子が見えるのも現実です。泣いて笑って感謝されるばかりでは無いのです。生々しい、それが本当の世界です。

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仙台市内で帰り際に、明日まで開催しているタノンティア常連のチョーさんの個展に寄りました。みんな美術館はもとよりギャラリーなんて行ったこと無いという人たち。未知の世界に興奮気味です。競艇選手にX-JAPANファン、そんなアートと縁遠かった人たちもたくさん参加するタノンティア。世界は広い。

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長距離運転で腰がまた痛み始めます。ギャラリーの床を借りて濱Dさんも一緒にタノテリンタイム。何がヒドイって腰が曲がらずお尻が拭けない。誰か手伝ってください。

Posted taiga : 01:15 | Permalink | Comment (0)

タノンティアカー(6/18)

ボシュウ | 2011年06月17日


急ではございますがタノンティアカーのお知らせです。

6月18日(土)満車ですのタノンティアカー募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。
※雨天で当日中止の可能性もあります。

7:45 北四番町駅(味の素ビル側デイリーヤマザキ前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。

※余震の影響や天候不良よる石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※作業着、長靴は手持ちでお越しください。作業後の汚れ着乗車はご注意を。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご熟読下さい。
※渋滞などで仙台に戻るのは夜8時過ぎになることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

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クーデター

2011年06月17日


参りました。昨日からの腰の痛みが引きません。左側の腰部が座っても立ってても痛く、動作によっては時折激痛が走ります。

今日のタノンティアは僕を含めて4名。
下関でのレースを終えて飛行機でまた直行してきた競艇選手の濱Dさん、およそ1ヶ月ぶりのタノンティアカーに乗るオカちゃん、2日前に初めてタノンティア参加しタノハラ(僕のセクハラ、合法)にも負けずに2度目参加のミキちゃん。

ボランティアセンターにて、更に人を捕獲しようとしばらく待ちましたが全く人が集まらない。とにかくボランティアの数が少ないのです。以前は仙台市内のホテルも予約困難でしたが今では空いているところも多いとのこと。

高速道路のETC休日割引が今週末で終わってしまうのは残念ですが、昨日一緒だった、大阪や名古屋から来た人たちが高速バスが片道5000円ほどだったといいます。また片道だけですが、仙台から東京へ上る新幹線の自由席は5000円で乗れます。

今日の現場はまたひたすら泥掻き。ミキちゃん曰く「2回目になってみると、土と泥の区別が付くようになった」とのこと。やればやるほど確実に生きていく上で特に必要のないスキルがアップします。H田さんもオカちゃんも手慣れたもんでガンガン土を土嚢袋に詰めていきます。

今日の僕はというと...あまりの腰痛に動きがとても鈍く役立たず。一日じゅう「イタタタ...イデデデ...」ばかり言っていました。タノミッドの上り下りも辛い。これをぎっくり腰というのでしょうか。濱Dさんもつい口を滑らせてオカちゃんのことを「リーダーさん」と言ってしまうほど...。クーデターを起こされました。不甲斐ない。

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トレーニングのために愛車の自転車持参して飛行機に乗り、仙台空港から市内まで自転車で来たという、ちょっと気の触れた通称濱DさんことH田さん。

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...ですね。のオカちゃん。今日のリーダーです。

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写真嫌いのミキちゃん。アクセサリー職人です。友人を津波で亡くし、先日火葬に立ち会ってきたそうです。

体力は全く問題ないけれど痛みとの戦いで気もまわらず、人手が少ないこともあったので土嚢袋を積み上げるので必至で、作業記録写真を撮るために動きまわるのを怠ってしまいました。なのでみんなの写真でお茶を濁します。

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ところでタノミッド作りのコツですが、端っこから土嚢袋を並べていってはなりません。端から順に置いていくと最後の袋は外にズレ落ちやすくなってしまいます。端にくる土嚢袋には上に重なるような順番で置きましょう。

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タノミッドは一応完成です。建て増しもしたのでちょっと構造が心配ですし、何しろ「トラック積み込みにも都合がいい」という高さの度を過ぎています。逆に「回収業者の人も壊すのもったいなくて片付けに来ないのではないか?」という声も聞こえてきます。もしこれ以上土嚢袋が出るようなら、横にスフィンクスを作ることにします。

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被災者の方もご近所に自慢するほど楽しんでいるとは言え、明らかにヤリ過ぎの大きさ。

もうあとほんのちょっとだけ泥が残っているくらいでほぼ作業は終了なのですが、名残惜しさからか「ここの植木も切って欲しい」と甘えられたので、今度もっと人手が少ない1人2人の日にまた連絡入れて伺うことにしました。次回からは別の現場へ向かいます。

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雨が降るようだし、腰の療養もあるので明日金曜日はタノンティアお休みです〜。きっとこれは締切を2ヶ月過ぎた原稿をさっさと書け、との天から啓示でしょう。バスツアーまでに痛み引くかなぁ。

Posted taiga : 06:54 | Permalink | Comment (0)

タテマシ

2011年06月15日


今日のタノンティアカーは久しぶりに一人ぼっち。もぅあと2週間ほどでタノンティア終わりかなぁ、なんて物思いにふけりながらハンドルを握っていました。本業(?)のアーティスト仕事の準備などで東京へ戻り、仕事が終わる8月末まで被災地を離れなければなりません。戻ってきてまだやることがあればタノンティアは継続されますが、もしボランティアが必要なくなればそのままタノンティア終了。まぁ石巻だけが被災地ではないのでその時の状況をみて考えますが。

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電車が走れるようになる見込みがまだないので三陸道はバリバリ拡張工事中。

今日の現場は昨日の続き。かれこれ4日目になるのでしょうか。タノミッドのために長引かせているわけではなくて、庭に広がったヘドロが多い。それに毎回5〜7名程度で作業しているのでしかたがありません。20名ぐらいで臨む、と言いたいところですがあいにくボランティアの数は減っているし、それよりも敷地が特別広いわけではないので人が多すぎても邪魔になる。

ボランティアセンターで捕獲したのは仙台の営業マン、ワーホリ明けの名古屋の大学生、宝塚からバスで来たT島屋のOLさん、東京は神田よりTheNorthFaceショップの店員さん3名の計6名。昨日に引き続き僕を含めた7名でタノンティアです。みんな明るい人たちだった!今日も和気藹々。

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店長にお願いして休みをもらって来たそうです。今夜は石巻VCでキャンプ。

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エアー枕を持参なんて...さすがアウトドア系。

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タノタニック。

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午後もじゃんじゃん土を土嚢袋に詰めます。日陰での作業は少しだけ楽。

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タノミッドがそろそろ限界に来ました。でもまだまだ土嚢袋は増えそう...。もう一戸、別棟を造ろうかとも迷いましたが建て増しすることに決定!

ボランティアセンターからはタノミッドの噂を聞きつけて3名ほど乗せて視察に車がやってきて写真を撮っていきました。「やっぱりタノさんの仕業でしたか!」「ただ泥を掻くのもこういうのができてくると楽しくて作業にやりがいを感じるよね」と。僕の思うつぼです。これから石巻では競うように土嚢袋は綺麗に積まれていくでしょう。

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まだまだ土嚢袋が届きます。

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今日の残りの作業を考えて、欲張らずに土嚢袋一袋分の幅だけ建て増し。

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毎回恒例のアイスの差し入れ。お昼には飲みきれないぐらいの飲み物も差し入れてくれます。奥さんもタノミッドはちょっと自慢げ。お隣さんは他のボランティアでもう片付いたのに、僕らに差し入れを持ってくるために毎回きてくれます。
奥さんもお隣さんも僕らに差し入れするのが日課。彼女たちの日々の楽しみとして日常になっています。
「作業が長引いてしまって、毎回足を運ばせてしまって申し訳ないです。」
「いえいえ、急いだってしょうがないからどれだけかかってもかまいませんよ。」
と毎度毎度のやりとり。
差し入れも労いも心からありがたく感じるけれど、僕らが来なくなったときのことを考えると、辛い。僕らはいつか去らなければならない。
喜ばれると思って朝、「今日で終わらせますから!」って言ったときの顔は笑顔では無かった。

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本日のタノミッド作業終了。ホント遺跡みたいだな。

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もう「土嚢の山」なんて言わせない。タノミッド。

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裏側だって丁寧に仕事しますよ。

帰りは今日もちょっと海側を通るコースのタノンティアツアー。Northの子たちは何も無くなってしまったその風景を初めて見て、涙をこらえられなかった。僕も最初はそうだった。

だからこの3ヶ月間、僕は石巻に通っている。そして今、みんなと一緒に笑って瓦礫を運んでる。そこにひざまづいて涙を流し続けてても先には進まないから。

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明日にはきっときっとタノミッド竣工。あともうちょっと。

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ダイジョウブ!

2011年06月14日


今日のタノンティアは朝から気が重い。昨夜は2:30に目を瞑り、3:55分に非道な電話で起こされてからすっかり眠れなくなってしまった。実質1時間の睡眠で挑むタノンティア。行きがけにタノストップ(震災以来ドリップコーヒーを買うために通い始めたミニストップ)で普段はリバウンドが怖いので避けている強壮剤を買ってドーピング。

今日のタノンティアカーはベテランゆみっぺと久しぶりのエミリー、そして面識の無かったミキちゃん。どうやら僕のブログのヘビーウォッチャーだったそうで、震災以降仕事が減って金銭的にとても辛かったけれどやっとお金が貯まって長靴を買えたので、やっとの思いでタノンティアに参加したそうです。

石巻ボランティアセンターでは、これまた面識のない千葉県柏市の串焼き屋さんSHINの3人組。以前ロレックス発掘現場で知り合ったD山くんからの紹介で今回タノンティアに参加することになったのです。
リーダー格のS田くんは今年友人と店を開いたばかり。S田くんは以前にも炊き出しをしに石巻にD山くん達と来ていたそうです。25〜19歳(タノンティア最年少!)の若い面々。期待ができます。

ボランティアセンターで合流し、いつものように事務局へ顔を出す。保留扱いだった今日のニーズ票を受け取って...感動。

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どうやら昨日ボラセンからのマッチングの連絡を入れて別チームを送りだそうとしたところ、被災者の奥さんから「タノさんにきてもらいたい」とのオファーだったようです...。タノンティア冥利に尽きます。

今日の現場は以前の継続タノミッドの現場。さすがに11日間もあけてしまうともう巡回回収車にタノミッド撤去されているだろうな、と思いながら向かってみると...

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余震にも雨にも負けずに聳え立つタノミッド!雨に洗われて白く燦然と輝いていました。

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お隣さんはその後ボランティアも入っていたようですが、ほらほら言わんこっちゃ無い。更に乱雑に積まれて道路にまではみ出ちゃっているではないですかぁ。

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最年少のカワイコちゃんも当たり前のように泥掻き。そうそう、土嚢袋の口の結び方「タノ結び」を一度見せたら一発でやってのけた!みんな数回のレクチャーが必要だったのに初めてです。絶対に特別な能力がある娘だ。

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エミリーの泥掻きも熟れたもんです。

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天気が良くて、そこそこ涼しく風もある。今日はボランティア日和。

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初ボランティアのミキちゃんも黙々と作業を続けます。

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今日はスコップ作業の障害にもなる植木も撤去。勝手に切ってるわけではなくって奥さんからの要望です。

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勇ましい。若さ溢れる筋肉に萌え。

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彼らは熱さと実直さと礼儀を持った本当にいい子達です。

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太陽を浴びるタノミッド。どんどんデカくなっていきます。ティオティワカンに負けてられない別名タノティワカン。マヤ人のみなさん参りましたか?ちなみに夏至の陽には影のヘビが現れます(ウソ)。

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登りたくなっちょうよね。

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本当に清々しい若者達。柏の店は営業を続けていながらスタッフが入れ替わり立ち替わりボランティアに来ているそうです。

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整然とタノンティア記念撮影です。僕の身長が280cmだから...約5.5m...しつこい?

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側溝は泥土満タン。このエリアまだまだですね。

今日の現場はまた明日に持ち越し決定。泥の山が待っています。

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初心者が半分いたので帰り際に被災地巡礼。「がんばろう石巻」看板あたりはすっかり冠水。今日は大潮です。初めて見る光景に二十歳そこそこの彼らも絶句。たとえ眉毛が細くても耳が穴だらけでも、この光景を感じて生きて行ってくれる若者達は頼もしい。これからのニッポンも大丈夫です。

今日はさすがにタップリ寝ないと。起こさないでね。
明日はどうやら久しぶりに一人タノンティア。

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スイッチ

2011年06月14日


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2日ほど前に掲載依頼が来たのですが、僭越ながらartscapeブログに僕の事が書かれています。
http://www.artscape.ne.jp/artscape/blogs/blog3/

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それから4日ほど前に発売された月刊専門誌「コロンブス」7月号に先日受けたタノンティアの取材記事が載ってます。

何だか手前味噌のことばかりですみません。
マズイこんな時間だ。明日もタノンティア。おやすみなさい。

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3カイメ

バスツアー | 2011年06月13日


本日は第3回目のタノンティアバスツアー。折り返し地点になりました。
天候は曇り時々晴れ。気温はそこそこあります。

今日のバスツアーは応募も多かったのですが、同行するメディアテークのスタッフが少なかったので、募集定員よりちょっと多めに取りました。それでも参加できなかったみなさまごめんなさい。

今日の現場は大街道のヘドロかき。どうやら最近は戸建て住宅のニーズよりも、地区ごとからの主に側溝掃除のニーズが多いようです。梅雨時期であるし、地盤沈下した街には人々が暮らしています。

タノンティアバスは20名で石巻に乗り付けたのですが、現地合流組として以前にもタノンティアに参加したことが度々あるインターナショナルの面々5名、東京の友人が連れてきたミュージシャンら4名、それから埼玉県北本市+ワウの吉田君ら3名を加えて総勢32名(!)のタノンティアでヘドロかきです。

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側溝の蓋を開ける道具。

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側溝の蓋は結構重い。道具は便利だ!と思いましたが、マッチョなインターナショナル男子達には道具のセッティングよりも素手での作業のほうが手っ取り早そうな感じでした。

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なみなみに溜まったヘドロ水は真っ黒。「たまたま汚物の臭いのするイカスミ」と思うと少し気分が紛れて食欲も湧いてきます。

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今日のタノミッドは悪戦苦闘。液体の袋を積み上げるのはとても難しいのです。前回に引き続き東京から駆けつけてくれたK山さんがタノミッドの建設に携わりました。
はじめはユルユルして積みにくいうえに、積めども積めども水分が溢れ出てきてしまいます。

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ヘドロを掻いて袋に入れる、という単純作業が続きます。

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あっという間の午前作業終了。
バスを停めさせてもらっている会社の駐車場で陽を避けながらお昼ご飯です。知らぬ者同士が和気藹々とするこのランチタイムが僕は大好きです。今日はボランティア初体験の人も多かったのでちょっと長めのお昼休み。
毎度の事ながらお弁当を(確信犯的に)忘れた僕にはサンドイッチやおにぎり、あんパンなどを恵んでくれます。若い女子には「お礼にサイパン旅行にでも連れて行くよ」と言いましたが断られました。なぜだろう。

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午後も側溝の範囲を広げて作業継続です。側溝の上に積まれていたハエ集りの畳もみんなで移動して蓋を開けてヘドロを掻き出します。面倒な作業もみなさん手を抜きません。

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今日のタノンティアは男子14名、女子18名と女性が多いのですが、女性達も男性と全く同じ仕事をこなします。頼もしい。日焼け止めをつけて来なかった女性たちには「SPF100の僕の唾液を塗ってあげるよ」と勧めましたが断られました。なぜだろう。

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黒光りするタノミッド・ブラックモデルも着々と大きくなっていきます。ブラックモデルは母親の二の腕のような柔らかさです。

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ダダ漏れの汚水は側溝に流れるように溝を作りました。細やかな配慮を欠かさないタノンティア。

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作業の泥靴で散らかした場所は掃除もしてしまいます。

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最後の〆は、消毒に石灰を撒きます。

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ブラウニーのようなタノミッドにも粉砂糖のように振りかけます。K山さんはマッチョなパティシエのように見えてきます。

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事のついでにと、僕の股間にも大量の石灰を撒かれて消毒されました。

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これにて本日の作業終了!

今日はボランティアセンターに戻る途中に恒例の被災地巡礼です。みなさん、肌で感じる被災地の現状にやはり言葉を失います。

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(ここから下は見たい人だけ見てね。お食事中の方はご注意を。)

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ハエハエハエハエ。
先週のウジ虫くんたちはもうオトナになったようです。

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ハエハエハエハエハエハエハエハエ。もうみんなオトナになったんだねぇ...

