tanonteer.taigart.com : 2011年04月


シンザンモノ

2011年04月30日


今日も昨日に引き続きアパートの現場です。
昨日やり残したアパートの裏に溜まった瓦礫、汚泥、お魚くんたちを退治します。

いつも通り、大当たりアイテムのイカくん達が周囲に悪臭を放っています。ニシンやサバ、魚ミンチなどなどもそれぞれ個性のある臭いです。
そんななか今日は新参者と出会いました。小イワシくんの群れをほぐすと、何と元気なウジ虫君がウニウニと数十匹登場です。みんな恥ずかしがり屋さんなのか、一斉に小イワシくんの内臓の中にウニウニともぐっていきます。ウジ虫君達は見たこと無いくらい丸々と太っていて色つやも良く、動きも活発です。これから夏にかけては大人になったハエさんの群れにも遭遇しそうですね。

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※モザイク処理を施してあります。

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お昼休憩を取る頃から天気が曇ってきました。ご飯を食べるときも長靴にこびりついた魚くんやヘドロちゃんの臭いがきつくて食欲をそぎ落とします。みんなの足は外向きです。こっそりとなるべく風上を陣取りましょう。

お弁当を持参する方々にご注意ですが、魚介類のお弁当は避けた方がいいでしょう。今日、鯖の味噌煮缶を食べてみましたが、とても美味しく食べれる状況ではなく吐き出してしまいました。このあいだ、大好きなすじこのおにぎりを頂きましたが拷問に近かったです。

午後からはアパート裏の倒れた物置棟を全員で起こしました。かなりの重量でしたがやっとの思いで元通りに立たせれた時にはみんなで拍手喝采。一致団結、人の力ってすごいよね。途中、泥に埋まったフェンスに絡まった髪の毛が出てきたので騒然となって作業中断。結局のところ、カツラだったので笑い話で終わりました。ほっとした。
午後のアパートの作業は早くに片付いてしまったので、先日やり残していたヒルトン姉妹のお宅周りの瓦礫と泥の撤去。アパートの現場からは数百メートルほどです。こちらも随分と片付きました。近いエリアを掛け持ちすることもしばしばです。

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今日は現場の近くでサメくんにも会いました。抱き枕にはもってこいのサイズです。

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作業現場に水があることは希です。使い終わったヘドロまみれの道具は水たまりの水や雨水を利用して綺麗にしたりしますが、近くに乾いた砂があるときはそれを利用すると、ものすごく綺麗になることを昨日発見しました。手袋や長靴にも効果覿面です。ボランティアセンターで道具を帰すときに水で洗うこともできるのですが、自家用車に汚れた道具を乗せると汚れと臭いで大変なことになってしまうので現場で綺麗にすることを心がけましょう。

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今日のタノンティアは昨日のメンバーに加え、もうベテランの域のタカハル君やタケミさんが連れてきた人たちも加わって総勢20名!今日のタノンティアは和気藹々でみんな仕事がうまくて早く大満足の仕事ができました。チームワークは最高でした。
歯科衛生士チーム、吉原さん、イイツカ&オオハシコンビは今日で作業最終日。東京などそれぞれの地に帰ります。おつかれさまでした、ありがとう。

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またか、と言われますが今夜も皆でココイチカレー。もちろん魚類のトッピングは誰も選びません。

そうそう、今日の日中、TOKYO MXの番組Tokyo.Boyにインタビューされました。連日被災地の状況を放送していくそうです。今日の撮影はGW明けくらい、とのこと。放送されるかも知れないので東京地域のみなさんはチェックしててみて下さい。

明日もタノンティアの予定ですが雨が降りそう。急遽中止になるかもです。
これから東京のアトリエをシェアする谷山恭子さんが昨日から石巻VCでキャンプをしています。明朝状況を連絡くれるそうなので助かります。

今日は久しぶりに日付をまたぐ前に眠れそうです。

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タノンティアカー(GW)

ボシュウ | 2011年04月30日


5月1日(日)5月3日(水)、5月4日(木)、5月5日(金)のタノンティアカー同乗者募集です。見ず知らず、の人も歓迎です。

7:30 仙台市青葉区木町
7:45 北四番町駅(味の素ビル前)
(木町→東二番町通→北四番丁駅→石巻・利府街道→利府中IC→石巻)

交通費は割り勘でお願いします。

○喫煙車両に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
○お弁当の上手な人
など歓迎です。乗車希望の方は
tanonteer(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と名前、待ち合わせ場所、携帯番号などをメールしてください。