と思ったら、もっと沢山のウジ虫くんたちの山がありました。
絶対に写真をクリックしないでね。

動画バージョンはそのうちアップしようかな。

みんながワイワイお祭りしている裏でここでもヘドロ祭りにウジハエ祭りです。数百メートル先には人も住んでる、震災当時とは違うこれが被災地の現状です。そんな変化を知っているのはここに暮らす人と黙々とボランティア作業し続けている人だけ。みんなが復興の明るい話題に食いついて安心しても、実はまだまだ悲惨でしょ。
被災地トークのネタは3日も経てば昔の話。なのでとりあえず、打ち上げ花火のような華やかなイベントネタは無いけれど、可能な限り僕は現場で汗流してブログで書いて行きますよ。ボランティアの手を減らさないために。

今日のメディアテーク到着は19:30。もちろん車中は行きと同様「タノンティアの唄」を皆で熱唱です。みんなすごく上手くなっててバカバカしくてうれしい。参加者曰く、「帰りのほうが、実感として歌えるから力がこもる」とのこと。なるほど。

途中仙台駅で下車した人が多かったですが、バスを降りてから残った人たちでお食事会。ご飯食べながらブログで書けない涙あり笑いありの僕の「被災地ドロドロヘドロトーク」も聞けますよ。

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史上最大総勢32名のタノンティア。おつかれちゃんでしたー。
でも多すぎ...どうなってくんだろう。

火曜日からまたタノンティアカーが出動します。先週やりかけだったタノミッドの現場に向かいます。

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タノンティアカー(6/14,15,16)

ボシュウ | 2011年06月11日


タノンティアカーのお知らせです。まだ先なので雨が降らなければよいのですが。

6月14日(火) 、15日(水)、16日(木)のタノンティアカー募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。
※雨天で当日中止の可能性もあります。

7:45 北四番町駅(味の素ビル側デイリーヤマザキ前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。


※余震の影響や天候不良よる石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※作業着、長靴は手持ちでお越しください。作業後の汚れ着乗車はご注意を。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご熟読下さい。
※渋滞などで仙台に戻るのは夜8時過ぎになることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

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3カゲツ

オリジナルソング | 2011年06月11日


今日で震災から3ヶ月です。昨日とガラリと変わるわけではない数字の節目でしかないけれど。
東京でのアトリエ引越も目処がたち、今日これからまた被災地へと戻ります。明日はタノンティアバスツアー3回目。

先日バスツアーに参加してくれたミュージシャンからの贈り物。パーカスなどを加えてアレンジされたオーケストラバージョンが届きました。「〜愛と希望の大地へ〜」と付けたくなる壮大な仕上がりです。やっぱりプロは違うねぇ。

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編曲:

エンジン音!

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カンゲキ

オリジナルソング | 2011年06月10日


タノンティアの唄のアレンジ続々入荷してます。
感激!

タノンティアテクノ
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編曲:DJ牛乳

↓こちらは初音ミクちゃん付きバージョン




編曲:DJ牛乳&F原

今週末のタノンティアバスツアーの申し込みを締め切りましたが、好評につき満員御礼でお乗り頂けない方々には大変ご迷惑をおかけしています。
お申し込みはお早めに。

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アレンジ

オリジナルソング | 2011年06月07日


タノンティアの唄にアレンジ加えてみました。
シンフォニックバージョンです。ご堪能あれ。
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編曲:タノタイガ

Jazzやラップ、生唄も歓迎!
WEBにも随時アップ、タノンティアバスのBGMでも使わせてもらいます。

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2カイメ

バスツアー | 2011年06月06日


少し前には昨日は猛暑の予報でしたが、雲が広がり何とか作業には適した天気。

タノンティアバスツアーは満員御礼。というか現地合流の東北大生5名や午後から合流した人もいたので座席は足りないくらいです。マイクロバスは二十数名まで乗れるのですが、補助席部分には作業工具などを積まなければならなかったり、メディアテークのスタッフも同乗しなければならないので15名のみの募集です。あんまり多いと目が行き届かなかったりするのでまぁほどよい人数です。ということで今日のタノンティアは総勢27名の大所帯。記録です。

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さて今日の現場は湊地区大門の一戸建て住居、とはいっても敷地が広すぎる邸宅です。家屋内のものは全て撤去済で、床下や敷地のヘドロや庭の瓦礫の「移動」。前日入ったボランティアの人の指示によると、その瓦礫を敷地の反対側にある狭い公道側に移動しなければならないとのこと。ナゼダ???。現在瓦礫が積み上げられている庭の裏側は砂利が敷き詰めてあるほど片付いている。そこにトラックで横付けすればすぐに撤去できる。なのになぜわざわざ狭い公道側に移動しなければならないのだろうか?

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庭より臨む裏の敷地。ここにトラック付けりゃぁいいじゃん。

いろいろと話を聞いてみると、前日に瓦礫回収のトラックがきたらしいのだが、庭はヘドロで一度スタックしてしまい敷地の奥にある庭まで入れなかったとのこと。それから庭の裏側は縄張り外だから回収業者は入れない、と言っていたとのこと。

僕の見抜く限り、被災者もその現場を前に作業したボランティアも、委託業者の瓦礫回収業者の話を鵜呑みしてしまったのだろう。現在瓦礫撤去には、行政からの委託で回収業者がぐるぐると市内を流して瓦礫を見つけて積み込んでは瓦礫を置きに行っているようだ。面倒くさいことは避け、極端なことを言えば何も作業せずに一日じゅうぐるぐると市内を走っているだけでお金が貰える。復興が長引けば長引くほどオイシイ。泥でタイヤがスタックしたから撤去してもらえなかった、というけれどそこらじゅうに散らばった畳やベニヤ板を敷けば何ら作業に支障はなかったはず。業者の怠慢に過ぎない。

確かに庭のある裏手は人の敷地であったりするけれど、こんな有事の時である。小一時間そこの場所にトラックを横付けして作業すれば済むことに、数十名の人の手を使って作業しにくくなる場所へ「移動」するというのは全く持って無駄。見ると被災者も前ボラの彼も、とても人がいい。もし僕だったらそんな業者には「ゴルァ!お前らの会社名言わんかい!」とカラむところだろうけれど、純朴な彼らはそんなキャラではない。行政機関は委託業者に対して作業場所や輸送回数などを提示するような何らかの措置を取ってきちんと監視もしなければ、彼らの怠けによってさらに被災者が苦しめられることになる。

そんなこんなもあって、最初は前ボラ君のビジョンに合わせて「移動」作業をしタノンティアのみなさまには2転3転の作業内容変更や中断に翻弄させて申しわけなかったが、タノビジョンに作業変更。人数が多く敷地が広かったため、家まわりの瓦礫の撤去とヘドロ掻き、屋内の床下数十畳分のヘドロの除去、土嚢袋積みなどに分担して作業。このヘドロ量だとタノミッド建設は必至。僕が建設にかかるとそれぞれの作業への指示ができなくなる...と思っていたけれど、今日のタノンティアは現場系のアーティストKOSUGEや棟梁北條さん、初対面で東京から初参加のマッチョなK山さんなど現場仕事慣れした面々や、ベテランのタノンティア参加者たちがそれぞれの持ち場を引っ張りながら作業をやってくれて、僕に「どうしたらいいですか?」などと指示を求めてくるようなこともないような働きぶり。みんな凄いなー。

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床下は狭いのでスコップ作業ができない。瓦礫のベニアを敷いてそこに床下から一度泥を乗せ、それを袋に入れる、というスムーズな分担作業も現場仕事慣れの人たちだからこそできること。流石。

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泥掻きの体力が無い人はゴミや瓦礫を拾ったり運んだり。でも腰の曲げ伸ばしでこれもかなりの重労働にかわりない。

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タノミッドは着々と建設中。今日は土嚢袋が運ばれてくるペースが速くてしんどい。

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昼休みも休憩時間も暑さの中の作業で皆バテバテ。

今日は猛暑ではなかったけれど作業をすればみんな汗だく。水を1Lしか持ってなかった人は途中で水切れ。これからの季節は最低2リットルは必要です。
最近ボランティア筋がついてきて、仕事にも慣れているので僕は本来重労働の作業も楽。元気でハシャいでいるし比較的汗もかかずにいるので仕事してないみたいに見えてしまうなぁ。

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家の裏手もだいぶスッキリしました。

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新たに出てきた瓦礫は道路近くに分別設置。トラックに積み込むイメージをしやすくしておけば、回収業者も持って行きたくなるハズ。

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設置場所は狭い道沿いなので今日のタノミッドは高くは積まずに横に広がる台形型。隣の現場で作業してたボランティアチームも感心してくれてました。きっと次回からは真似てくれるに違いない。。依頼主の被災者も写メしてました。

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車一台通れるように考えて作っていたハズのタノミッドでしたが既にあった瓦礫を除けながら作業を続けていると出っ張ったコンクリートの基礎が出現...。軽自動車ならギリかもしれないけれど、自分の読みの甘さにちょっとガックリ。反省。

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先週に引き続き、帰りがてらにバスはちょっと被災地巡回。途中下車で見たこともない数億匹とも言えるウジ虫の山を見つけて動画撮影しましたが、ここに掲載するのはヤバ過ぎて割愛。

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メディアテークに19:30着。今日のバスツアー参加者はアート関係者以外にも多種多様で遠くは大阪からも駆けつけてくれました。前述の現場作業プロの人たちのほか、銀行マンに編集マン、埋蔵文化財関係者や保母さん、プロのミュージシャンまでも。事務所の関係で名前は明かせませんが、現在も某テレビ局で放送されているアニメの主題歌を歌っていたりします。バスの中では「タノンティアの唄」を独唱してくれました!とにかく色んな人が参加してくれてバスツアーは面白い。

ところで試しに車内販売を始めて見た「タノンティアくんバッジ」は十数個売れました。何とバスの運転手さんもご購入!運転手さんもタノンティアバスツアーを楽しんでいてくれたようです。ニヤニヤしながら運転してたものね。ちなみに経費などを除いた売上の一部は震災義援金にはなったりはしないです。ノーギャラバスツアーの僕の生活費になります。

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腹ぺこなので、行ける人だけで近くの中華屋で会食。ビールがうまい。お腹いっぱい食べて解散21時半。家に帰るまでがタノンティア、気をつけて帰りましょう。

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今日のタノンティア作業員。記念撮影のひな壇にもなるタノミッド。

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アタリ

2011年06月04日


ここのところの悪天候とはうってかわって猛暑!車の移動中もエアコンが欠かせません。昨日は一昨日のタノミッド現場を継続です。

昨日の現場はタノンティア4名、ボランティアセンターで出会った東洋大学ボランティアサークルの5名、某航空会社羽田勤務の空ガール2名の総勢11名に増員して作業再開です。

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日差しが強い!
タノミッドもどんどん大きくなります。階段を作りながら積み増していきます。

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まだまだ泥やゴミは無くならない。

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午前中1時間作業しただけでバテバテ。ユミッペ曰く「タノミッドはヒンヤリして気持ちいい」だそうです。中身は汚泥だけど...。ガラスが突き出ていることもあるので気をつけてね。

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僕の身長は2m80cmくらいなので今のところタノミッドは4mくらいでしょうか...。
最近の口癖は「エジプト人をギャフンと言わせたい。」

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近くの畑から流れ込んできたビニールハウスは厄介な代物です。スコップ作業が難航します。

東洋大学の学生5人は東京から北上し昨日は名取でボランティア。グループの中の1人の実家が名取だそうです。内陸に実家があるので津波の被害はなかったようで、明日は気仙沼でボランティアをするとのこと。

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お向かいさんの日陰をお借りして休憩タイム。普段は1時間に10分程度の休憩をとりますが、昨日は暑さもあるので15分。3時のおやつに被災者の奥さんからアイスの差し入れ頂きました。被災者の人たちに散財させてしまうのはとても心苦しいのですが、僕らのためにも何かしたいという気持ちがうれしいです。お昼休みにはお隣の奥さんからはバナナの差し入れも頂きました。「明日も来るよ」と言って去る現場では、沢山差し入れを準備して僕らの到着を待っていてくれてたりします。ありがたいです。

「誰か当ったりしないのかなぁ〜」「私ハズレだー」なんてみんなで話していると...

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やっぱり持っているオトコは違うんだなぁ〜。アイスなんてほとんど食べないのでアタリなんて子供の頃から久しく見ていない。アタリの棒は、高校生の息子さんへのお土産にしてもらいました。

こちらのお宅は3人家族。高校生の一人息子と旦那さんがいますが旦那さんは岐阜に単身赴任中。旦那さんがいなくて大変だったでしょう?と訊くと、会社は石巻の港にあって津波で亡くなった人も沢山いるから逆に岐阜にいて良かった、あっちにでは今も仕事があるし、と言っていました。
家の修理のこととかはこれからも一人で捌かなくてはならないそうなので、悪い業者もいるからちゃんと項目ごとに書面であいみつ取ってちゃんと旦那さんに相談してください、とか、工事は途中で金額が上がることがあるから、きちんとどれ位の幅で増額しそうか聞いておかないと工事途中で中止や業者の変更できないからね、とか、区画整理になるかもしれないからまだ実際に修理するのはダメよ、とか純朴な人たちには知識も与えてあげなければなりません。
泥かきだけでなくそういうこともタノンティアの仕事です。

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前日は一人のボランティアだったイマイズミさん。翌日にはタノンティアになっちゃいました。1トン以上の泥の山を一人で片付けました。グッドジョブ。

東京から来ていた空ガールは夜行バスで石巻に来て夜の仙台発の夜行バスで東京に戻るとのこと。体育会系のエビスターさんは大丈夫だったのですがAカワさんは無理をしすぎて熱中症気味。だからもっと休憩取りなさいと言ったのにー。
昨夜は八戸から打合せ帰りのコスゲが仙台に泊まりに来るので、拾いにちょど仙台駅に向かう予定にしていたこともあり、タノンティアカーに拉致して一緒に仙台駅へ。初仙台ということだったので、せっかくなのでバス待ちの間、市川さんとゆみっぺと6名で牛タン。それにしても凄いよね、普段は空港にいる若い女子が休みを利用してわざわざとんぼ返りで被災地ボランティア。頭が下がります。

コスゲとはお正月以来の再会で話は尽きず、タノンティアベースキャンプにて2時近くまでY談。疲労の体にはちょっと長居しすぎました。

昨日も残念ながら作業完了することができませんでした。
僕のタノミッドが誰かの手に渡るのも寂しかったのですが、来週から1週間また東京に戻らなくてはならず、そんなに時間をあけてしまうのでは別チームにお願いするしかないとボラセンにニーズ票を戻しました。
先ほど被災者の奥さんにその旨連絡すると、2週間後でももっと後でもかまわないから僕に来て欲しいと懇願されてしまいました。ボラセンとの話し合いで結局保留案件として、東京から戻ってから作業再開することになりました。

「僕らは名も無きボランティア」がモットーなのですが、新聞にもデカデカと出てしまったことで面が割れてしまい、良いこともあれば意を外れてしまうこともあります。悩むところでもありますが、被災者のニーズに応えることにかわりがないだろう、と自分に言い聞かせます。
そして正直言えば、あたりまえのことをしているだけの僕や僕らの仕事ぶりが信頼されて求められるものになっていることは、素直にうれしい。

タノミッドはさらに大きくなります。

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当たりの喜び

もう覚えましたか?
歌つきの「タノンティアのうた〜初音ミクver.」(remixed by F原)はコチラ↓
http://soundcloud.com/spwn11/track

※歌詞はココ
※midi音源あるのでリミックスしてくれる方は是非ご連絡ください。

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タノミッド

2011年06月03日


今日(もう昨日か)の河北新報に、以前取材を受けた時の記事が載っていました。
写真が大きすぎて、僕の顔も寝不足のむくみがちの顔なので、本来のビジュアル系アーティストの本領を発揮できていませんが、顔写真を切り抜いてそっと財布にでも忍ばせておいてください。

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それにしても、田舎に行けば行くほどコンビニで新聞を売っていない。東京はコンビニやKIOSKで買うことがけっこうあるけれど、やっぱり一戸建てが主の地域は配達が主流なのだな。夜になってやっと仙台市内中心部に戻ってからコンビニで手に入れることができた。

さて今日の現場は門脇の「字」の方のエリア。先日のエリアからさらに海側、石巻港に近くて津波の被害も大きく家屋の1F天井近くまで達していて、新しめの住宅街は言葉は悪いがゴーストタウンのようになっていて住民のほとんどが避難していている。

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家の中の家財は既に全て撤去済みだけれど、庭に溜まった泥とヘドロや漂流物が多い。

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津波はまた海に戻っていく。海に近ければ近いほど水が引いていくのが遅く、まちは取り残されがち。「水が引く前に貴重品を取りに来た」と言うから、泥棒も近寄れなかった、というのは不幸中の幸いで残っていた貴重品類は全て回収できたそうだ。

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少ない作業時間の午前中だけでも土嚢がどんどん積み重なります。

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どこもかしこも泥の山。今日は男2女3の作業だけれど明らかに終わりっこない現場。あと10名もいたらだいぶ進められるだろうけれど、今日もボランティアセンターに集うボランティアの数は少ないです。

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タノンティア5回目のセイコ嬢は泥の山の中から100円札を発見。「宝の山か?!」と期待しつつも、その後何も発見できず。依頼者の奥さまに尋ねましたが、自分のものではないとのこと。ちょっと一旦預からせてもらって警察に届けるつもりですが、私有地で見つかった拾いものって拾得物として扱って貰えるのだろうか?

ところでボランティアを長くやったせいか、このところ僕は半ばビョーキになっている。車で被災地を走っているときに土嚢袋の積み方が気になって気になってしょうがないのだ。悪い土嚢袋は口をしっかりとネジって縛っていないため、雨の日の後は袋の中から泥やヘドロが流れ出てしまっている。気になってしょうがない。かたや綺麗に積まれた土嚢袋を見ると、嬉しくてゾクゾクしてしまう。今日の現場は「土嚢祭」の予感がしたので、僕は一人で土嚢袋の口締めと積みに徹してみた。

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作業終わりの土嚢袋の山、タノミッド。屋根のラインと呼応したピラミッド型が美しいでしょう?美しいフォルムは気持ちがいいし、何よりもキツイ肉体労働作業が楽しくなります。

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どうせやるなら美しく。被災者も気持ちがいいはずです。

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ピラミッド構造は増築もできるし余震の揺れにも強く崩れにくい、まさに合理的な形なのです。そして狭い被災地の敷地で高く積み上げることができ、省スペースで有効に機能します。

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悪い例で出してしまうのは作業をした方々に大変申し訳ないのですが、これでは高く積みあげられずに床面を広く取りすぎてしまいますし、積み上げると崩れやすくなります。雨水の捌けも悪くなります。また、次の段階で土嚢袋をトラックに積み込む作業の時に、重機ではなく人の手で行う場合のことを考えなければなりません。タノミッド型なら安定しているので上を人が歩くことができて、トラックの荷台の高さからも土嚢を詰め込めます。

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裏側からずっとみていると、疲労の錯覚で無数に集まった熟女の乳房のようにも見えてきます。これもまた美しい。
目標は「新築のお城が建ったの?」と見紛うような家より高く積み上げることです。目指せ土嚢彫刻家。

このほか、土地の勾配や雨水の流れ、水捌けの流れを計算して土嚢を積み上げる場所を決めることにも気を遣います。人の動線も大事です。タノミッドに絶妙な角度をつけるのも倒壊対策に有効です。今日はできれば勾配の上方に設置したかったのですが、上方に泥が積んであったのでやむを得ず下方に。悔しい。単なる土嚢袋積みのようでも先読みし状況をイメージすることが大切なのです。

今日では到底作業が終わらなかったので、明日も急遽タノンティアに出ることにしました。現地合流希望の方は明日朝メールで連絡ください。9時半頃にボラセン到着を目指します。

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私としたことが、今日は危なく大ケガするところでした。土嚢袋から突き出たガラス片でザックリ。ママさん食器洗い手袋だったら完全にアウト。軽い切り傷で済みましたが、みなさんくれぐれも厚手のゴム作業手袋をご着用ください。中に軍手をしておくのがベストです。

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今日はタノンティア初参加の奥様カズコさん、甲府の市川さん、常連セイコちゃん。ボラセンで人手足らずのタノンティアチームに加わってもらった横浜の金融マン、イマイズミさんの計5名。明日は引き続きイマイズミさんにもタノンティアとして活動してもらいます!

明日の朝は間違いなく久しぶりに筋肉痛だろうなー。

♪初音ミクちゃんが歌うバージョンの「タノンティアの唄」をタノンティア参加の福原くんが作ってくれました。
http://soundcloud.com/spwn11/track

是非ご試聴アレ。DLもできますよ。

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タノンティア ノ ウタ

オリジナルソング | 2011年06月01日


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「タノンティアの唄」
作詞&作曲 タノタイガ

一、
ヘドロ 瓦礫 かきわけ進む 僕らは 名も無き ボランティア
ヘドロ 瓦礫 かきわけ進む 僕らは しがない タノンティア

防水対策 長靴履けよ それでも釘には かなわない
手袋じゃまでも 取ってはならぬ ガラスは危険だ ケガ止まぬ

二、
ヘドロ 瓦礫 かきわけ進む 僕らは 名も無き ボランティア
ヘドロ 瓦礫 かきわけ進む 僕らは しがない タノンティア

粉じん対策 マスクを着けろ それでも臭いにゃ 効果ない
鼻毛が伸びても 抜いてはならぬ お口で息して 屁が止まぬ

三、
ヘドロ 瓦礫 かきわけ進む 僕らは 名も無き ボランティア
ヘドロ 瓦礫 かきわけ進む 僕らは しがない タノンティア

スコップ握って泥かき始め! 土嚢の袋で ピラミッド
気分は向上 ピアノは重い いか君登場 気が重い

四、
吐き気 腰痛 そのうち馴れる 僕らは 名も無き ボランティア
ヘドロ 瓦礫 かきわけ進む 僕らは しがない タノンティア

あなたの笑顔が欲しいから 力を合わせて タノンティア
あなたが安らぐためになら みんなで手を取り タノンティア

(くりかえし)
ヘドロ 瓦礫 かきわけ進む 僕らは 名も無き ボランティア
ヘドロ 瓦礫 かきわけ進む 僕らは しがない タノンティア

©2011 tanotaiga

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シーズン

2011年06月01日


テレビにかぶりつきながら引きこもり、不安で情報に押しつぶされそうな全国のみなさん、こんばんは。タノンティアは今日も石巻です。ある意味、被災地はすこぶる平和です。運動不足でしょうから是非とも体を動かしにお越し下さい。

今日の道は行きも帰りもとても空いていた。6月に入った、というなんとなしの節目でいろいろと現場に向かう車も少なくなったに違いない。少しづつだが状況も良くなっているので緊急の車も少なくなっているのだろう。

さて今日のタノンティアカー同乗者は昨日甲府から再ログインした市川さんのみ。やっぱり平日はなかなか時間が取れない人が多い。まぁ当たり前と言えば当たり前だからしょうがない。アナタのぶんまで働きますよ。

現場の作業は床を剥がした後の床下の泥とヘドロの掻き出し。一番最初の頃に入った現場もこの築山エリア。だいぶかわったなー。

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前回もそうでしたが、作業内容は瓦礫の撤去から床下の泥の掻きだしへと推移しているようです。もっとも間もなく3ヶ月経ち、行政の区画整理案が出てきたり、ゆっくりと今後の方針を考えた上で放棄する人も出てきたというところでしょう。実際、瓦礫撤去要請キャンセルもたくさんニーズにあがってきています。一時的に住むためや貴重品救出のための依頼ではなく、家を再生しようとする人たちの要請が多いのかも知れません。保険金の具体的な支給額が出始めたこともあるでしょう。今日のお宅にも業者が来て見積もりをしていました。

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歪んだ家では建具が外れないこともよくあることです。幸いにものこぎり持参者がいたので事なきを得ました。グッジョブ。

今日の現場は8名。僕ら2人を除いて全員初ボランティア。南は北九州から来た新婚カップル、徳島からは定年退職後のご夫婦、東京からT美出身空間デザイナーとそのお友達のお豆屋さん。
新婚カップルは何と車で福岡からハネムーンの最中旅行とのこと。今日で旅行約3週間目だけれどこのまま北上して北海道まで目指すらしいです。いいねぇ。お店を開くつもりでカフェのリサーチ旅行も兼ねているとのことですが、開店の暁にはいつか必ず訪ねよう。

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ボランティアではいろんな人達との出会いも醍醐味。普通に暮らしていたら全く出会わない人たちも沢山いる。いろんな環境の話が聞けたりします。現場即席チームは久しぶりだったけれど、今日のチームはみんな明るくてとても良かった。お昼休みも和気藹々。

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女豹のポーズで作業です。

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たまには真面目な僕の作業写真も。ウ○コじゃないよ、ヘドロだよ。

何というか、「泥かきシーズン到来!」と言った感じです。もうちょっとユルイと作業は難航、どこまでが地面でどこまでが泥かわからないし、もうちょっと乾いてしまうとサラサラでボロボロで作業ができない。生チョコのような柔らかさの、ひび割れた粘土な感じがとても作業を進めやすい。ホント、彫刻で使う水粘土みたいで懐かしい気持ちになった。彫刻作ってたんだよねぇ...。

こういった作業現場に向かうときには
 土嚢袋、バケツ、スコップ(小)、ショベル(小)、ちりとり、ほうき、ジョレンやジョレンに似た柄の長い床下から泥を掻き出す道具、バール、一輪車
などがあると良いでしょう。釘抜きもついでにできたらいいのでバールも何本か。

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床板を剥がした後にはサビた釘がたくさん出ています。尖っていなくても、くれぐれも上を歩いたり地面に這いつくばるときに目に刺したりしないよう注意!

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作業現場のお隣は平屋借家エリア。明後日には全て取り壊して一度更地にするそうです。中はほぼ撤去済み。

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場所によってはざっくりと撤去済み。

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タノンティアは2名。「眩しいべー?」というご主人の自慢の頭は、ライフラインの某局で働いていて忙しくて床屋に行けないのでご自身で剃ったそうです。

作業も少し早めに終わったし、今日の築山エリアは海にほど近いエリアだったし、初めての人たちばかりということもあったので海岸線沿いの被災地を巡りボランティアセンターにもどりました。

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車はけっこう早い段階で撤去されている。あんなに無数にあったのにかなり少なくなってきた。そして鉄骨やコンテナなどの大物も優先的に撤去されて行っている。

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今日の現場から僅か数十メートルも海側に行けば、ゴーストタウンのような手放された家が建ち並びます。

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冠水もひどい。

最近僕とボランティアしたひとには、できる限りサービスルートを通るように努めてます。幹線を通ってボランティアセンターへ行き現場に行くだけだと、どうしてもごく限られた状態の被災地の状況しかうかがい知ることができない。でもいろんな現場、自衛隊の重機がバリバリやってる更地に近い場所や、瓦礫の堤防、工場地帯、そして臭いや冠水などのなるべくたくさんの情報を肌で感じて持って帰って欲しい。そうすることで、その人達は被災地の現状をそれぞれの土地や身近な人に持って帰って貰えるし、楽しくボランティアできればまた人を呼んでくれたり戻ってきてくれるようなことになるのではないか、と考えているから。僕がだいぶ石巻の大まかな被災状況を把握できて、客観的に被災の違いを見れるようになったこともあるし、市内の渋滞も緩和されてきたこともある。
そして何より僕自身が全体的な復興の変化や推移を見知りたい、ということでもあります。

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と、たまに真面目に考えていることを書いて僕のイメージアップになってしまうと困るので今日はギタリストとしてお届けします。もちろん唄は名曲「タノンティアの唄」。土嚢の袋でピラミッド〜♪
夏のシーズン到来で今日からヤッケも夏色に新調してみたの。常連のチョーさんとお揃いになっちゃったので気持ち悪い。...やっぱりいまいち馴染めない。

ところでボランティアセンターで働くスタッフは全国の社会福祉協議会から派遣された人たち。僕を覚えて慣れ親しんだスタッフがいつの間にか交代で故郷に帰ってしまっていることもしばしば。なので社協の人たちは馴れたボランティアにもゼロから説明しようとしてとても要領が悪くてちょっと面倒臭い。しょうがないんだろうけれど。今日行ったら顔見知りがほとんど居なくなってた。月が替わったせいだよなー。

今日は早帰りだったのでタップリ書いたぞ。明日は雨かなー。

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キロクテキ

2011年05月30日


仙台では記録的な大雨。昨日の時点で石巻ボランティアセンターは本日のボランティアの中止を発表してました。

僕はというと、久しぶりに一日中ベッドの中。グダーッとしてました。こないだタノンティアの唄を作ってからちょっと音楽ソフトが楽しくなったので、タノンティアの唄シンフォニックバージョンを作りました。バスツアーに参加した皆さんは、同じサーバーからダウンロードできますよ。

今日の暴風雨で石巻も心配だし、明日は晴れのようだからタノンティアに向かおうかと思っていますが、高速道路の無料申請書の更新にも行かなくてはならないし、山梨からタノンティアリピーターも泊まりに来るので迷っているところ。

梅雨時でボランティアの中止が多くなりそうだ。排水のヘドロ掻きが急務です。

Posted taiga : 21:41 | Permalink | Comment (0)

1カイメ

バスツアー | 2011年05月29日


本日はタノンティアバスツアーの記念すべき第1回目。なのに雨です。

今日タノンティアバスツアーに乗ったのは僕やメディアテークスタッフを含め、総勢19名。「きっと中止だろうな」と思いつつも石巻ボランティアセンターに向かいました。
向かっている途中、現地にずっとテントを張って滞在している川島さんからメールが入り、今日と明日はボランティア中止の連絡が。そしてボランティアセンターからも電話が入りました。雨とは言え、事前に団体申し込みをしている僕らへの配慮として、室内作業をどうにか手配してくれようとしていました。が、いまいちこの人数に合うマッチングもできず、2転3転しながらも、僕にはプランBがありました。

僕の高校の同級生が仙台市内で動物病院を開業しているですが、彼はずっと石巻動物救護センターに関わっていて、また東京から来ている別の知り合い(話すととってもややこしいので割愛)も獣医で、石巻動物救護センターの立ち上げに深く関わっていることもあり、昨晩から万が一雨でボランティア中止の場合は受け入れて貰えるように手を打ってあったのです。

今までのタノンティアの活動とは全く違うであろうとは思っていましたが、何はともあれ間接的にでも被災地の手助けをすることになることにはかわりはありません。

渋滞も全くなく、一度石巻ボランティアセンターに寄ってご挨拶してから、いざ動物救護センターへ。場所は石巻VCからほど近い場所にある浄化場の敷地内に間借りしている状態です。

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災害ボランティアとは別組織なので、新規にボランティア登録を済ませ、業務内容やセンターの説明を聞き、いざ作業開始です。

僕にとってもタノンティア参加者にとっても未知の領域です。引率しているはずの僕もみなさんと立場は一緒。

今日できる作業内容によっていくつかにチーム分けされました。今日行った作業内容は
・大型ワンちゃんの雨&日差し除けを作る
・プラスチックの大きなパレットを瓦礫地帯から計8枚持ってくる
・ニャンちゃん用のケージを並べる棚板を作る
・壊れた2台の掃除機を修理する
・ペットの餌などの在庫の管理
・事務仕事
・ワンちゃん、ニャンちゃんのお散歩&おウンコ拾い
などです。

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僕は大工仕事が得意と言うこともあって、よしずやブルーシートを使って大型ワンちゃんの雨&日差し除けを作ったり、電動丸鋸でニャンちゃん用のケージを並べる棚板を作ったりしました。

どうやら犬猫、いや、ワンちゃんニャンちゃんたちにも肖像権があって、飼い主がいて預かっているペットの写真撮影などは固く禁じられているらしく、タノンティアの女性参加者たちが行った水着姿でのお散歩風景は画像がありません。ごめんなさい。

全くいつもとは違う作業内容でしたが、貴重な経験でした。また雨の時(そんなときばかりでごめんなさい)にはよろしくお願いすることにします。

ここの石巻動物救護センターでは主に、被災者で家を失うなどでペットの面倒を見れない場合に預かって面倒を見たり、迷いペットを保護したり、それらの動物たちの健康管理(時には手術も)をしているそうです。僕らが作業をしている間も、ペットを預けにくる被災者や、自分のペットに面会に来る被災者などが後をたちません。想像していたより狭いセンターには100匹を超す動物たちがいます。動物の世話好きな人たちはこういったボランティア活動もあるので是非訪ねてみてはいかがでしょうか。

作業を終えて、ちょっとばかり石巻の街から海岸線をバスで回りました。石巻市街から旧北上川を渡り、松並エリア、日和大橋を通って「がんばろう石巻」の看板、日本製紙を巡りました。津波の被害を逃れた動物愛護センターや、随分と綺麗になってきた朝に通った幹線道路沿いとは全く違う風景に、初めて訪れる参加者は声を失います。道中には投げ出された巨大な「くじらの大和煮缶」や、遺体安置場になった大きな白テント、華が添えられ立ち並ぶ運動場の土葬の一時埋葬場などがあります。やはり、パノラマに広がる瓦礫の地や、十数メートルに積み上がった即席の瓦礫の堤防、それから独特な臭いにテレビでは感じられない生々しさを感じます。

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石巻港インターより高速に乗り帰路につきます。車内では行きと同様、「タノンティアの唄」をイヤというほど歌わされます。思いのほか曲は好評のようだったのでとてもうれしい!タノンティアバス乗車特典として配られる「タノンティアバスツアーのしおり」にも譜面付きで歌詞がついているのでみんな楽勝です(チョーさん以外は)。

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今日のタノンティアバス記念撮影。動物の写真はNGなので、お詫びに僕がケージに入ります。夜は獣ですしね。

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タノンティアバスのために、昨日引地さんがわざわざマグネットシートを作ってSMTまで届けてくれました。毎回の事ながら強力な後方支援者です。ありがとうございます。
マグネットシートはバスの前後についてます。計らずとも愛子観光バスの色とベストマッチ。どうやらタノンティアバスを見かけると願い事が叶うらしいと女子高生の間で噂です。

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ゆるすぎる特製タノンティアタオル。1人1枚の予定でしたがつい先ほど変更があり、複数回ツアーに参加の方は2枚目まで配られることになりました。ヤッタネ。

さて、本日タノンティアバスツアーに参加して下さったみなさま、SMTスタッフのみなさまお疲れさまでした。予想外の作業にはなってしまいましたが、ケガもなく無事に記念すべき1回目を終えることができました。僕はとても楽しかったです。本当にありがとうございました。もう無事に帰宅しましたか?家に帰るまでがタノンティア。またお会いできることを願っております。

それでは「タノンティアの唄」の復習です。
http://www.taigart.com/tanonteer/○○○/tanonteer's_song.mp3
にアクセスして下さい。(○○○は今日のキーワードを入力してください。音量注意!)

ダウンロードしたい人はココのページに行って、今日のキーワードを2回続けて入れて下さい。m4a, mp3, m4r の形式のファイルがあります。m4rのファイルは携帯着信音用です。タノンティアカーやタノンティアバスに乗車する朝の目覚ましにもどうぞ。
※GarageBandはmidiファイルに書き出せませんでしたー(汗)どうしたらいい?