※本人の体調と気分、また、余震の影響や天候不良よって石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。
※車のある方は、現地にてタノンティア合流可能です。ご連絡ください。
※車に相乗りさせることができる方は是非ご連絡ください。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご覧下さい。

追記5/2
※応募多数のためご乗車できない方々が出てしまっていて申し訳ないです。車出せるよ、という方がいらっしゃいましたら是非ご連絡を。

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スクナスギル

2011年04月30日


タノンティア定刻10時より前に到着。道も思っていたよりスイスイ。ボラセンにて、タノンティアに参加の人たちと合流です。昨夜からタノンティアベースキャンプに宿泊中のダイビング部門志望チーム3名、東京から来た板橋衛生士まつえだチーム3名、水戸と東京から勢いで来たいいつか&おおはしチーム、東京から単身車で来た地球一周旅行中に出会った友人ヨシハラさん、仙台からバイクの牛乳君、そしてタノンティアカーにはアボリさんとブログ読んで申し込んできた几帳面な沼津くん、総勢13名です。半分近くは今日初対面。10名は初心者です。

今日の現場は4階建てのアパートの1階部分の2軒分。両方とも住人は居なかった部屋なので家財道具は無く少し楽だったですが、海に近く、水産加工場に近いこのエリアだけに、お魚さん達がたくさんおりました。室内は泥と言うより海岸の砂が多かったです。

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さかなさかなさかなー

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さかなーをーよけーるとー

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あたまあたまあたまー

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あたまーがーいたーいよー

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さかなさかなさかなー、と歌いながらやると気も紛れます。

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お隣の2軒目は床がぬけているので厄介。

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屋内は何とかなりましたが、アパートの外が問題。日の当たらない場所のヘドロくんたち紛れたアノ、通称『やさしいやーつ』(ビニールに入った湿ったままで腐ったお魚たち)だらけです。イカくんもいて、やっぱりこないだの現場の、史上最悪の臭いと一緒です。まだ閉め切った屋内ではなく屋外であることだけが救いですが。
2階以上にはまだ居住者もいるので階段のあるアパート裏と横を片付け。助っ人で合流した5名を加えても終了せずに明日に持ち越しです。昨日のヘドロかきも明日やってしまおう。

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恒例のやつです。素朴で人の良さそうな大家さんもご一緒に、泣きそうになりながら。こころから感謝してくれていました。

作業を終えて帰り際に「がんばろう石巻」の看板のところへ行ってみると、いつの間にか地面に「復興するぞ!」の文字が書かれていました。

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ところでボランティアセンターが交通渋滞や混乱を避けるため「GW中の受付中止」の発表をしたせいでしょう、今日のボランティアセンターはいつも通り、というかいつもよりガラガラ。普通に新規受付もしていましたので僕が独り言として言えることは「来てもいいヨー問題ないヨー」です。ボラセンの気持ち的には個人受け入れ中止ではなく、団体受け入れを制限したいご様子です。
タノンティアは受け付けてますよ。朝10時にボラセン受付あたりで僕を見つけてくれればウェルカムです。

それからどうやらボランティア目的でこっちに来ると、高速代金無料になるそうです。市役所で手続きをするとか、車検証をみせるとか、あるらしいのですがよくわからないので調べてみて下さいね。

ベースキャンプに急遽泊まることになった3名を加えた5人と別れ、(りえちゃん気をつけて東京へ帰ってくださいね、)僕はキュレーター部門志望の侑さんと話し合い(?)。こんな忙しさなのでゆっくりお酒を、というわけにも行きませんでしたが、高速バスに乗る前に僕の無茶苦茶なイデアを笑いながら聞いてもらいました。水戸まで気をつけて帰って下さい。

告知しそびれていましたが、明日30日もタノンティア向かいます。ルート上のピックアップ希望の人は朝7時までご連絡を!
明後日5月1日もタノンティア開催なのでタノンティアカー乗者希望募集中です。
そろそろ腰もイカレて来たのできっと5月2日は休みます。

さて寝るぞー。

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ネコヅクリ

2011年04月29日


今日もタノンティアは定刻通り10時に石巻VCに着きました。ボランティアセンターの受付は8:45からですが、毎日ボランティアしてブログ書いたり、タノンティアベースキャンプのケアをしているとほとんど睡眠が取れなくなってしまうので重役出勤です。それにタノンティアは独自ルートでニーズを持っているので、9時からの派遣先配布の順番を待たなくても大丈夫なのです。