Posted taiga : 23:03 | Permalink | Comment (0)

タノンティアカー(6/1,2)

ボシュウ | 2011年05月29日


明日も明後日も雨の予報。
雨でこれからなかなか向かえないかも知れませんが、タノンティアカーのお知らせです。

6月1日(水)2日(木)のタノンティアカー募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。
※雨天で当日中止の可能性もあります。

7:30 仙台市青葉区木町
7:45 北四番町駅(味の素ビル側デイリーヤマザキ前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。


※余震の影響や天候不良よる石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※作業着、長靴は手持ちでお越しください。作業後の汚れ着乗車はご注意を。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご熟読下さい。
※渋滞などで仙台に戻るのは夜8時過ぎになることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

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タノンティアくん
(c)2011 TANOTAIGA

Posted taiga : 06:35 | Permalink | Comment (0)

セツメイカイ

バスツアー | 2011年05月29日


思っていたよりたくさんの人が集まってくれた。
雨の中足を運んでくれたみなさまありがとう。
SMTスタッフのみなさまお疲れさま。

明日はきっと雨だなぁ。
これから僕の大嫌いな梅雨の季節。

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セツメイ

バスツアー | 2011年05月27日


天気が心配な今日この頃。

明日はせんだいメディアテークにてタノンティアバスツアーの説明会が開かれます。29日の1回目バスツアーは受付を締め切りましたが、今後バスツアーに参加してみようかなと考えている方は覗きに来てみて下さい。今までにタノンティアに参加したことのある人は、特に来なくてもいいですよ。遠方で来られない人や雨の日に外出したくない人は、Ustreamの配信もあるようなのでインターネット経由で覗いてみてください。

ところで29日のツアー第1回目は、おかげさまで現地での合流組を含めて20人を超すグループになりそうです。ユルくてくだらないしおりや、ダサさ全開のタノンティアくんタオルが無料配布されます。きっと車内でしょうもない唄も練習されたりしますが、我慢して下さい。タノンティアのノークレーム・ノーリターンの精神でお願い致します。

2回目以降はまだ申し込みを受け付けておりますので、スケジュールが許す方はぜひお早めにお申し込み下さい。6月からは飛行機も既に運航している大阪、名古屋、北海道に加えて福岡からも飛んで来れるようです。

何だか台風が近づいています。心配だなぁ。

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今日のメディアテークでは1Fで伊藤豊雄さんや妹島和世さんがお話ししてました。

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モリダクサン

2011年05月27日


久しぶりのタノンティアです。
現場は貞山地区。作業は前任者の続きの作業で、床下の泥かき→消毒液散布→石灰撒き→砂利敷き、という流れの比較的楽な仕事。久しぶりの作業なのでリハビリにはいい感じです。

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床下まで降りて、表層の泥を掻き出し土嚢袋に詰めて外に出します。


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石灰を撒きます。石灰の量は「ブッシュドノエルの粉砂糖くらい」という僕の指示。そう考えるとロマンチックな作業でしょ。

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最後に砂利を敷き詰めます。

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依頼主からの差し入れでアツアツのカップヌードルを頂きました。
作業は楽勝。お昼過ぎには終わりました。

今日のタノンティアメンバーは10日ほど前から僕の東京帰省と入れ違いで東京から石巻入りした某KヤマTミオギャラリー所属作家の川島秀明さん、奈良からお越しのPiKA PiKAでお馴染みのトーチカのお二人、山形からの再参加のruupa/アカオニデザインのハルンケア三浦さんの計5名。
それにしてもいろいろあり過ぎた盛りだくさんの一日でした。川島さんはいつのまにか超ベテラン。

作業を終えた後にいろいろまわりました。まずは僕の用事で先日作業したオーヤンさんに乾電池を届ける約束をしていたので、いつもの「ガンバレ石巻」看板を経由しながら海岸線を松並エリアへ向かいました。石巻市街地も含めて、このエリアまでかなりかなりの量のガレキが撤去されています。10日間の間にガラリと風景が変わっていました。自衛隊の重機パワーわ凄い。石ノ森漫画館の辺りもほぼ瓦礫が撤去され、どこも見通しがよくなっていてビックリ。

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今度はお花が添えられるという演出になってました。

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以前は瓦礫の山で豪雪地帯の雪の壁みたいでした。その頃と比べたら何も無い。

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その分、海岸線の「瓦礫の堤防」が高く広くなっています。

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巨大な「くじらの大和煮」缶詰が転がっています。何やら町民の人だかりがあるので行って見ると、テレビの撮影が来るそうな。

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誰かわからないけれど、アイドルのようです。僕も町民に混じって記念撮影。Photo by ハルちゃん

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誰かわからないけれど、胸にサインももらってあげました。某有名大手男子アイドル事務所のグループのメンバーのようです。

残念ながらオーヤンさんには直接会えず。でも無事に置いてきました。「倉庫起こし」の現場でもあるアパートの裏手も作業が着々と進んでいて、僕が足を突っ張っていた車などはもう撤去されていました。次に行くときにはまっさらになっているかもしれない。

つぎにトーチカの希望で渡波小学校へ。ワークショップを視野に入れたリサーチだそうです。

僕はこどもを見つけるとほっとけない性分。ちょうど学校終わりで宿題をしているけれど集中できてない子を見つけたので、これでも元教育者の血が騒ぎ(って一応今もか)、付き合って即席でくりあげ足し算を厳しく教えてあげました。
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Photo by ハルちゃん

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Photo by トーチカ

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ハルちゃんとトーチカはJICAのスタッフの人たちからヒアリング。「山ほどの画材を送られてきたりして困ってる」とか「毎日のようにワークショップが開かれ、多い日には日に4団体とかワークショップ開いたりで、こどもたちも飽きて疲れてきているようだ。たまになら良いけど...。今はだいぶ落ち着いてきたけれど、GW中は特にひどかった」。場所や地域や避難所によっての差はあるだろうけれど、これは現場の生の声。ヤリ逃げみたいな突発的なことも問題のようです。
トーチカも長く滞在できるわけではないので、親密な関係性なりや、長期的な関わりが必要だと痛感してる様子でした。「現場に来なければわからない」と。学校も授業変更などで文科省の規定を満たすため、休日返上の授業や放課後授業もこなさなければならない。そういったことまでふまえなければ、ワークショップなどは傍迷惑になる。

そんなまじめなことを彼らがリサーチしている裏で僕はというと、こどもたちが始めたハート型の風船遊びで「これはいい物をみつけた!」とばかりにいつもの感じで「タノノリ」という名の悪ノリ。

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Photo by トーチカ

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Photo by ハルちゃん
僕はいつになったら大人になれるのでしょうか。

正直言って久しぶりに避難所を訪れてみて、いろいろと充実もしているようで平和を感じました。こどもたちは元気いっぱいです。

ボラセン戻ってから現場で記念撮影していないことに気づき、みんなのカメラで記念撮影大会。
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これによってさらに帰宅が遅れることに。

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Photo by トーチカ

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Photo by ハルちゃん

大渋滞にのまれながら、3台の車がはぐれてしまったりしたものの、仙台のターンアンドハングアラウンドというカフェギャラリーで無事再会。

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タノンティアくんバッジが出来上がっていたので早速販売。最初の購入者はトーチカのお二人。そこへ偶然にも村上タカシさん登場。福岡からのお客さん野田さんを連れて現れました。村上さんも半強制的にご購入。
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意外にうれしそう。
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1個300円で絶賛発売中です。近々タノTなどもターンアンドハングアラウンドで販売予定。是非仙台にお越しの際にはお立ち寄り&ご購入ください。現在は青野文昭さんの展示をやってます。

その後、みんなで牛タン食べて23時過ぎにやっとのことでタノンティアベースキャンプへ。トーチカと川島さんがご宿泊です。川島さんから聞いたけれど、東京から森田くんが僕の居ない間あてにして来ていたらしい。いなくてごめんなさい。是非また来て下さい。

新聞社に記事用の写真を送って先ほど実家に帰宅です。性懲りもなくブログかいてもう3時半です。明日は土曜にメディアテークで開催されるタノンティアバスツアーの説明会準備があるのでタノンティアはお休み。

今日は一日が長ければ、ブログも長くなりすぎました。
寝ます!

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アップロード

2011年05月26日


タノンティアバスツアーのしおりを今さっきSMTのスタッフ宛てにアップロードした。

ノリで「しおりがあったらいいよねぇ〜」なんて言ってしまったがために仕事が増えた。結局僕が作るしかないのだ。

やっぱり、というかやり始めるとこういったバカバカしいクダラナイモノづくりは楽しくて、凝りはじめると止まらない。僅か100名足らずの人しか手にしないのに唄と譜面も付いているし、生まれて初めて音楽ソフト使って音源も作ったし、みんなで車内で「タノンティアの唄」を合唱してもらいます。

タノンティアバスツアーのしおりはバスツアー参加者限定で全員に配られます。このほかにも特製タノンティアタオルが配布される予定です。

明日は久しぶりに早起きタノンティア。もうこんな時間だし起きれるか心配。

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タノンティアカー(5/26)

ボシュウ | 2011年05月24日


お待たせしました。タノンティア開催日のお知らせです。
現地合流の方、車出せる方も是非ご連絡ください。

5月26日(木)のタノンティアカー募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。
※雨天で当日中止の可能性もあります。

7:30 仙台市青葉区木町
7:45 北四番町駅(味の素ビル側デイリーヤマザキ前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。


※本人の体調と気分、また、余震の影響や天候不良よる石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※作業着、長靴は手持ちでお越しください。作業後の汚れ着乗車はご注意を。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご熟読下さい。
※渋滞などで仙台に戻るのは夜8時過ぎになることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

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タノンティアくん
(c)2011 TANOTAIGA


合わせて5/24に車に同乗して仙台に帰りたい人はご連絡下さいね。

Posted taiga : 00:23 | Permalink | Comment (0)

シュザイ

2011年05月23日


昨日、とはいってももう一昨日になるけれど、某出版社の取材を受けた。いきさつはというと、この間メディアテークでトークを聞きに来ていた別な某出版社の人がその別な出版社の友人に僕の話をしたところ興味を持ったとのこと。いろいろやることがあって忙しかったので家の近くのファミレスまでご足労頂き、トークを聞きに来ていたその人も同席して小一時間話をした。

その話の最中、世間にいかにボランティアに行くことを躊躇している人がいるか、というのを聞いた。そういえば、タノンティアに参加した人や僕の友人知人からもそんな気持ちを何度か聞いていた。何でそんなに迷うのか僕にはナゾで仕方ない。

たとえば確かにボランティアの数が増えて車が増えれば渋滞する。僕もその渋滞のせいで十分な睡眠時間を奪われていたりする。けれど、そんなのは僕が我慢すればよいことだ。そもそもボランティアには自己犠牲はつきもの。お金も無くなれば時間も無くなる。ケガや病気のリスクもある。ただ、困っている人、これから自分よりもっともっと被災を背負って向かわなければならない人たちの状況と比較すればハナクソ程度のことだろう。
因みにその退屈な渋滞の時間の過ごし方としてツイキャスとかやっちゃってるし、それはそれでタノしい。

とにかくボランティアの数が増えれば増えるほど瓦礫やヘドロは減っていき、被災者の安らげる我が家は増えるし先に進む。そりゃ、被災者たちも交通渋滞の犠牲にはなるけれど、それを少し我慢してくれれば、ほかの誰かが助けられている。今となってはもうガソリンや物資も流通していて「物資が届かなくて死にそうに困っている」という状況ではなかろう。

自分が行っても迷惑になるんじゃないか、と考えている人も沢山いるという。迷惑にならないように動けばいいだけだ。ボランティアは半ばお節介と表裏一体。よりよく役に立つことを肌で感じてやればいい。何もしなければ何も起こらないし先には進まない。行って見なければ必要なことも必要じゃないこともわからない。

グチグチとモンスターボランティアとか挙げたり、迷惑になるかも、なんてことをいっている輩はきっと被災地へは足を運んだことの無い人だろう。すさまじい数の瓦礫やヘドロを目の前にしたらそんなこと言ってられない。

友人の写真家である父親は、被災地へ撮影に行ったつもりが現場の状況を見たら写真を撮るだけではいられずに、結局ボランティアをしてきたらしい。現場に行けば真っ当な人はそうなる。僕のタノンティアに参加した人でも、リピーターは多い。東京から参加してくれた人も、僕が東京に戻ってきている最中も、人を増やして石巻に戻ってボランティアしている。僕はこれを「ボランティアーズ・ハイ」と呼んでいるのだけれど。

ボランティアーズ・ハイは「もっと酷い現場を...」と求めてしまうチョッとした面白い難点もあるけれど、結局足を運んでくれるだけ先に進んでる。

取材の最中、「行政など(の体勢)に不満はありますか?」と聞かれた。僕は「無い」と答えた。だって行政やボラセンありきでボランティアスピリッツは存在しているわけではないから。行政がお膳立てしてくれない、とか、無料バスを何で出さないんだ、なんて言う輩は根本的に違うと思う。実にシンプルで困っている人を無償の愛で手助けすることでしかないでしょう?

ともあれタノンティアはいかに多くの人がボランティアに向かってくれるか、を考えて行動している。タノンティアに直接参加してくれなくても構わない。人の手が被災地で増えればそれで良い。気楽に面白可笑しくレポートしながら気軽に気負わず、「ボランティアに向かってみようか」と思う人が増えてくれればそれで良い。きっかけになれば、それで本望。

気負わなくていいんだヨー。躊躇しなくていいんだヨー。

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シオリ

2011年05月21日


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余計なことを言ってしまっていたので、突貫でタノンティアバスツアーのしおりを作る羽目に。自分で仕事を増やしてしまった。

他にも色々と忙しく、今日一日だけで作ると決めたのでかなり雑なつくりでユルイです。言い訳しておきますが、期待しないで下さい。特製タノンティアタオルと合わせてタノンティアバスツアー参加者に配られます。

ツアー第一回目は締め切りましたが、多分まだ空きがあると思います。僕がフェミニンなせいか、女性の参加者が多いようです。力仕事もあるので、力自慢の男性諸君も是非ご参加下さい。

Posted taiga : 22:06 | Permalink | Comment (0)

ヤッパリ

2011年05月20日


やっぱり海が好き。

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やっぱり
生きるということよりも生かすと言うことのほうが
大切なんじゃないか、と思った。

Posted taiga : 02:24 | Permalink | Comment (0)

ウミ

2011年05月18日


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津波は憎いケド海が大好きです。
しばしの日常。

Posted taiga : 23:22 | Permalink | Comment (0)

バナー

2011年05月17日


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http://www.taigart.com/images/tanonteer_banner.gif

第一回目のタノンティアバスの締切はもう間もなくです。

Posted taiga : 09:11 | Permalink | Comment (0)

リフレッシュ

2011年05月16日


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朝、石巻ボランティアセンターにて昨日から作業を続けているイイツカ&オオハシコンビを発見。昨日は僕はお休みしていたため、今回はタイミングが合わずタノンティア参加は断念。昨日の現場が終わらなかったため急遽日程を1日延ばし、昨夜車中泊して今日作業完了させてから帰るとのこと。やっぱり受け持ったニーズは完了したいよね。
中ザワさんたちも僕が東京に行っている間にまた来るらしいけれど、またタイミング合わず。タノンティア参加じゃなくても、たくさんの人にボランティアしに来てもらいたいな。

今日の現場は大街道。常連の松並エリアとは旧北上川を挟んで反対側。石巻港に至近のエリアです。ここらへんはおもにヘドロ。水産加工場の多い松並には魚群がいっぱいでしたが、このあたりはあまりいないようです。

ボランティアセンターにあるニーズを確認してきましたが、口コミでやっと広がっているのか、最近は大街道のニーズが多いようです。

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家の周囲は乾いた泥とヘドロまみれ。魚くん達はいないので臭いもせいぜいドブ臭程度。

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ゴミもまだまだ散乱しています。

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家屋内は、ご家族の長男が友人達と片付けたそうでカラッポ。このあたりも1階部分は丸々浸水です。今日は総勢15名で屋外部分の片付けです。楽勝。

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ピアノや家財はある程度ありましたが、もともと、しばらく誰も住んでいなかったそうです。

家の奥さんは沖縄大嫌い。その理由は近くで鉄工所を経営している旦那さんが沖縄出身だから、だそうです。「お金の勘定できない、時間守らない。今回の津波の後もなんくるないさー(なんとかなるさ)ばかり言っている」と。でもそんなこと延々と言いながら旦那さんのことが大好きなのはわかります。よく喋る明るいお母さん。山ほど食べきれないぐらいのお弁当を差し入れてくれてました。

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瓦礫の中での昼食にも馴れました。

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でも今日はハエが多すぎ。

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楽勝と思っていたけれど、時間いっぱいギリギリ完了です。庭っぽくなってその変化と達成感にみんなちょっと感動。今日もみなさんいい仕事しました。
泥とヘドロと量が予想をうわまっていた。読みが甘く、ボラセンから持ってきた土嚢袋の量も足りなかった。反省。大街道エリアは多めの土嚢袋が必要です。

片付いた家は、家を流された人が避難所として借りたいと言っているそうです。

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道具の掃除は忘れずに。
水は復旧していましたが、まだ開栓依頼をしていないらしくお隣さんからお借りしました。お隣さんは快くお手洗いや着替えにも部屋を提供してくれました。いくつもの現場をまわってみると、ご近所づきあいの良いところとそうでないところがとてもよくわかります。

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避難所で忙しく働く次男が偶然訪ねてきてお母さん感激でちょっと涙目。震災当日から一度も顔を見ていなかったそうです。息子さんも混ざって一緒にタノンティア撮影。

やっぱり1チーム15名〜20名くらいいると作業が早く能率がよいです。
タノンティアバスもそのくらいの人数で動きます。今日はボラセンで「タノさんのバスにはいいとこ(ハードな現場)まわすようにしますから」と言われました。ヒェー。

仕事とリフレッシュのためしばしの間タノンティアはお休みします。昨晩、車をさらにぶっ飛ばして東京に戻ってきました。石巻の実況できませんがごめんなさい。
でもまだまだやることあるので、ぜひ時間と気持ちの許すかたは向かってあげて下さい。

ではごきげんうるわしゅう。

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スケジュール

ボシュウ | 2011年05月14日


本日は夕方から納骨のためタノンティアお休み。
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明日はまた石巻に行きますが、夜から久しぶりに東京へ戻ります。
タノンティアはしばしお休みします。

Posted taiga : 22:09 | Permalink | Comment (0)

ウッディ

2011年05月14日


昨夜降り続いた雨も上がりました。
今日のニーズはいつも行っている松並エリアとは旧北上川を挟んで反対側の市内中心部(旧市街地)です。日和山の麓にあるこの街には古い商店が建ち並んでいます。僕が持っていたニーズ票の束は一度ボラセンに戻しました。来週から仙台を離れるのでしばらくタノンティアできないし、雨で中止になったりすると手元に残ったニーズ処理が遅れてしまうからです。でも事務所に行けば、ボラセンの人が僕には待たずしてニーズ票を引き出してくれます。ありがたい、というか僕の携帯番号も許可無くいつの間にか被災者に教えて直接連絡取るようにされてます。まぁ合理的なのでいいけど。

昨日ほかのチームが作業完了しなかったウッディアレン邸を継続して作業します。今日のタノンティアはエミリーとセイコちゃんというベテランと、モーターボートH田さん、そしてバイクで乗り付けたチョー兄貴の5名。少人数にはほどよい作業量の現場です。

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まずは1階部分のヘドロを撤去し畳を出します。

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浸水はしていないのですが、建物を取り壊すために2階のものも全て処分して畳も撤去します。大切な物はすでに搬出済み。

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先代、先々代は筆職人。日本で最北端の毛筆製造屋さんだったそうです。ウッディさんは着物の販売をしていたそうで、着物もたくさん出てきました。浸水もしていないので処分するのはとてももったいないのですが、避難所暮らしをしているため保管しておく場所もないのです。先代までの貴重な道具などは、郷土歴史博物館の人たちが来て持って行ってくれたそうです。

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お昼休憩は近くの郵便局の駐車場をお借りして。もちろん営業していません。このあたりはやっと水と電気が使えるようになりました。

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やっぱりモーターボート濱Dさんは質問攻めにあいます。それらの質問には僕が全て答えます。
ダメ男子は誰もお弁当を持ってきていませんでしたが、気が利く女子たちが多めに作ってきてくれたおにぎりでお腹を満たすことができました。2人ともポットに暖かいコーヒーまで持参してくれているのでコーヒージャンキーの僕には助かります。

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散らかったように見えますが作業終了です。朝、市の人が来てもうこのあたりの道路に瓦礫は置いてはならん!と怒鳴っていきました。ここのエリアの路上の回収をしないので、処分する物は全て自分の敷地内に置くなどしてゴミの日に出せ、とのお達し...。まだまだ手つかずの場所もあるのにどうするのだろう。このお宅もそうだけれど老人の一人暮らしが多いのにそんなルールでやっていけるのだろうか。

1階に運んだものは分別して仕分けしてあります。「もういらない」というまだ使えそうな陶器や杯、筆置きなどはウッディさんの許可をもらっていくつか頂いてきました。

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平日のボランティアは本当に少ないです。
本日完了のニーズも4月の末に依頼があった要請。いつまでたっても早くて2週間待ちが続きます。

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タノンティアバス
、まだまだ募集中です。

Posted taiga : 01:35 | Permalink | Comment (0)

タノンティア バス

ボシュウ | 2011年05月12日


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このたび、せんだいメディアテーク様の暖かいご支援のもと、タノンティアバスが運行されることになりました。

http://www.smt.jp/thinkingtable/

座席数に限りがあります。ご予約はお早めに。バスのお申し込みはメディアテークのサイトからお願いします。

活動説明会の出席は義務ではありませんが、単なる無料ボランティアバスと思って乗車されると困っちゃいます。出席できない方は、せめてタノンティアブログを熟読して流れと雰囲気つかんで、僕に暖かい気持ちで臨んでください。
今までにタノンティアに参加してくれた皆様は、活動の勝手や僕の身勝手がわかってもらえているのでもちろん説明会に出なくてもオッケーです。リピーター大歓迎。

遠方からの方は今からメディアテークの近くに宿を取って参加するのも良いですね。

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タノンティアカー(5/13、5/15)

ボシュウ | 2011年05月12日


タノンティア開催日のお知らせです。
現地合流の方、車出せる方も是非ご連絡くださいね。人数把握してニーズ取っておきます。

5月13日(金)と15日(日)のタノンティアカー募集です。見ず知らずの人も歓迎、過去記事読んで雰囲気つかんで参加して下さい。
※雨天で当日中止の可能性もあります。
※14日は法事のためお休みします。
※16〜25日くらいまで仙台を離れるのでお休みです。
7:30 仙台市青葉区木町
7:45 北四番町駅(味の素ビル側デイリーヤマザキ前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

ガソリン代は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。


※本人の体調と気分、また、余震の影響や天候不良よる石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※作業着、長靴は手持ちでお越しください。作業後の汚れ着乗車はご注意を。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご熟読下さい。
※渋滞や会食などで仙台に戻るのは夜8時過ぎになることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

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タノンティアくん
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Posted taiga : 08:43 | Permalink | Comment (0)

オーヤン3

2011年05月12日


4連続タノンティアだったので今日はお休み。

昨日はオーヤン邸最終日。友人のベガルタヘッドコーチ就任飲み会にも行けず、疲れてブログも書かずに寝ちゃいました。電話で話したけれど、一昨日は彼も校庭の泥すくいやってきたとのこと。ガンバレベガルタ。

昨日のタノンティアカーはまた一人、退屈ドライブと思っていたら、おとといの夜中に知らない人からの応募が入りました。吹田市在住プロの競艇選手、H田選手です。どこでどう巡って僕のブログを知ったのかは覚えていないのだそう。名古屋でのレース終了後、その足で新幹線に乗り、車内から連絡くれたとのこと。どんだけアクティブなのでしょう。
僕の知らない世界の人、行きも帰りも道中は僕からの質問攻めです。始終「へー!」「ほー!」と驚くことばかり。

ボラセンで活動メンバーを募りに行くと、ミュージシャンらの前日の面々も発見です。同じ現場を同じ人たちで継続すると効率も良いのでまた今日もお願いします。ピアノがあるので更に男性3名にも加わってもらい、計10名での作業です。

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メインイベントのピアノ降ろし。運んだ人だけわかる尋常じゃない重さ。

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恒例の浅漬け。

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今日はおにぎりも出てきました。配給されるおにぎりや菓子パンに飽きてしまい、避難している人たちは手をつけないんだそうです。世話好きのオーヤンさんはアパートに避難している人たちに毎朝毎晩手料理を振る舞っています。

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昨日までは未経験だった人たちも、2日目ともなれば作業はスムーズ。活動終了時間より1時間半も早く作業終了です。

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...と言ってもお喋り好きのオーヤンさんは僕らを放しません。被災当時の話をしてくれます。3日ほど前にも避難所になっている近くの学校の物置でマグロ(ご遺体)が出てきた、とか、僕らが作業しているすぐそこのその木の下にもマグロがいくつもあったとか、近くを歩く自衛隊に依頼しても生存者発見が優先でご遺体はどれも1週間ほど放置されてた、とか生々しいお話しが耐えません。「やむおえない」という、普段の価値観では判断しきれないものごとが、ここにはたくさんあります。綺麗に片付いた部屋から出てまわりを見渡すと、そこにはまだまだ手つかずの家々がたくさんあります。

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さすが濱D選手、タノンティアポーズを知っています。

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帰り際に「ここのはおいしいのよ〜」と全員にお餅をくれました。そしてまた僕に「もぅ〜おかぁさん、散財しちゃダメだって」と叱られます。「紅白餅じゃなくてゴメンネ」と言うけれど、「いゃいゃ、おかあさんの肌のようで最高だよ〜。」と僕。そんなときはいつもの決め台詞で「もぅ!ボスはお口がロッテのチョコレートだこと!」とハニカミます。

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撮った写真を見せて「夫婦と間違えられちゃうね」にもハニカミます。

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もちろん曲目は「ラヴ イズ オーヴァー」

昨日で2ヶ月。ボランティアセンターへの帰り道、みんなで車を停めて14:46に黙祷しました。

Posted taiga : 07:15 | Permalink | Comment (0)

プロジェクト?

2011年05月11日


最近、ちらほらWEBやツイッター上で「タノンティアプロジェクト」という表現が使われていますが、僕はここのところの自分の行動について、一切プロジェクトの意識はありません。

「タノンティア」は僕の単なる個人的な行為であります。アーティスト活動として行っているものではありません。

ボランティアをして、ブログに報告を書き、ボランティアに足を運んでくれる人が増えてもらうようになればいいなぁと思っている日常のこと。むしろ「ボランティアのためにアーティスト活動一時中止します」と言ってやっている活動です。
いわゆるアートプロジェクトのような計画をして行っているものではなく、行き当たりばったり、成り行きと僕の気分の上でしていることで、今では協力してくれる人もいたりしていろんなことが起こっていますが、それは結果でしかありません。

アーティストですから、僕のその一連の行為をアートワークだと言う人もいますし、言われればそれまでかもしれませんが、いわゆるプロジェクトの意識は全くありません。ですから「タノンティアプロジェクト」というものは存在しません。そもそもそんな、たいしたもんでもないし。

「タノンティア」とは僕がボランティアをすることですが、活動グループ名にも使われます。「タノンティアする」「タノンティアに参加する」というのは。「タノタイガとボランティアする」ということです。

プロジェクト、とかいって格好よさげに仰々しくしたら、ボランティアすることも仰々しくなる。「困っている人の力になる」というそれだけでしかない。

「力がないから」とか言っている人もいるけれど、泥の付いた皿洗いだって、動物の世話だって、お年寄りの話し相手だってボランティアとしてやれることはあります。ちょっと調べれば自分の条件に合うことはきっとあるでしょう。自分に何ができるかを探す前に言い訳が多い気がしてなりません。「忙しい」とか「渋滞の邪魔になる」と、行くために方法や手段を探すより、行けない理由を探している人が多い気がします。まだ「ボランティアに興味がない」「休みの日はのんびりしたい」「有給使うのもったいない」と言ってる人のほうが潔い。どうしても行けない人の例を挙げて「いけない人もいるよね」って、自分はそこにあてはまらないのに。点滴つけてたり、子育てがあったり、朝夕休み無く働く人などどうしても行けない人がいることなんて重々承知してます。「精神的に耐えられるか...」って、そこで毎日、そしてこれからも過ごして行かなければならない人がたくさんいます。「逆に迷惑かけちゃう人とかも」って、行って見なきゃわからないでしょう。80歳を過ぎた人たちも毎日のように家の瓦礫や庭のゴミを拾ってます。「ひどいねぇ、かわいそうだねぇ」で被災地の生活は良くなりません。同情するなら泥すくえ。

朝ボランティアをはじめる前に、名簿に名前とどこから来たかを書かされます。30名分ほど書くことができる欄に宮城とか仙台と書いている人は2、3名。東北を、宮城を、自分たちで考えて復興していかなければならないのに、今のこの被災地の現状やそこに暮らす人たちの感情や生活を見ずして何を一緒に議論できるというのでしょうか。誰の論理で被災地のこれからを決めるのでしょうか。自分なりの感覚やビジョンを持たなければ、選挙で人を選ぶことだってきっこない。

宮城、仙台のみなさん、被災者気分は落ち着いたころでしょうか。
そろそろ一度くらい、いかがでしょうかね?
まだまだたっぷり瓦礫にヘドロ、ありますよ。

Posted taiga : 20:18 | Permalink | Comment (0)

オーヤン2

2011年05月11日


久しぶりにタノンティアは一人きり。こんな時にはボランティアセンターで待機している人を募ってチームを組みます。とはいってもGW明けのボランティア不足で人員確保も大変です。

しばらくかかって、定年退職したおじさん、金融レディーとそのお友達、主婦、設計士、仙台Jazzフェスにもステージ出演しているミュージシャンとそのお友達の元配管工、といった人たちをつかまえ、バラエティーに富んだ人たちとチームになりました。東京、千葉、神奈川、埼玉、群馬とみなさん関東勢。

さて今日は昨日のオーヤン邸の続き。置きっぱなしにしてあった大型冷蔵庫や洗濯機、畳などを運び出し、泥をかいて行きます。

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どんどん発掘作業を進めていくと...奥からまた冷蔵庫が!これでトータル3台目です。
「えー!」と声を上げてしまい、すぐさまオーヤンさんの方を見ると、肩をすくめて舌をペロリと出してます。「もぅ、おかぁさぁ〜ん!」と言うと間髪入れずに「もう私、これから物は買わないようにするから」。可愛い。しばしお説教タイムです。

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冷蔵庫かと思ったら、専用冷凍庫。もちろん全てがラッピング。整頓上手すぎる。

お昼休みにはお手製のお漬け物を持ってきてくれました。僕らのためにと昨晩から漬けておいてくれたそうです。塩加減もいいあんばいでめちゃくちゃ美味しい。ただこの人数に丼ぶり山盛り2杯はやっぱり量が多すぎ。

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2DKの間取りの最後の一部屋を残して本日の作業終了です。

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残り一部屋。書棚が行く手を阻みます。

「雨が降りそうだし、明日は作業できないかも。」と言ったら、オーヤンさんはしばらく居なくなり、その後、小走りにうれしそうな顔をして「明日は晴れの予報ですって!」

3日連続タノンティアなので明日はお休みの予定にしているし、「誰かほかのチームが来ることになるかもしれない」と言ったら、鼻息荒く「待ちます。ボスが来るまで待ちます。」だって。

ボランティアセンターに戻ると、土浦からの炊き出し発見。聞くところによると割烹やを営むご主人が以前救援物資を石巻VCに届けに来たときに、ボランティアの人たちの働きに感動して今度は炊き出しに来よう、と再訪したとのこと。

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暖かい寄せ鍋(つみれ汁)と豚汁が振る舞われました。つみれのビジュアルイメージには今はちょっと引き気味ですが、味は絶品。さすが割烹。

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明日も豚汁振る舞われるそうです。お腹いっぱいになったので、予定していた最後のココイチボランティアカレーは中止です。

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お休み予定を変更します。
オーヤンさん、明日も行きますよ。

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タノンティアカー(5/11)

ボシュウ | 2011年05月10日


急ではございますが5月11日(水)のタノンティアカー同乗者募集です。見ず知らずの人も歓迎です。過去記事読んで参加して下さい。
※12〜14日は休息、雨天予報、私用などのためお休みの予定です。

7:30 仙台市青葉区木町
7:45 北四番町駅(味の素ビル前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

交通費は割り勘でお願いします。

○喫煙者に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。


※本人の体調と気分、また、余震の影響や天候不良よる石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご覧下さい。
※渋滞や会食などで仙台に戻るのは夜8時〜10時になることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

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オーヤンフィーフィー

2011年05月09日


今日のご依頼主はオーヤンさん。場所は以前「倉庫起こし」をしたアパートです。前回アパートに出向いた際に、唯一そのまま残っていたこの部屋の様子を覗き見ていたので、状況の酷さは知っていましたが...。

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我がタノンティアチームは昨日に引き続きの4名に加え、リピーターの京都樋口さん、B地区宮浦さんの合計7名です。ボランティアセンターに集まるボランティアの数も少ないように、タノンティアに参加する人たちも徐々に減ってくるでしょう。

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もちろんお宅は手つかず現場。

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例外に漏れず魚群さんもおります。悪臭対策のため、鼻で呼吸せずに口呼吸をしすぎるせいで、屁がとまりません。

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現在は上の階を借りて避難しているそうですが、手つかずの部屋のことが気が気ではなく安定剤を飲んで過ごす日々。数週間待ってやっと作業に現れることができたタノンティアでしがた、とても感謝してくれました。

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今回の大物は、魚群ではなく...2ヶ月間放置された大型冷蔵&冷凍庫!パンドラの箱です。

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ビッッッッッッッッシリと食材が詰まっています。一人暮らしのご老人の食材量ではありません。まさに芸術的。お歳を召された独身のオーヤンさん。お年寄りの習性にありがちな、捨てられずに何でもため込んでしまっている量は半端じゃありません。料理も大好き、人に振る舞うのも大好きなオーヤンさんの冷蔵庫内は全ての保存食材がタバコ箱2箱分サイズにラップされています。クリストもびっくりの仕事です。そして多くの物が賞味期限を過ぎていて10年以上経つものもざら。きっちりと整理するのが好きなことが災いして、上手に詰め込み過ぎています。ですから家の中にある食器や衣類、家財道具の数もものすごい量なのです。