10時に着くと予想通り、午前中は作業中止の案内が。
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お昼まで2時間あまりをもてあますわけにはいきません。水戸と青森から集結したタノンティアキュレーター部門志望の侑さんと服部さんを加えてネコ(一輪車)の組み立て作業に精を出します。流れ作業で徐々にペースアップ。1時間半あまりで数十台のネコを組み立てた後は、満開の桜の下でお花見気分で昼食をとり、午後からは天候回復、無事に再開されたボランティアへ向かいました。

今日のお宅は今までに入ったことのないエリアの現場。借家の平屋の瓦礫と泥出しがメインの作業です。もちろん未だに手つかずのお宅。依頼主はお婆さん一人。一人とはいってもこの津波で旦那さんを亡くしました。家の中の撤去物には車椅子も出てきました。
「お父さん、足が悪くてね。おぶって逃げることができなかったんだぁ。」
志津川に住む息子さん夫婦も家を丸ごと流されたそうです。僕らの登場に「涙出るぅ」と感謝してくれました。

いつものことですが、その家の中の記憶と思い出を全て無残に捨てるのが僕たちの与えられた仕事です。初めて参加した侑さんはお婆さんの洋服を丁寧に土嚢袋に詰めながら「辛い。」と。僕は無情にも「畳まずにどんどん袋に詰めて」というしかできません。避難所暮らしの人たちは、荷物を置く場所もないので思い出の品々も全て処分するほかないのです。

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油にまみれたヘドロは5cm以上たい積していました。午後から作業だったので今日中に終わらず、また改めて作業します。

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恒例のタノンティア撮影。ボランティアセンターで同じチームに加わってもらった3名も素敵な働きでした。東北大医院生の中川君と偽タノタイガ(弟)は仙台からタノンティアカーに乗ってきました。地面は油まみれの汚泥ヘドロで溢れています。

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夕方全ての作業を終えてから、久しぶりに海沿いの日本製紙のある地区へ行ってみました。以前よりは道が広く確保されていたものの、もちろん手つかずです。この風景を見て「復興している」なんて人は僕は許しません。海の近くには瓦礫で作られた即席の堤防がそびえています。スケール感がわかりにくいですが、十数メートルの高さに積み上げられています。

この後東京から来てくれたタノンティアダイビング部門志望のりえちゃん、りょうこさん、そのお友達のダーウチさんと合流しココイチカレー。彼女たちは雨を見越して今日は動物センターボランティアをしていましたが、明日からはタノンティアに参加です。無事にベースキャンプまで送り届け、今頃酒乱の宴の真っ最中でしょうが明日遅刻しないように。

明日のタノンティアはいつも通り10時に石巻VCに集合です。何だかもぅ誰が合流するのかわからなくなってきた。とりあえず、受付付近でちょっと下品でエッチそうなイケメンを探して声かけて下さいね。先について手続きしたら、申込時の団体名は是非タノンティアと自信を持って記入しておいてください。

追伸
GW中の石巻ボランティアセンターでは新規のボランティア受付を中止するとWEB上やテレビ、ラジオなどで発表しています。
タノンティアはニーズ持っているので行きますけどね。

今日の帰宅は23時。寝る。

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アイディア

2011年04月27日


今日は雨が降らなかったけれど、タノンティアお休み。体力調整と銀行手続き、打合せなどなど。

今日の河北新報にも載っていたようですが、もう間もなく、せんだいメディアテークが一部開館します。そのオープニングイベントとして5月6日に加藤種男さんとトークをすることになりました。
http://prj.smt.jp/~smtweb/archives/290
2人もお酒を飲まずに話せるのか心配です。くれぐれも言っておきますがボランティアに行く人は来ないでください。そんな暇があったら瓦礫の撤去、でしょう。

SMTで話している時にふと思いだしたのですが、その昔、メディアテークと東京のICCを生ライブで繋ぐ映像配信がありました。たまにカメラの前に立っていると、知り合いのICCのスタッフが気がついて手を振ってくれたりしてました。
で、何が言いたいかと言うと、東京の路上で垂れ流しされている新宿アルタや渋谷109などの大型スクリーンに朝やお昼の5分間でもいいから、石巻のボランティア作業風景を生中継で流せたらなーと思いました。東京に限らず全国のそういった大型スクリーンに流したい。テレビの被災地を伝える映像は録画されて編集されたものだったりするし、生放送といってもレポーターが邪魔で、打合せのシナリオ通りに被災者が喋ったり、なんか作り物感が漂う。顔もマスクで隠れたボランティアがただ黙々と作業している様子を生で5分間でも流せば、道行く人や信号待ちの人たちに現実の今の瞬間の状況を伝えられる。「ボランティアに行こう」と思わせるのが目的ではなくても、そういった状況を心に留めながら、今自分がすべきことを真剣に考えながら生活することができる。「思いやりをもちましょう」なんて役者が演じるCMなんかよりも、ずっと心に響く気がする。タノンティアの作業風景、流したいなぁ。音声とかメッセージとかいらないから「石巻から生中継中」とかの字幕だけで。ツイキャスで下品な車内トークを不規則に流しているだけだけど、毎日お昼頃に放送時間を決めて作業風景を流そうかなぁ。でもやっぱり広告的に道行く人に、無防備でいる瞬間に流せるメディアのほうがいいなぁ。
技術的にどうなのかなぁ。お高いのかなぁ。

連日色々な問い合わせのメールや電話を頂いています。結構な数の人が僕のブログを見てくれたり参考にしてくれたりしていてとても嬉しいですが、アングラR18指定の僕のブログが偉い人まで読まれてしまっているようでちょっとビビリます。半ば個人の趣味のような僕のタノンティア活動に、こんなにまさかの多くの人たちが興味を持ってくれたり、多くの美術関係者が協力を申し出てくれたりの反響に驚いているけれど、何とも言えないぐらいありがたいです。それと同時に、なんだ、アーティストや美術関係者も僕と同じ事考えている人たくさんいるじゃん、とほっとして安心しています。
ただ、僕が言うのも何ですが、くれぐれも過大評価しないでください。仕事もせずに(仕事が無くて暇だしw)ただボランティアしてるだけですから。

今日ホームセンターにゴム手袋を買い足しに行ったら、地味なスーツ姿の木訥な30代サラリーマンがポストイットのメモをこっそり見ながら挙動不審にウロウロしていました。カゴの中身を見ると、ゴム手袋に防塵マスク、そして長靴を長らく迷っていました。きっとボランティアに行くつもりでしょう。間違った物を選んでいたら教えてあげようと何気なくカゴの商品をチェックしましたが、どれも合格の品々でした。その風貌とその迷いっぷりがなんだか嬉しかった。

明日の石巻は午前中雨の予報。ボランティア開始は午後からになるかもしれませんね。僕はいつも通り10時に石巻VCに到着予定です。明日28日はタノンティアカー、ガラガラです。翌29日はほぼ満車(ベースキャンプからも車が出るので泉方面の人は要相談。)最近ムラがあるなぁ。まぁ僕みたいに暇な人はそうそういないだろうけれど。
明日のタノンティア・ツイキャスのゲストは僕のそっくりさんが登場予定です。チェケラ。

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ヒルトン

2011年04月27日


昨日は久々のタノンティアカー満車です。東京からはアーティストのあきりかさんがやってきました。乗り切れず引地プラスチックさんは自車で参加だったのですが、僕の車に乗った友人のユミッペは数年前にお仕事を依頼していたことがあったらしく、タノンティアで再会。

現場はいつもと同じく港まで500メートルのエリアのお宅です。地震発生から石巻までの津波到達は30分と言われてます。もし同じ津波が起こったら逃げられるのか、という心配が常に心にある場所での作業です。携帯電話の地震速報もあてにできないし、ライフラインも未だ復旧していないので警報も鳴らないでしょう。もしどなたか地震や津波の情報を得たら即座に電話ください。

現場は水産加工場の裏手にあるご自宅。家主さんはまだ若い姉妹2人でした。お母さんは岩手に避難中、お父さんは工場を残して震災以前に他界されていたようです。お父さんの遺影が泥の中から出てきたことをすごく喜んでいました。
作業人数はタノンティア6名のほか、ボランティアセンターで捕まえてきた愛知県からレンタカーで来ている若者チーム7名の計13名。彼らは高校の同級生達で集い、大学を1週間サボって来ているそうです。家主のヒルトン姉妹を加えた15名がかりでも、もちろん作業は全て完了しません。

津波の被害による重力を無視した散らかり様は独特です。地震で倒壊の場合は後に落ちたものが上に乗っているので順番に上から撤去していけばいいのでしょうが、津波の場合は一度水中や水面で複雑に混ざりあった物が、津波が引くと同時にその絡み合った状態で置かれていくのです。まるで立体パズルのようです。そこに油を吸った泥が覆っていて、水分を含んで異常に重い布団やカーペットが折り重なっていて作業を難航させます。ところどころ手作業を要しますが、泥に混ざったガラス片は危険を伴います。昨日はそのガラス片で指を切ってしまった負傷者が出ました。傷口は小さくても衛生状況があまりにも良くないのですぐにボランティアセンターに戻って処置が必要です。
負傷者は薄手のゴム手袋(食器洗いやお掃除に使う物)を着けていましたが、ゴム手袋の役割は濡れないようにとか汚れないように、ではなくて防護の役割が大切なのでくれぐれも厚めの作業ゴム手袋をご使用ください。大きめのものを準備し、さらに中で軍手を着けていればより安全でしょう。