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衣類ボックスは、これまた例外に漏れず水がたっぷり溜まっています。こんな時には横に寝かせてまずは水切りをします。

プロの域に達しているスコップマスター信長くんや、魚群マスター樋口さんの働きはすごかったのですが、7人がかりの作業でもまだ半分も終わりませんでした。まだ本日手つかずの部屋もあります。

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オーヤンさんは、実はピアノの先生。室内から昔の新聞の切り抜きが出てきたので尋ねてみると、なんとセミプロのプロボーラーでもあったそうです。「お嬢様だったんですね」と言うと、はにかむとても可愛いオーヤンさん。ペットの写真や位牌も出てくるくらい動物好きで世話好きな人です。こんな状況の中どこで買ってきたのかわかりませんが、お昼休みには小鳥の餌を外に撒いていました。

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部屋の中には伝書鳩の小屋と思われる改装が。

作業終わりには沢山のお話しもしました。地震と津波の発生時のことから、上の階で生き残った住民4家族で力を合わせて生活している現在のことまで。ベランダの非常扉は全て割ってお互いの部屋を行き来しながら生活している。

世話好きのオーヤンさんは自主的に食事係をしているらしく、毎朝毎晩、皆に手料理を作っているとのこと。僕らの作業を手伝う合間にも夕飯用の出汁を取りに部屋へ何度も上がって行っていました。僕らにも飲み物やパン、アメっこの差し入れ。

今はみんなで力を合わせて生きているけれど、ここにはもう住みたくない。津波の時には避難した上の階から流されている人たちを沢山見たし、波がひいたあとにも目の前の敷地や隣の工場には沢山の遺体があった。夜は怖くてしょうがない。
夜には見知らぬ車がやってきて、勝手に1Fの部屋を物色し、はじめは部屋にあった革のコートやアクセサリーも全て盗まれてしまった、外に集められていた車のタイヤも誰かが持ち去った。

空き部屋が多かったこのアパートは今は満室になった。このあたりに住む家を流されてしまった人たちも避難所暮らしが辛いから、電気もガスも水道も復旧の見込みは全くないけれどプライベートな空間を求めて移り住んできたとのこと。

たくさんたくさん話をしてくれました。そして少しばかり気が紛れた様子。

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やりかけの部屋は一応、防犯のために塞いで今日の作業終了です。明日は継続作業です。

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ガレキの分別は大切です。土嚢袋を美しく並べていく作業はハマってしまいます。

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ココイチボランティアカレーは明日10日が千秋楽。今日は手仕込みとんカツです。

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まだ作業は完了していないけれどオーヤンさんを囲んでタノンティア撮影。オーヤンさんは御年70歳、見えませんけど。なのに後ろのベランダをヒョイと登って部屋を出入りします。強靱な足腰。

外はザーザー雨が降ってきてしまった。明日は中止になっちゃうかなぁ。
そして2連チャンの明貫さん、ムッキー、ダイちゃん、ノブナガ君らも帰ってしまうので、久しぶりに1人タノンティアの予定です。みんなありがとうね。

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ボランティア ノ テクニック4(ヤサシイヤーツ)

ボランティア ノ テクニック | ムービー | 2011年05月09日


現場でしばしば出会う通称「やさしいやーつ」。ビニールに包まれた魚やイカ、ミンチなどの「優しく扱わないとヤバイやつ」の略称です。透明でもっと薄いビニールの「やさしすぎるやーつ」もいます。
袋はとても破けやすいです。決して持ち上げず、袋を破かず、を心がけてください。

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ボランティア ノ テクニック 3(ガレキアツカイ)

ボランティア ノ テクニック | 2011年05月08日


瓦礫撤去の現場で注意することをいくつか。

○置き場所
まずは依頼主に瓦礫の置き場所を確認しましょう。町内で決めている場合や、行政から指示されていることがあります。
特にない場合は極力、依頼主のお宅の前の公道に置くようにします。しかしながらトラックや重機が通る道が充分に確保できない場合は、広めの公道まで運びましょう。くれぐれも重機の通行の妨げにならないように注意しましょう。

○置き方
・泥かきされた側溝は塞がないように注意します。雨などの排水を確保できるように努めましょう。瓦礫を高く積み上げると崩れる恐れがあるので、廃畳などで床を作っておくのも手です。
・畳ゾーン、瓦礫ゾーン、土嚢袋ゾーン、パレットゾーンなどと分別しておくと良いでしょう。パレットなどはフォークリフトなどのアクセスを考えて配置や向きを考えて置くとベストです。
・くれぐれも「公道」を意識してください。この状況下では、被災者の方々は自分のテリトリーを守るために必死で神経質になっています。隣人や人様のエリアと思われる場所には絶対に瓦礫を置かないように注意してください。トラブルの元になります。隣人がいる場合にはそこにも確認をとっておきましょう。
また、私有地に置いてあるものについては、基本的に行政は撤去してくれません。「公道に出されている」というのが撤去・回収の重要項目です。
・資源ゴミ(テレビや冷蔵庫、洗濯機)などはまとめて見えやすいところに置きましょう。
・常にユンボーやフォークリフト、大型トラックなどがアクセスしやすく回収、撤去作業がしやすいか?をイメージしてください。

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土嚢袋に詰めたゴミはまとめて置きましょう。口もしっかり結んでくださいね。

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畳で排水設備を確保します。決して排水には瓦礫を落としてしまわぬようご注意を。

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資源ゴミはわかりやすい場所。置き方にも美意識を持ちましょう。

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アイクルシイ

2011年05月08日


今日は快晴!暑くなるぞー
明貫&ムッキー&ダイちゃん、北海道から来た大学院生の横山さん、オオコジマさん、大阪のトロンボーン饗庭くんもタノンティア初体験。

現場は64歳船乗りのおっちゃん、一人暮らし。もちろん家は手つかずのまま。
2月に同居していたご高齢の母親を亡くしたばかり。

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午前中、急に暗雲が広がり雷雨。ザーザーぶりで中止になるか、と思ったけれどどうにか天気は回復しました。せっかく仕事を休んで立会に来てもらったのに中止は残酷です。

おっちゃんは今、某携帯電話の中継器の監視のアルバイトをしているようです。某電話局の中継器は発電機で動いているらしく、ガソリンが切れそうになったら補充し、発電機などを盗まれたりしないように朝8時から夕方6時まで車の中で見張っている仕事だそうです。これは震災後にあてがわれたお仕事。そうやって被災地ではいくつか雇用を確保しているようです。

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いつもお便所をお借りしている松並地区のヤンマーさんの駐車場には臨時診察所もできてました。これでいざというときには安心ですが、怪我には気をつけましょう。

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初心者にはコタエますよね。

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MOMA所蔵予定(希望)のタノンティアチェアーです。運ぶ&座る&寝るの3WAYチェアーです。

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お昼休みは壊れたパソコンでベートーベンの月光を奏でます。テクノバージョンで。

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インターナショナル京極さんは魚群の扱いもお手のもの。ベテランの仲間入りです。
※写真は加工処理してあります。

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今日のタノンティアは19名。やっぱりこれぐらいいると作業が早いです。リピーターも多かったのが功を奏します。

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お茶目なお喋り好きのおっちゃんは誰からも愛されているキャラだとわかります。現在は高台にある日和山のカラオケ仲間の86歳の後老人宅へお世話になっているそうです。家の中からはカラオケ用に買ったという65インチのプラズマテレビやカラオケセットやマイクが出てきました。本当に愛くるしいおっちゃん。

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タ「お父さん、まだまだ若いからこれから頑張らなきゃね」
お「もう65ダー、なーに言ってンダー」
タ「え?35、6かと思った」
お「ガハハハハハ」
津波はしかたない、とジョークも言いながら始終笑顔。海の男は海の怖さを知っているし、潔い。金庫も無事で通帳と印鑑も出てきました。やたら僕らに差し入れをしたがっていました。

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若い女子にはめっぽう弱い。洋物ノーカットのマル秘ビデオはこっそり捨てておきましたよ。

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気仙沼が地元の真面目で木訥なおっちゃん。

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「写真送って欲しい。家建て直したら飾っておくらから」と。

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今日の道はものすごくすいていて、ボランティアの数もものすごく少なかった。GW明けの明日からがとても心配です。
明日からもタノンティアは出動予定。空席だらけですけれど。

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ワガンネェッチャ

2011年05月07日


最近はボランティアセンターのニーズ票を何枚も渡されているので、直接被災者に僕が電話して作業の日程を調整しています。この調整の作業をマッチングというのですが、これがなかなか大変です。時に勘を必要とします。

被災家屋に住んではおらず避難所や県外に避難している方々もいるし、仕事をしている人もいるので特に平日などは都合が合わないのです。電話の連絡がつかないひともいます。

そしてさらにマッチングの作業を困難にしているのが「訛り」。多くの依頼者はお年寄りです。瓦礫の撤去や泥かきなどの肉体労働はできないので、ボランティアセンターに入る要請の多くはお年寄りです。仙台育ちの僕ですら呪文のように聞こえる訛りは、県外からボランティアスタッフとして来ている人たちが理解するのは大変に違いありません。そしてお年寄りは耳が遠かったりします。

なので僕もほぼ勘で理解しています。
県外から参加の方でボランティア作業中、被災者のお年寄りが話しかけてきたときに理解できなかったら、とりあえず深く頷きながら「んだ、んだ」と相づちをうっておきましょう。

今日石巻に行った友人が、ボランティアの数がとても少なかったと言っていました。まだGW中だというのに。
明日のタノンティアはまた大所帯の予感。きっと帰りはココイチです。天気も良さそうです。みなさん、飲み物持参を忘れずに。

※ココイチボランティアカレーは5/10まで

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ウーム

2011年05月07日


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今日は午後から宮城県庁へ。災害派遣従事車両の申請に行きました。どうやら3月からやっていたようなので、もっと早く申請しておけばよかったと後悔が募ります。ウーム。これからしばしのあいだは高速代は無料になります。

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この扉の向こうには...行って見てみるだけでも価値あります。変な感じ。

15時からはメディアテークにてトークイベントに参加。とりとめもない話だったり、もっと話すべきことがあったり。ウーム。

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仙台に居合わせたアート関係者も集まっていわゆる飲み会。
この中で仙台出身者はゼロなのよね。

明日はタノンティアお休みの予定です。

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タノンティアカー(5/8、5/9、5/10)

ボシュウ | 2011年05月07日


5月8日(日)と5月9日(月)、5月10日(火)のタノンティアカー同乗者募集です。見ず知らずの人も歓迎です。過去記事読んでタノンティアの空気感読んで参加して下さい。

7:30 仙台市青葉区木町
7:45 北四番町駅(味の素ビル前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

交通費は割り勘でお願いします。

○喫煙車両に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
など歓迎です。乗車希望の方は
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と氏名、希望乗車場所、携帯番号などをメールしてください。


※本人の体調と気分、また、余震の影響や天候不良よる石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。また、人数に限りがありますので乗車可能な場合はこちらから返信させて頂きます。携帯メールなどはパソコンメールを受け取れる設定にしておいてください。

※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご覧下さい。
※渋滞や会食などで仙台に戻るのは夜8時〜10時になることもあります。同乗希望の方は余裕を持ったスケジュールで臨んで下さい。

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コトワル!

2011年05月06日


ブログを書こうと思っていつものようにベッドに入ってノートパソコン開いたら、いつの間にか没。きっと美味しいスーパードライのせいだ。翌日タノンティアがある日にはお酒を飲まないようにしているせいか、久しぶりに飲んだ昨夜は缶ビール半分で落ちた。

今朝の目覚めは電話の音。朝六時のモーニングコール。電話に出てみると先日作業した被災者からの電話で、避難所の送迎バスに関する問い合わせ。もちろん僕はそこまで把握していないので、ボランティアセンターに電話することを勧めましたが既に電話済みで、繋がらないから僕にかけてきたという...。それにしても被災者の朝は早すぎる。

マッチングと呼ばれる被災者と作業日程などを連絡取り合うために使用するのは僕の個人の携帯電話。被災者は僕の電話番号を知っているし、彼らにとっては僕がボランティアセンターになってしまう。このあいだも繋がらなかった着信履歴の僕の番号に夜中の1時頃に電話が掛かってきました。
リーダーさんはプライベートを侵されることもしばしばです。

さて、昨日の作業報告です。
天気は快晴、でも冷たい強風が吹く一日でした。現場はその一帯の地主さんのご自宅。大きな平屋が建つ300坪ほどの広い敷地の中には車やコンクリート付きの家屋の柱、辺が2mくらいある大きな魚槽などなど人の手ではどうにもならないものが沢山放置されています。お魚君たちも瓦礫やヘドロの下に潜んでいます。今日のタノンティアは8名。一日では到底終わらないのでやれる作業をやれるところまで、の作業です。

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それにしても冷たい強風が除けば、何ともポカポカと穏やかな日でした。あまりに膨大な瓦礫を目の前にして作業完了という任務がないだけに淡々と作業を続けるのみです。屋内の作業もあったのですが、家主さん曰く、津波が家財を全部流していってしまった上に、この2ヶ月経つ間に残っていたものはほとんど出してしまったということです。とは言っても流石の2ヶ月、今日も家の中に残されたままの魚くんたちの体では、ウジ虫くんたちがかくれんぼの真っ最中です。

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被災地ではミラクルな風景をよく目にします。お庭にて。

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今日の現場の大物は...

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マグロ!(渡哲也風に)

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かなりの大物です。尻尾と角を落とされているカジキマグロです。撤去を依頼されましたがさすがに断念。内部が腐っているのでしょう、皮膚に開いた小さな穴からは日差しに暖められてプクプクと黄土色の泡を出し続けています。まだまだ水分タップリ生もののボディーは2〜300キロくらいはあるでしょう、重機による撤去を期待します。
僕らは半ば素人のボランティア。できないことはできないとハッキリ言うことも大事です。崩れそうな屋根の上に乗ったタンスの撤去もお断りしました。どうせ、といってはならないのですが、家屋解体は決定しているし被害の酷いこの周辺の区画整理の話も出ています。家主さんも山形に避難していてもちろん今後ここに住むつもりはありません。やってあげたい気持ちは山々でも何でも引き受けすぎて、怪我や事故を起こしてしまっては大変です。皆の安全を確保するのも僕の役目です。

お昼休みは1時間。ご飯を食べて、30分ほど体を休めるのも大切な仕事のうちです。

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ポカポカした縁側でみんなうたた寝。

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午後の作業に向けてしっかりと体を休めます。

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肌寒いからと言って、ここまでするのは強者です。さすがベテランの牛乳くん。

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僕は枕が無いと眠れません。築地場外市場のまぐろ解体ショーの夢を見ています。

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充電完了。ディズアスターランドの○ッキーマウスことバナナあずき王子です。

ところで被災地では、そこらじゅうに転がったこじ開けられた金庫を多数見ることができます。

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「災害救援車両」ともっともらしくシールを貼った県外ナンバーの平トラックに、(勝手に盗んだであろう)車のタイヤを満載してブルーシートで目隠ししてココイチカレー食べて走り去る人たちも見ます。昨日の現場ではユニックで乗り付け勝手に敷地内に入ってきて、流れ着いた車を物色し、車検証を車内から引っ張り出しながら「コノクルマ、テッキョシマショウカ?モッテイッテイイデスカ?」と言ってきた浅黒いアジア系の外国人達も来ました。
瓦礫撤去の目線で考えればとてもとても助かることなのですが、盗難や密輸と考えれば犯罪には違いありません。そういった治外法権がここでは日常生活です。人が生き抜いていく生々しさを日々、目の当たりにしています。

夕方になり今日の任務完了。

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乾いたヘドロの下からキケンな物体が出てきても今日の作業は終了です。肉なのか、魚なのか、もともと冷凍食品であったものが真空パックに包まれているせいで内部が腐りガスを放出、日差しで暖められて内圧も高まりパンパンです。危険危険。これを破ってしまうと大惨事です。

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水戸からは中崎くんも参加。昨日は5月5日のこどもの日。タノンティアの中川くんのお誕生日でもありました。おめでとう。提案したマグロケーキは断られました。

今日は15時からせんだいメディアテークでトークイベントに出席予定です。なので今日のタノンティアはお休み。夜は飲んじゃうかもしれないので明日もお休みの予定です。
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CM

ムービー | 2011年05月04日


友人が作って送ってくれました。


Produced by Ryoko Takahashi

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ヒルトン2

2011年05月04日


石巻へ向かう朝の道はガラガラ。ボラセンではいつもと変わらずボランティアの受付をしています。

今日は1週間ぶりにヒルトン姉妹と再会。子育てと引越片付けのために、長女は不在でしたが先日に引き続き次女、そしてと三女お母さんと長女の旦那さんもいらっしゃいました。

前回伺ったときにかなり進んでいたと思っていましたが、まだまだやるべき仕事は沢山あります。それに今日はここのところではちょっと少なめ人数のタノンティア。一日フルに作業がかかりました。

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キッチンエリアはまだまだ。冷蔵庫の中身もそのままです。

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土嚢袋もどんどん積み上がります。

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あっという間にお昼です。

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足りない作業道具は現場調達です。流れ着いた防砂林の松の枝はホウキになります。

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処分してしまうタオルケットは(心苦しいですが)床のヘドロを拭き取るために使えます。
そのほかハサミや包丁が出てきたらすぐに捨ててしまわずに取っておきましょう。コンセントなどのケーブル類を切らなくてはならないときが出てくるはずです。

被災者の方には散財して欲しくは無いのですが、作業終わりにはわざわざ飲み物を買ってきて差し入れて下さいました。今日で作業は終了です。これでお別れですが、早く穏やかな日々が戻って欲しいと心から願う、美人揃いのヒルトンファミリーはとても素敵なご家族でした。何日にも渡って作業が続くとことさら情がうつります。

作業を終えて専修大学のボランティアセンターに戻ると、今日は何と炊き出しが...