ヒルトン姉妹はさすがに気丈な浜のオンナといったお嬢さんたちでした。僕らが作業に入ったときには既に畳み数枚や家財を少し運び出してありました。僕ら以上に黙々と作業を続けます。家の表にある被害を受けた大きな水産加工場もこれからやって行かなければならないのでしょう。気丈とは言えオンナだらけの家族で、と思うと胸が詰まる思いです。避難の引越があるため今月は石巻に居られないとのこと。5月になったら残りの片付けでまた向かいます。

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今日のタノンティアチーム。
あきりかは長期のレジデンス仕事でこれから青森へ。その道中の参加でした。
東京から連れてきた千尋くんは大学が始まるので今日が最後で東京へ戻ります。僕の胃袋を満たしてくれた実家のお母さんの美味しいお弁当にもうありつけないと思うととても残念です。

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夕飯は久しぶり(?)にココイチのカレー。パリパリチキンカレーにチーズトッピング、並盛り300gで2辛なら1,000円越えません。全国のみなさんも是非ココイチカレーを食べてください。
みんながココイチカレーを食べる→売上→ボランティア無償カレー→被災者支援、という間接的な支援になっています。すごいよね、ココイチ。

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トリアエズ

2011年04月26日


今日の報告ブログは明日に持ち越しします、ごめんなさい。
睡眠不足も祟って、帰ってお風呂使って美味しいスーパードライを一気に飲んだら来ちゃったね。腰もヘロヘロ。

明日は休息日ですが、28、29日はまた石巻行く予定なのでタノンティアカー希望者&現地合流希望はikasete(a)taigart.comまでご連絡ください。タノンティアチームに合流すると、ボランティアセンターでニーズ待ちする時間を短縮できますよ。もう既に物件特定してますから。およそ10時集合というのも魅力です。僕の分のお弁当も募集しています。

明日は新しい長靴買ったり銀行行ったり、とっくに期限過ぎた原稿書いたりして過ごします。

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タカラサガシ

2011年04月26日


今日も一人でタノンティア。まぁ一人は移動時間が退屈だけれど、頭の中で色々考えるにはとても良い時間。

今日のニーズは宝探し。前日に依頼内容確認の電話をしたところ、家はもう取り壊すことにしたから瓦礫の撤去や泥出しは要らない、ただ一つ、ロレックスの時計を探したいから折り重なった瓦礫を除けて探して欲しい、見つかった時点で作業終了でいい、とのこと。瓦礫の撤去や泥出しなどの住空間の確保といったいつもの依頼とはちょっと違う依頼。

僕は一人だったので、石巻VCで派遣待ちをしているボランティア2人に協力を依頼して現場に向かった。ボランティアセンターの人に要請内容を告げると「その海側の被災の酷いエリアでは湖の中で10円玉を探すようなものだよ」と言われた。

物件は一戸建て。被災当時からいまだに手をつけていないような状況だ。家主の男性の言うところに依ると、2週間以上家に帰れずにいたら、自分の敷地内に隣の家の瓦礫が投げ捨てられているという。確かに不自然に積まれたカラーボックスなども住居への侵入を阻んでいる。段ボール4箱分のオトナのビデオテープが風呂敷に包まれて放置されていたりするが、それも全て誰かが置いていったという。

小銭を貯めてた貯金箱はどうやら盗まれたようだ、誰かが出入りした跡がある、と家主も半ば諦めながら、グチャグチャになった大きい食器棚や折り重なった畳を除け、ガラス片や小物が混じった汚泥をかき分けること約2時間。ついに僕の目の前の泥の中から姿を現しましたロレックス。

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たかが時計、されど時計。
喜びのあまり、自分で買ったそのロレックスの思い入れを矢継ぎ早に話してくれた。男の価値は車と時計、と言う価値観も世の中には存在していた。聞くところによるとその男性は50代の独り身。被害で失った物の話もしてくれたが、ダンヒルのメガネとか、高級なお酒が数十本あったけれどもういいや、と。バブルを生きた世代だ。ただ彼のアイデンティティーは思い出の詰まった、こだわりで買った螺鈿とゴールドのロレックス1つで保たれる。不思議だけれど理解もできる。男はなぜか時計に意味や思いを持たせたりする。
ところであの無数のビデオ、本当に誰かが捨てていったのかな、なんて思いが帰りの車内で湧いてきた。50代男性家族無し。男はプライドの生き物です。

午後はお昼過ぎに激しい雷雨に見舞われ、ボランティアには作業中断終了の通達。結局すぐにおさまってしまったのだけれど。僕はボランティアセンターの依頼で石巻から東松島までの避難所の入浴状況をリサーチして回った。小さな町の避難所を見て回るのはこれが初めて。場所によってものすごく濃淡がある。体育館のような大規模な場所でしっかりと管理され、屋外に自衛隊のお風呂が設置されている場所もあれば、誰も車を持っていなくて入浴施設からかなり離れた田圃の中にある小さな公民館もある。お風呂の送迎が来ても日中は被災家屋の瓦礫の撤去や仕事に学校の用事がある上に、夕飯は夕方で夜は9時に門限消灯(!)という集団生活。毎日好きな時間に湯船に浸かるというあたりまえの日本の習慣は大きなストレスになっている。ボランティアとしてお風呂付きのキャンピングカーが訪ねてきてくれても盗撮が心配で女性は入らない、という。
今日はいろいろと新しい体験をした一日でした。

今朝早くには、タノンティアベースキャンプをミズキ姉弟とライター影山さんは去りました。しばしのあいだ遠方の友人知人らは来ないな、と思ったら先ほど東京からあきりか到着の連絡。春からSMT勤務になった路地人の千夏ちゃんの家に泊まるという。みなさん来仙のご予定はお早めにご連絡下さいね。明日はあきりかを加えた5人でタノンティアカーは久しぶりに満車です。活動報告をしていた車移動最中生放送のタノンティアツイキャス(R18)もまた下品でくだらない話ばかりになるでしょう。

現地にてタノンティア合流希望の方はご連絡下さい。
もう寝る。

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タノンティア・インターナショナル

2011年04月24日


いつも通りにアラームが鳴って目が覚めてしまい、外を見るとピーカン天気。
天気予報の嘘つき。雨で中止と思ってタノンティアカーの募集もしていないし、でも昨夜も遅かったし、休みしにようと思ったけれど3連休になってしまうなぁ、と思った時には作業着を着ていた。結局今日は一人で石巻に向かいました。

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土日はどうやら道がすいているようです。いつもに比べてあっさり石巻到着。ボランティアの数も多くて祭のようです。でも全然撤去は進んでいませんよ。

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桜も満開で清々しい。

現地ではタカハルくんらのチームもいたので総勢12名。うち外人3名いたので今日はタノティア・インターナショナルでした。

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午前中はちょっとした瓦礫の移動。最近はもっぱら渡波エリアにどっぷりです。冠水が酷くって現場に行くのも一苦労です。長靴は長めのものがいいかもしれません。僕の長靴はもはや指先に穴が空いているので意味ナシ。

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晴れたら晴れたでそろそろ臭いが問題。

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お昼はいつものように瓦礫に囲まれて。落ちているもので即席のテーブルや腰掛け(板切れ一枚だけど)をこしらえてランチタイムです。

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牛乳君持参の某衛省G衛隊フードを生まれて初めて食しました。基本的に味はしょっぱいです。

午後の作業はさらに海沿いエリアの一軒家。
いろいろ、ありました...。が、タフガイは今からベースキャンプに行ってくるので今日は割愛。内容はまた別の機会に書こうと思います。

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みんなちょっとイヤな気持ちになってしまい、それぞれ思うところ有るかとおもいますがお疲れさまでした、タノンティア・インターナショナル(カッコイイひびきで気に入った悦)。

明日はどうやらまた一人出勤。
夕方は、退屈しのぎのツイキャス付き合って下さい。

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サクジツ

2011年04月24日


まずは昨日のこと。
雨でボランティア中止でも何かとバタバタ過ごしています。

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今さらながら、破傷風の予防注射。実家のキッチンにて生まれたときからの専属主治医より打ってもらいました。どうしても心配だ、というタノンティア参加者はご相談下さい。

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僕が泣き出さないように、看護師さんが描いたネズミーさんのパッチを貼ってもらいました。痛くないもーん。

夜には東京から来た窪田さんご一行様からヒアリングを受け、というか初対面に関わらず僕は半髭顔でマイルの話をしてましたが。

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夜中の1時半過ぎに東京より高橋ミズキ嬢ご一行様が予定より6時間遅れでタノンティアベースキャンプ到着。夜中に東京へ戻るユミソン、一郎君、ノブナガ君、今朝北海道に向けて帰った漆くんチームと僕を加えた9名で朝3時過ぎまでワイワイ。どうせ明日も雨だしなー、と思ったのが甘かった...。