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那須塩原からの炊き出しです。

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メニューはうどんとおそば、そして無茶苦茶美味しいピザです。

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ボランティアのための炊き出しなので遠慮無く頂きました。本当においしかった。
そして今日はカレーの呪縛から逃れられました。

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そのほか駄菓子にラーメン、飲み物に缶詰等々沢山の救援物資も配られていました。先日タノンティアツイキャスで話題に上がった、キャベツ太郎や玉葱さん太郎なども手に入れました。

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もちろん今日も作業終わりには記念撮影。ヒルトンファミリーと一緒です。
明日も松並エリアにてタノンティア。

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バッタバタ

2011年05月03日


本日のタノンティア、ブログや人づてで集まった初対面の人たちや、神奈川からは一昨日の晩から石巻入りしてキャンプしている貴族シゲちゃん率いる湘南美術学院チーム、中高の同級生じゅんやくん、東北大中川君率いるの美術部と山岳部、山形から記録ついでに駆けつけてくれたアカオニはるちゃんとご無沙汰三池くんなどなど加え総勢22名です。

今日はバッタバタでしたなぁ。

一件目に予定していたお宅へ行って見ると家主はまだ来ていない。ニーズ票を確認すると作業案件違い!どうやら明日の予定にしていたお宅に行ってしまってました。まぁ今日の作業予定の場所はそこから100mほどのお宅だったので事なきを得ましたが。物件はやっぱりほぼ手つかずの理容室。まっさら綺麗に片付けるのではなく、家主の希望もあって大きな瓦礫の撤去でした。親戚の人たちも手伝いに来ていましたが、依頼主の女性は今回の津波でご両親を亡くしています。泥にまみれたものの中から両親の記憶をもうちょっとゆっくり時間をかけて探したいようでした。

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お昼の食後には、京都から来た参加者持参の和三盆。被災地に和三盆。疲れた体に糖分は助かります。大好評だったエミリー持参の自家製ピクルスのお酢も体に染みます。

今日はもう一件抱えていたので、午後から二手に分かれて作業です。家主は現在仙台市内に避難しているため、ほぼ当日に行われるマッチング(今日お宅に伺います、という連絡)がうまくいかずに延び延びになっていました。今日行ってみると、いくらかお宅の中は片付いていましたが、畳み運びや庭に落ちているプレハブ倉庫の移動、泥掻きなどなどまだまだやるべき仕事は残っています。中でも「倉庫起こし」ならぬ「倉庫転がし」は本日のメインイベントでした。はるちゃん記録の写真や映像がまだ手元に無いのでまた今度画像や動画アップします。

作業終了も近づいた頃、土嚢袋が無くなってしまいました。急遽ボランティアセンターに取りに行きましたが、かなりの渋滞でタイムロス。戻って作業再開しようとした矢先、和三盆さんが「19:30仙台発のバスで京都に戻らなくてはならないんです」と。もう16時をまわる頃。これから残りの作業をして、着替えて渋滞の中をボランティアセンターに戻り、道具を洗って片付けて、報告書を書き終わるのはきっと17時をとっくに過ぎた頃。仙台に戻る道路も渋滞で2時間半から3時間はかかる。間に合うわけがない。
急いで彼女だけを車に乗せて、石巻〜仙台シャトルバスの臨時バス停に行ってみるとバス停がない。どうやらつい先日から石巻駅前発に変更になっていました。

家に帰ってパソコンにメールが届いていて30分遅れでバスは仙台に着いたけれど、無事に京都行きのバスに乗れたそうです。よかったよかった。
被災地では全てがタイムテーブル通りに動きません。数時間の余裕を持ってスケジュールを立てましょう。そして我がタノンティアは成り行き風まかせ。タノンティア当日に遠方に帰る予定の方は深夜バスや自家用車以外は当日帰るつもりではいないでくださいね。

そんなタノンティアは、ボランティアセンターを出て帰り際に今日も違う被災地エリアを訪ねました。いろいろな被災状況を見て欲しいからです。半ばツアーコンダクターのような働きをしています。
移動中は線で、作業中は点で、そして仕事終わりには面で被災の状況を見てもらう、というタノンティアサービスがしばしば行われます。瓦礫を撤去して被災者に喜んでもらいたい、それと同時に僕は、瓦礫を撤去する人たちにも喜んでもらいたいのです。

そんな成り行きまかせで今日も決を採ると、満場一致でココイチカレー。総勢21名で無銭夕食です。最近肌荒れ酷いのはきっとこの辛みのせいでしょう。誰かプロアクティブ送って下さい。

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テーブル席もカウンター席も全てタノンティア。

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後ろの席もタノンティア。

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今日は魚くんたちがいなかったのでイカに挑戦です。火が通っていればオーケーです。

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恒例の(?)タノンティアポーズで記念撮影。
何で目を隠すかって?

なぜなら僕らは見返りを求めない、ただの無名のボランティアだから。

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ソウコオコシ

ムービー | 2011年05月02日


先ほど届いた4月30日の「倉庫起こし」動画です。


Produced by Ryoko Takahashi

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ホリデーズ

2011年05月02日


今日の仙台は晴れ上がりましたが暴風です。ボランティアに向かう方は是非ゴーグルも忘れずに。今日のタノンティアは晴天に後ろ髪をひかれながらも予定通りお休みします。明日からの3連チャンのために体を労りながら、最近副業になりつつあるアーティスト業務に勤めます。

昨日は早朝から雨天中止の連絡取り。石巻VCでキャンプ中の谷山恭子さんから雨天の連絡を受けることができたので無駄足を踏まないで済みました。ボラセンが中止の発表をするのは8時頃。いつも僕が仙台を出るのは7時半なので、現地滞在者から天候を連絡してもらえるととても助かります。

昨日は久しぶりに2度寝をしました。この上ない幸せです。
東京に帰る友人達とせっかくだから牛タンを食べに行こうということになり、泉区の利久で待ち合わせ。仙台の牛タンはやっぱり美味しいねぇ。県外の方はボランティア帰りに仙台によって食べて帰るのも悪くないですよ。

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麦飯には追加でとろろも忘れずに。

その後は悪臭放つ車を洗車し、スタッドレスからラジアルにタイヤ交換。ゴミ袋に包まれたままだった作業着ヤッケパンツ(×2)や長靴(×2)、作業手袋(×4)などをホースで一斉洗浄です。乾いていた汚泥が水を含んで戻り、一瞬にして家の周りが被災地の香りに包まれました。
家の洗濯機で作業着を洗う方はご注意を。オシャレな雨合羽を作業着に使っている人もおりますがあまりおすすめしません。作業着類は基本的に使い捨てするつもりでいてください。

夜にはベースキャンプに中ザワヒデキさんと、もとみやかをるさんが東京から到着です。明後日まで滞在してボランティアに精を出します。今日のタノンティアは休業なので2人で現地参加に向かっていますが、明日はタノンティアに参加してくれるそうです。東京からも続々とアーティストが制作中断して瓦礫撤去に来てくれています。

GW中のタノンティアカー乗車希望車が多くって、お乗り頂けない方々にご迷惑をおかけしています。車を出せるよ、という方は是非ご連絡ください。
ちなみに我がタノンティアは、ボラセンの受け入れ中止発表があってもどこ吹く風。確実にボランティアできますので現地合流も歓迎です。特にボインティアちゃんは熱烈歓迎。

おととい、東京から来たタノンティアのリョウコさんらが新聞取材を受けていたのですが早速Y!のトップニュースに出ていました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110501-00000540-san-soci

下がその日の作業でかなり盛り上がった倉庫起こしの写真。Photo by サヨコ

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ア〜!一番辛い場所にいた向こう側のイケメンの僕が写って無いではないか!裏側に放置された車に足を突っ張って、プルプルしながら「一」の字になって押してるんだけど。御輿の乗り手みたいに乗っかって扇子振っておけば良かったかなぁ。
タノンティアに参加した皆さん、いろいろ写真あったら後で送って下さいね。

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シンザンモノ

2011年04月30日


今日も昨日に引き続きアパートの現場です。
昨日やり残したアパートの裏に溜まった瓦礫、汚泥、お魚くんたちを退治します。

いつも通り、大当たりアイテムのイカくん達が周囲に悪臭を放っています。ニシンやサバ、魚ミンチなどなどもそれぞれ個性のある臭いです。
そんななか今日は新参者と出会いました。小イワシくんの群れをほぐすと、何と元気なウジ虫君がウニウニと数十匹登場です。みんな恥ずかしがり屋さんなのか、一斉に小イワシくんの内臓の中にウニウニともぐっていきます。ウジ虫君達は見たこと無いくらい丸々と太っていて色つやも良く、動きも活発です。これから夏にかけては大人になったハエさんの群れにも遭遇しそうですね。

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※モザイク処理を施してあります。

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お昼休憩を取る頃から天気が曇ってきました。ご飯を食べるときも長靴にこびりついた魚くんやヘドロちゃんの臭いがきつくて食欲をそぎ落とします。みんなの足は外向きです。こっそりとなるべく風上を陣取りましょう。

お弁当を持参する方々にご注意ですが、魚介類のお弁当は避けた方がいいでしょう。今日、鯖の味噌煮缶を食べてみましたが、とても美味しく食べれる状況ではなく吐き出してしまいました。このあいだ、大好きなすじこのおにぎりを頂きましたが拷問に近かったです。

午後からはアパート裏の倒れた物置棟を全員で起こしました。かなりの重量でしたがやっとの思いで元通りに立たせれた時にはみんなで拍手喝采。一致団結、人の力ってすごいよね。途中、泥に埋まったフェンスに絡まった髪の毛が出てきたので騒然となって作業中断。結局のところ、カツラだったので笑い話で終わりました。ほっとした。
午後のアパートの作業は早くに片付いてしまったので、先日やり残していたヒルトン姉妹のお宅周りの瓦礫と泥の撤去。アパートの現場からは数百メートルほどです。こちらも随分と片付きました。近いエリアを掛け持ちすることもしばしばです。

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今日は現場の近くでサメくんにも会いました。抱き枕にはもってこいのサイズです。

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作業現場に水があることは希です。使い終わったヘドロまみれの道具は水たまりの水や雨水を利用して綺麗にしたりしますが、近くに乾いた砂があるときはそれを利用すると、ものすごく綺麗になることを昨日発見しました。手袋や長靴にも効果覿面です。ボランティアセンターで道具を帰すときに水で洗うこともできるのですが、自家用車に汚れた道具を乗せると汚れと臭いで大変なことになってしまうので現場で綺麗にすることを心がけましょう。

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今日のタノンティアは昨日のメンバーに加え、もうベテランの域のタカハル君やタケミさんが連れてきた人たちも加わって総勢20名!今日のタノンティアは和気藹々でみんな仕事がうまくて早く大満足の仕事ができました。チームワークは最高でした。
歯科衛生士チーム、吉原さん、イイツカ&オオハシコンビは今日で作業最終日。東京などそれぞれの地に帰ります。おつかれさまでした、ありがとう。

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またか、と言われますが今夜も皆でココイチカレー。もちろん魚類のトッピングは誰も選びません。

そうそう、今日の日中、TOKYO MXの番組Tokyo.Boyにインタビューされました。連日被災地の状況を放送していくそうです。今日の撮影はGW明けくらい、とのこと。放送されるかも知れないので東京地域のみなさんはチェックしててみて下さい。

明日もタノンティアの予定ですが雨が降りそう。急遽中止になるかもです。
これから東京のアトリエをシェアする谷山恭子さんが昨日から石巻VCでキャンプをしています。明朝状況を連絡くれるそうなので助かります。

今日は久しぶりに日付をまたぐ前に眠れそうです。

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タノンティアカー(GW)

ボシュウ | 2011年04月30日


5月1日(日)5月3日(水)、5月4日(木)、5月5日(金)のタノンティアカー同乗者募集です。見ず知らず、の人も歓迎です。

7:30 仙台市青葉区木町
7:45 北四番町駅(味の素ビル前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

交通費は割り勘でお願いします。

○喫煙車両に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
○お弁当の上手な人
など歓迎です。乗車希望の方は
tanonteer(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と名前、待ち合わせ場所、携帯番号などをメールしてください。

※本人の体調と気分、また、余震の影響や天候不良よって石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご覧下さい。

追記5/2
※応募多数のためご乗車できない方々が出てしまっていて申し訳ないです。車出せるよ、という方がいらっしゃいましたら是非ご連絡を。

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スクナスギル

2011年04月30日


タノンティア定刻10時より前に到着。道も思っていたよりスイスイ。ボラセンにて、タノンティアに参加の人たちと合流です。昨夜からタノンティアベースキャンプに宿泊中のダイビング部門志望チーム3名、東京から来た板橋衛生士まつえだチーム3名、水戸と東京から勢いで来たいいつか&おおはしチーム、東京から単身車で来た地球一周旅行中に出会った友人ヨシハラさん、仙台からバイクの牛乳君、そしてタノンティアカーにはアボリさんとブログ読んで申し込んできた几帳面な沼津くん、総勢13名です。半分近くは今日初対面。10名は初心者です。

今日の現場は4階建てのアパートの1階部分の2軒分。両方とも住人は居なかった部屋なので家財道具は無く少し楽だったですが、海に近く、水産加工場に近いこのエリアだけに、お魚さん達がたくさんおりました。室内は泥と言うより海岸の砂が多かったです。

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さかなさかなさかなー

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さかなーをーよけーるとー

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あたまあたまあたまー

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あたまーがーいたーいよー

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さかなさかなさかなー、と歌いながらやると気も紛れます。

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お隣の2軒目は床がぬけているので厄介。

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屋内は何とかなりましたが、アパートの外が問題。日の当たらない場所のヘドロくんたち紛れたアノ、通称『やさしいやーつ』(ビニールに入った湿ったままで腐ったお魚たち)だらけです。イカくんもいて、やっぱりこないだの現場の、史上最悪の臭いと一緒です。まだ閉め切った屋内ではなく屋外であることだけが救いですが。
2階以上にはまだ居住者もいるので階段のあるアパート裏と横を片付け。助っ人で合流した5名を加えても終了せずに明日に持ち越しです。昨日のヘドロかきも明日やってしまおう。

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恒例のやつです。素朴で人の良さそうな大家さんもご一緒に、泣きそうになりながら。こころから感謝してくれていました。

作業を終えて帰り際に「がんばろう石巻」の看板のところへ行ってみると、いつの間にか地面に「復興するぞ!」の文字が書かれていました。

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ところでボランティアセンターが交通渋滞や混乱を避けるため「GW中の受付中止」の発表をしたせいでしょう、今日のボランティアセンターはいつも通り、というかいつもよりガラガラ。普通に新規受付もしていましたので僕が独り言として言えることは「来てもいいヨー問題ないヨー」です。ボラセンの気持ち的には個人受け入れ中止ではなく、団体受け入れを制限したいご様子です。
タノンティアは受け付けてますよ。朝10時にボラセン受付あたりで僕を見つけてくれればウェルカムです。

それからどうやらボランティア目的でこっちに来ると、高速代金無料になるそうです。市役所で手続きをするとか、車検証をみせるとか、あるらしいのですがよくわからないので調べてみて下さいね。

ベースキャンプに急遽泊まることになった3名を加えた5人と別れ、(りえちゃん気をつけて東京へ帰ってくださいね、)僕はキュレーター部門志望の侑さんと話し合い(?)。こんな忙しさなのでゆっくりお酒を、というわけにも行きませんでしたが、高速バスに乗る前に僕の無茶苦茶なイデアを笑いながら聞いてもらいました。水戸まで気をつけて帰って下さい。

告知しそびれていましたが、明日30日もタノンティア向かいます。ルート上のピックアップ希望の人は朝7時までご連絡を!
明後日5月1日もタノンティア開催なのでタノンティアカー乗者希望募集中です。
そろそろ腰もイカレて来たのできっと5月2日は休みます。

さて寝るぞー。

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ネコヅクリ

2011年04月29日


今日もタノンティアは定刻通り10時に石巻VCに着きました。ボランティアセンターの受付は8:45からですが、毎日ボランティアしてブログ書いたり、タノンティアベースキャンプのケアをしているとほとんど睡眠が取れなくなってしまうので重役出勤です。それにタノンティアは独自ルートでニーズを持っているので、9時からの派遣先配布の順番を待たなくても大丈夫なのです。

10時に着くと予想通り、午前中は作業中止の案内が。
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お昼まで2時間あまりをもてあますわけにはいきません。水戸と青森から集結したタノンティアキュレーター部門志望の侑さんと服部さんを加えてネコ(一輪車)の組み立て作業に精を出します。流れ作業で徐々にペースアップ。1時間半あまりで数十台のネコを組み立てた後は、満開の桜の下でお花見気分で昼食をとり、午後からは天候回復、無事に再開されたボランティアへ向かいました。