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タノンティアクン

2011年04月23日


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雨でボランティアは中止です。イラレの一筆書き、トラックパッドでテキトーにタノンティア君を作ってみました。O以外は小文字にしようかな。
誰かウェブバナーとかぬいぐるみとかのグッズ、テキトーに作ってみて下さい。またTシャツでも作ろうかな。
WEBのピンクと色味がちょっと違いすぎるかな。もうちょっとちゃんと作ってくれるという方、aiデータ欲しければ連絡ください。

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タノンティアカー(4/25、4/26)

ボシュウ | 2011年04月23日


4月25日(月)と4月26日(火)のタノンティアカー同乗者募集です。見ず知らず、の人も歓迎です。

7:30 北仙台駅
7:45 北四番町駅(味の素ビル前)
上記以外でも、ルート近くであれば検討します。
(木町→北仙台駅→東二番町通→北四番丁駅→利府街道→利府中IC→石巻)
交通費は割り勘でお願いします。

○喫煙車両に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
○お弁当の上手な人
など歓迎です。乗車希望の方は
tanonteer(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と名前、待ち合わせ場所、携帯番号などをメールしてください。
※余震の影響や天候不良によって石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。当日早朝に電話で中止を伝えることもあるので、携帯電話番号は忘れずに記載して下さい。
※必要な装備は「ボランティア ノ ココロエ」をご覧下さい。

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ボランティア ノ ココロエ2(リーダー)

ボランティア ノ ココロエ | 2011年04月23日


瓦礫の撤去や泥出しには馴れましたか?
それでは是非、チームリーダーを勤めてみましょう。

ボランティアセンターの前でチーム分けをされたときに、ボランティアセンタースタッフから「誰かリーダーをやりませんか?」と尋ねられます。もし、あなたが2,3度現場に出ているなら是非リーダーになってみましょう。

リーダーにはいくつかやるべきことがあるのでお教えします。
<出発前>
・自己紹介などを働きかけ、チームの意思疎通をはかりましょう。
・チームの人数も把握しておきましょう。
・ボランティアセンター(またはスタッフ)の電話番号を控えておきましょう。
・チームの装備品(マスクやゴム手袋など)がきちんと備わっているか確認しましょう。
・ニーズ表をもとに、必要な道具を倉庫に取りに行きましょう。倉庫スタッフに行き先や名前を告げ、ニーズ表を見せて必要な数のスコップや土嚢袋をもらいます。もし、チームメイトが手袋など忘れてしまっている場合、倉庫スタッフにお願いして分けてもらいましょう。
それから、ニーズ表には具体的に道具類の指示が書かれていないことがあります。その場合、作業状況に応じて倉庫スタッフともって行く道具を相談しましょう。以下は作業別の主に必要な道具例です。

☆泥出し>>>スコップ、土嚢袋、バケツ、一輪車など
☆瓦礫撤去>>>土嚢袋、バール、ドライバー、はさみなど
☆畳出し>>>バール、一輪車など
※一輪車はパンクをしていないか、確認しましょう。

道具類を車に積み込み、チームの人数を確認したら現場に出発です。
と、言いたいところですが、おトイレは済ませましたか?作業現場付近には簡易トイレすらないことも予想されます。チーム全員におトイレを勧めておきましょう。倉庫に向かって右手に簡易トイレがあります。

<作業前>
現場に着いたら、まず家主さんにご挨拶しましょう。
「石巻ボランティアセンターから来ました○○と言います!よろしくお願いします!」
元気よく大きな声で叫びましょう。
そして本日の作業内容を確認します。
・トイレの場所
・家から運び出した瓦礫の置き場所
を確認しましょう。瓦礫は地域によっては決められた場所に集積している場合があります。家の外の道路に置く場合は、トラックや重機などの大きな車両が十分通れるような道幅を確保できるようにお願いします。

作業に取りかかる前に被害の状況を見て回り、必要があればチームをさら台所チーム、居間チーム、庭チーム、など適宜こまかく分けるのもリーダーの腕の見せ所です。狭い部屋を全員で作業すると仕事の効率が下がります。

<作業中>
肉体労働の作業で最も重要なことの一つが「適度な休憩」です。このまま続けてやってしまおう、と思わずに作業を中断し、1時間に10分程度の休憩時間をとりましょう。
特にチーム内に女性がいる場合は「疲れたら適度に休んでいいからね」と声をかけておくと良いでしょう。