今日のお宅は今までに入ったことのないエリアの現場。借家の平屋の瓦礫と泥出しがメインの作業です。もちろん未だに手つかずのお宅。依頼主はお婆さん一人。一人とはいってもこの津波で旦那さんを亡くしました。家の中の撤去物には車椅子も出てきました。
「お父さん、足が悪くてね。おぶって逃げることができなかったんだぁ。」
志津川に住む息子さん夫婦も家を丸ごと流されたそうです。僕らの登場に「涙出るぅ」と感謝してくれました。

いつものことですが、その家の中の記憶と思い出を全て無残に捨てるのが僕たちの与えられた仕事です。初めて参加した侑さんはお婆さんの洋服を丁寧に土嚢袋に詰めながら「辛い。」と。僕は無情にも「畳まずにどんどん袋に詰めて」というしかできません。避難所暮らしの人たちは、荷物を置く場所もないので思い出の品々も全て処分するほかないのです。

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油にまみれたヘドロは5cm以上たい積していました。午後から作業だったので今日中に終わらず、また改めて作業します。

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恒例のタノンティア撮影。ボランティアセンターで同じチームに加わってもらった3名も素敵な働きでした。東北大医院生の中川君と偽タノタイガ(弟)は仙台からタノンティアカーに乗ってきました。地面は油まみれの汚泥ヘドロで溢れています。

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夕方全ての作業を終えてから、久しぶりに海沿いの日本製紙のある地区へ行ってみました。以前よりは道が広く確保されていたものの、もちろん手つかずです。この風景を見て「復興している」なんて人は僕は許しません。海の近くには瓦礫で作られた即席の堤防がそびえています。スケール感がわかりにくいですが、十数メートルの高さに積み上げられています。

この後東京から来てくれたタノンティアダイビング部門志望のりえちゃん、りょうこさん、そのお友達のダーウチさんと合流しココイチカレー。彼女たちは雨を見越して今日は動物センターボランティアをしていましたが、明日からはタノンティアに参加です。無事にベースキャンプまで送り届け、今頃酒乱の宴の真っ最中でしょうが明日遅刻しないように。

明日のタノンティアはいつも通り10時に石巻VCに集合です。何だかもぅ誰が合流するのかわからなくなってきた。とりあえず、受付付近でちょっと下品でエッチそうなイケメンを探して声かけて下さいね。先について手続きしたら、申込時の団体名は是非タノンティアと自信を持って記入しておいてください。

追伸
GW中の石巻ボランティアセンターでは新規のボランティア受付を中止するとWEB上やテレビ、ラジオなどで発表しています。
タノンティアはニーズ持っているので行きますけどね。

今日の帰宅は23時。寝る。

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アイディア

2011年04月27日


今日は雨が降らなかったけれど、タノンティアお休み。体力調整と銀行手続き、打合せなどなど。

今日の河北新報にも載っていたようですが、もう間もなく、せんだいメディアテークが一部開館します。そのオープニングイベントとして5月6日に加藤種男さんとトークをすることになりました。
http://prj.smt.jp/~smtweb/archives/290
2人もお酒を飲まずに話せるのか心配です。くれぐれも言っておきますがボランティアに行く人は来ないでください。そんな暇があったら瓦礫の撤去、でしょう。

SMTで話している時にふと思いだしたのですが、その昔、メディアテークと東京のICCを生ライブで繋ぐ映像配信がありました。たまにカメラの前に立っていると、知り合いのICCのスタッフが気がついて手を振ってくれたりしてました。
で、何が言いたいかと言うと、東京の路上で垂れ流しされている新宿アルタや渋谷109などの大型スクリーンに朝やお昼の5分間でもいいから、石巻のボランティア作業風景を生中継で流せたらなーと思いました。東京に限らず全国のそういった大型スクリーンに流したい。テレビの被災地を伝える映像は録画されて編集されたものだったりするし、生放送といってもレポーターが邪魔で、打合せのシナリオ通りに被災者が喋ったり、なんか作り物感が漂う。顔もマスクで隠れたボランティアがただ黙々と作業している様子を生で5分間でも流せば、道行く人や信号待ちの人たちに現実の今の瞬間の状況を伝えられる。「ボランティアに行こう」と思わせるのが目的ではなくても、そういった状況を心に留めながら、今自分がすべきことを真剣に考えながら生活することができる。「思いやりをもちましょう」なんて役者が演じるCMなんかよりも、ずっと心に響く気がする。タノンティアの作業風景、流したいなぁ。音声とかメッセージとかいらないから「石巻から生中継中」とかの字幕だけで。ツイキャスで下品な車内トークを不規則に流しているだけだけど、毎日お昼頃に放送時間を決めて作業風景を流そうかなぁ。でもやっぱり広告的に道行く人に、無防備でいる瞬間に流せるメディアのほうがいいなぁ。
技術的にどうなのかなぁ。お高いのかなぁ。

連日色々な問い合わせのメールや電話を頂いています。結構な数の人が僕のブログを見てくれたり参考にしてくれたりしていてとても嬉しいですが、アングラR18指定の僕のブログが偉い人まで読まれてしまっているようでちょっとビビリます。半ば個人の趣味のような僕のタノンティア活動に、こんなにまさかの多くの人たちが興味を持ってくれたり、多くの美術関係者が協力を申し出てくれたりの反響に驚いているけれど、何とも言えないぐらいありがたいです。それと同時に、なんだ、アーティストや美術関係者も僕と同じ事考えている人たくさんいるじゃん、とほっとして安心しています。
ただ、僕が言うのも何ですが、くれぐれも過大評価しないでください。仕事もせずに(仕事が無くて暇だしw)ただボランティアしてるだけですから。

今日ホームセンターにゴム手袋を買い足しに行ったら、地味なスーツ姿の木訥な30代サラリーマンがポストイットのメモをこっそり見ながら挙動不審にウロウロしていました。カゴの中身を見ると、ゴム手袋に防塵マスク、そして長靴を長らく迷っていました。きっとボランティアに行くつもりでしょう。間違った物を選んでいたら教えてあげようと何気なくカゴの商品をチェックしましたが、どれも合格の品々でした。その風貌とその迷いっぷりがなんだか嬉しかった。

明日の石巻は午前中雨の予報。ボランティア開始は午後からになるかもしれませんね。僕はいつも通り10時に石巻VCに到着予定です。明日28日はタノンティアカー、ガラガラです。翌29日はほぼ満車(ベースキャンプからも車が出るので泉方面の人は要相談。)最近ムラがあるなぁ。まぁ僕みたいに暇な人はそうそういないだろうけれど。
明日のタノンティア・ツイキャスのゲストは僕のそっくりさんが登場予定です。チェケラ。

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ヒルトン

2011年04月27日


昨日は久々のタノンティアカー満車です。東京からはアーティストのあきりかさんがやってきました。乗り切れず引地プラスチックさんは自車で参加だったのですが、僕の車に乗った友人のユミッペは数年前にお仕事を依頼していたことがあったらしく、タノンティアで再会。

現場はいつもと同じく港まで500メートルのエリアのお宅です。地震発生から石巻までの津波到達は30分と言われてます。もし同じ津波が起こったら逃げられるのか、という心配が常に心にある場所での作業です。携帯電話の地震速報もあてにできないし、ライフラインも未だ復旧していないので警報も鳴らないでしょう。もしどなたか地震や津波の情報を得たら即座に電話ください。

現場は水産加工場の裏手にあるご自宅。家主さんはまだ若い姉妹2人でした。お母さんは岩手に避難中、お父さんは工場を残して震災以前に他界されていたようです。お父さんの遺影が泥の中から出てきたことをすごく喜んでいました。
作業人数はタノンティア6名のほか、ボランティアセンターで捕まえてきた愛知県からレンタカーで来ている若者チーム7名の計13名。彼らは高校の同級生達で集い、大学を1週間サボって来ているそうです。家主のヒルトン姉妹を加えた15名がかりでも、もちろん作業は全て完了しません。

津波の被害による重力を無視した散らかり様は独特です。地震で倒壊の場合は後に落ちたものが上に乗っているので順番に上から撤去していけばいいのでしょうが、津波の場合は一度水中や水面で複雑に混ざりあった物が、津波が引くと同時にその絡み合った状態で置かれていくのです。まるで立体パズルのようです。そこに油を吸った泥が覆っていて、水分を含んで異常に重い布団やカーペットが折り重なっていて作業を難航させます。ところどころ手作業を要しますが、泥に混ざったガラス片は危険を伴います。昨日はそのガラス片で指を切ってしまった負傷者が出ました。傷口は小さくても衛生状況があまりにも良くないのですぐにボランティアセンターに戻って処置が必要です。
負傷者は薄手のゴム手袋(食器洗いやお掃除に使う物)を着けていましたが、ゴム手袋の役割は濡れないようにとか汚れないように、ではなくて防護の役割が大切なのでくれぐれも厚めの作業ゴム手袋をご使用ください。大きめのものを準備し、さらに中で軍手を着けていればより安全でしょう。

ヒルトン姉妹はさすがに気丈な浜のオンナといったお嬢さんたちでした。僕らが作業に入ったときには既に畳み数枚や家財を少し運び出してありました。僕ら以上に黙々と作業を続けます。家の表にある被害を受けた大きな水産加工場もこれからやって行かなければならないのでしょう。気丈とは言えオンナだらけの家族で、と思うと胸が詰まる思いです。避難の引越があるため今月は石巻に居られないとのこと。5月になったら残りの片付けでまた向かいます。

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今日のタノンティアチーム。
あきりかは長期のレジデンス仕事でこれから青森へ。その道中の参加でした。
東京から連れてきた千尋くんは大学が始まるので今日が最後で東京へ戻ります。僕の胃袋を満たしてくれた実家のお母さんの美味しいお弁当にもうありつけないと思うととても残念です。

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夕飯は久しぶり(?)にココイチのカレー。パリパリチキンカレーにチーズトッピング、並盛り300gで2辛なら1,000円越えません。全国のみなさんも是非ココイチカレーを食べてください。
みんながココイチカレーを食べる→売上→ボランティア無償カレー→被災者支援、という間接的な支援になっています。すごいよね、ココイチ。

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トリアエズ

2011年04月26日


今日の報告ブログは明日に持ち越しします、ごめんなさい。
睡眠不足も祟って、帰ってお風呂使って美味しいスーパードライを一気に飲んだら来ちゃったね。腰もヘロヘロ。

明日は休息日ですが、28、29日はまた石巻行く予定なのでタノンティアカー希望者&現地合流希望はikasete(a)taigart.comまでご連絡ください。タノンティアチームに合流すると、ボランティアセンターでニーズ待ちする時間を短縮できますよ。もう既に物件特定してますから。およそ10時集合というのも魅力です。僕の分のお弁当も募集しています。

明日は新しい長靴買ったり銀行行ったり、とっくに期限過ぎた原稿書いたりして過ごします。

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タカラサガシ

2011年04月26日


今日も一人でタノンティア。まぁ一人は移動時間が退屈だけれど、頭の中で色々考えるにはとても良い時間。

今日のニーズは宝探し。前日に依頼内容確認の電話をしたところ、家はもう取り壊すことにしたから瓦礫の撤去や泥出しは要らない、ただ一つ、ロレックスの時計を探したいから折り重なった瓦礫を除けて探して欲しい、見つかった時点で作業終了でいい、とのこと。瓦礫の撤去や泥出しなどの住空間の確保といったいつもの依頼とはちょっと違う依頼。

僕は一人だったので、石巻VCで派遣待ちをしているボランティア2人に協力を依頼して現場に向かった。ボランティアセンターの人に要請内容を告げると「その海側の被災の酷いエリアでは湖の中で10円玉を探すようなものだよ」と言われた。

物件は一戸建て。被災当時からいまだに手をつけていないような状況だ。家主の男性の言うところに依ると、2週間以上家に帰れずにいたら、自分の敷地内に隣の家の瓦礫が投げ捨てられているという。確かに不自然に積まれたカラーボックスなども住居への侵入を阻んでいる。段ボール4箱分のオトナのビデオテープが風呂敷に包まれて放置されていたりするが、それも全て誰かが置いていったという。

小銭を貯めてた貯金箱はどうやら盗まれたようだ、誰かが出入りした跡がある、と家主も半ば諦めながら、グチャグチャになった大きい食器棚や折り重なった畳を除け、ガラス片や小物が混じった汚泥をかき分けること約2時間。ついに僕の目の前の泥の中から姿を現しましたロレックス。

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たかが時計、されど時計。
喜びのあまり、自分で買ったそのロレックスの思い入れを矢継ぎ早に話してくれた。男の価値は車と時計、と言う価値観も世の中には存在していた。聞くところによるとその男性は50代の独り身。被害で失った物の話もしてくれたが、ダンヒルのメガネとか、高級なお酒が数十本あったけれどもういいや、と。バブルを生きた世代だ。ただ彼のアイデンティティーは思い出の詰まった、こだわりで買った螺鈿とゴールドのロレックス1つで保たれる。不思議だけれど理解もできる。男はなぜか時計に意味や思いを持たせたりする。
ところであの無数のビデオ、本当に誰かが捨てていったのかな、なんて思いが帰りの車内で湧いてきた。50代男性家族無し。男はプライドの生き物です。

午後はお昼過ぎに激しい雷雨に見舞われ、ボランティアには作業中断終了の通達。結局すぐにおさまってしまったのだけれど。僕はボランティアセンターの依頼で石巻から東松島までの避難所の入浴状況をリサーチして回った。小さな町の避難所を見て回るのはこれが初めて。場所によってものすごく濃淡がある。体育館のような大規模な場所でしっかりと管理され、屋外に自衛隊のお風呂が設置されている場所もあれば、誰も車を持っていなくて入浴施設からかなり離れた田圃の中にある小さな公民館もある。お風呂の送迎が来ても日中は被災家屋の瓦礫の撤去や仕事に学校の用事がある上に、夕飯は夕方で夜は9時に門限消灯(!)という集団生活。毎日好きな時間に湯船に浸かるというあたりまえの日本の習慣は大きなストレスになっている。ボランティアとしてお風呂付きのキャンピングカーが訪ねてきてくれても盗撮が心配で女性は入らない、という。
今日はいろいろと新しい体験をした一日でした。

今朝早くには、タノンティアベースキャンプをミズキ姉弟とライター影山さんは去りました。しばしのあいだ遠方の友人知人らは来ないな、と思ったら先ほど東京からあきりか到着の連絡。春からSMT勤務になった路地人の千夏ちゃんの家に泊まるという。みなさん来仙のご予定はお早めにご連絡下さいね。明日はあきりかを加えた5人でタノンティアカーは久しぶりに満車です。活動報告をしていた車移動最中生放送のタノンティアツイキャス(R18)もまた下品でくだらない話ばかりになるでしょう。

現地にてタノンティア合流希望の方はご連絡下さい。
もう寝る。

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タノンティア・インターナショナル

2011年04月24日


いつも通りにアラームが鳴って目が覚めてしまい、外を見るとピーカン天気。
天気予報の嘘つき。雨で中止と思ってタノンティアカーの募集もしていないし、でも昨夜も遅かったし、休みしにようと思ったけれど3連休になってしまうなぁ、と思った時には作業着を着ていた。結局今日は一人で石巻に向かいました。

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土日はどうやら道がすいているようです。いつもに比べてあっさり石巻到着。ボランティアの数も多くて祭のようです。でも全然撤去は進んでいませんよ。

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桜も満開で清々しい。

現地ではタカハルくんらのチームもいたので総勢12名。うち外人3名いたので今日はタノティア・インターナショナルでした。

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午前中はちょっとした瓦礫の移動。最近はもっぱら渡波エリアにどっぷりです。冠水が酷くって現場に行くのも一苦労です。長靴は長めのものがいいかもしれません。僕の長靴はもはや指先に穴が空いているので意味ナシ。

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晴れたら晴れたでそろそろ臭いが問題。

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お昼はいつものように瓦礫に囲まれて。落ちているもので即席のテーブルや腰掛け(板切れ一枚だけど)をこしらえてランチタイムです。

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牛乳君持参の某衛省G衛隊フードを生まれて初めて食しました。基本的に味はしょっぱいです。

午後の作業はさらに海沿いエリアの一軒家。
いろいろ、ありました...。が、タフガイは今からベースキャンプに行ってくるので今日は割愛。内容はまた別の機会に書こうと思います。

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みんなちょっとイヤな気持ちになってしまい、それぞれ思うところ有るかとおもいますがお疲れさまでした、タノンティア・インターナショナル(カッコイイひびきで気に入った悦)。

明日はどうやらまた一人出勤。
夕方は、退屈しのぎのツイキャス付き合って下さい。

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サクジツ

2011年04月24日


まずは昨日のこと。
雨でボランティア中止でも何かとバタバタ過ごしています。

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今さらながら、破傷風の予防注射。実家のキッチンにて生まれたときからの専属主治医より打ってもらいました。どうしても心配だ、というタノンティア参加者はご相談下さい。

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僕が泣き出さないように、看護師さんが描いたネズミーさんのパッチを貼ってもらいました。痛くないもーん。

夜には東京から来た窪田さんご一行様からヒアリングを受け、というか初対面に関わらず僕は半髭顔でマイルの話をしてましたが。

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夜中の1時半過ぎに東京より高橋ミズキ嬢ご一行様が予定より6時間遅れでタノンティアベースキャンプ到着。夜中に東京へ戻るユミソン、一郎君、ノブナガ君、今朝北海道に向けて帰った漆くんチームと僕を加えた9名で朝3時過ぎまでワイワイ。どうせ明日も雨だしなー、と思ったのが甘かった...。

Posted taiga : 21:36 | Permalink | Comment (0)

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