<お昼休み>
チーム全員で輪になって食事をするように働きかけましょう。見ず知らずの者同士の重要なコミュニケーションの場です。全国各地から駆けつけてくれている人もいます。朝からスタートし、まともに会話できる最初のタイミングです。ここでコミュニケーションがうまくとれれば午後の作業もお茶の子さいさいです。
食事が終わったら、おトイレに行くことも勧めておきましょう。

<作業後>
ボランティア活動は午後4時がリミットです。午後3時半をまわったら、ぼちぼち片付けをはじめていきましょう。
もしかしたら全ての瓦礫の撤去が終わって居なくて後ろ髪を引かれる思いかもしれませんが、今日の作業は終わりにしましょう。続きは明日、別なチームがやってくれます。ボランティアにはバスで来ている人もいるので乗り遅れたら大変です。家主さんも避難所や避難先に帰らなくてはならいのです。
もし現場が断水していなければ泥まみれになった道具類をちょちょっと洗わせてもらいましょう。

家主さんに今日の作業内容を説明しましょう。もし作業が終わらなかった場合は、「継続」の申請をする旨を伝えましょう。
今日一緒に働いたチームと記念撮影などをするのもこのタイミングです。
持ってきた道具の数を確認し車に積み込んだら現場をあとにしましょう。帰り道も渋滞が予想されるのでおトイレも済ませておくほうが良いかもしれません。

ボランティアセンターに戻ったらまず、汚れた道具を倉庫の外にある水場できれいに洗い、倉庫内に道具を戻しに行きましょう。借りる時と同じように個数などを倉庫スタッフに確認してもらいます。

チーム解散です。
別れを惜しみましょう。そしてチームに感謝の気持ちを伝えましょう。
あなたはリーダーです。まだ仕事が残っています。皆が記念撮影などをしているのを横目に、ボランティアセンター内の事務所に向かわなければなりません。

ボランティアのチームリーダーを努める上で、もう一つ大事な仕事として報告書の作成があります。今日の現場の状況、進行具合などをリポートします。作業が完了せずに継続の必要が有る場合などは、その旨を記載したり、次回ボランティアセンターから持参してきたほうがいい機材などの助言、コメントを残しておきます。そうすることによって、翌日その現場に就くチームが状況を把握することができます。

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そこまで終わったら今日のリーダー任務は完了です。大変かって?
いえいえ、はじめは至らないところもあるでしょう。それは場数を踏んで改善していけば良いだけです。
リーダーが的確に指示を出せると、効率よく作業が進み被災者の方々が助かります。ボランティアの人たちも気持ちよく作業して帰れます。より多くの人を幸せにしているのですよ。

<余談>
・現場でわからないことなどがあったらボランティアセンターやスタッフに電話で尋ねましょう。全て自分の判断で決定する必要はありません。
・現場の状況によっては人の手での作業は無理なこともあります。無理をせずに諦めましょう。全てを引き受けてしまうのは事故や怪我の原因になります。
・作業が終わらずに帰らなくてはならないことが多々あります。そこはぐっとこらえましょう。
・作業中にお隣さんから「うちのも手伝って」と言われることがありますが引き受けないようにしましょう。その際、ボランティアセンターに派遣要請をするように電話番号を教えてあげましょう。ついでだから...とやってしまうのは、与えられたミッションを遂行する妨げになります。
ボランティアセンターの方で、被災状況の程度などで優先順位を管理している場合があります。例えば老人の一人暮らし、けが人の有無、身体障害者、教育機関などといった被災住戸・施設が優先されます。このような現場が後回しにならないよう、早く人を回せるように派遣先を決められていることがあるので、そういった直接の申し出はお断りしておきましょう。

そのほか現場に応じて状況判断を迫られることもあります。あなたの腕の見せ所です。
ただ、くれぐれも気負いすぎないように注意して下さい。しょせんボランティア、やれることは限られている、と心に留めておくことも忘れずに。

Posted taiga : 07:11 | Permalink | Comment (0)

ハンニンマエ

2011年04月22日


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漆くんやユミソンと国分町にて夕飯&情報交換中。彼等は日中石巻に向かい、ボランティア中止の中、無理を言ってお昼まではボランティアできたそうだ。

忙しかったので、髭剃りの半分途中で街まで出てきちゃいました。

月曜日はきっと晴れ。タノンティア募集中なので連絡下さいね。

Posted taiga : 22:14 | Permalink | Comment (0)

アメ

2011年04月22日


今日は雨天のためタノンティア活動中止です。沢山のボランティアが集まってくれそうな、せっかくのこの土日も中止のなりそうです。

このごろ自然が憎たらしい。

Posted taiga : 07:12 | Permalink | Comment (0)

ワーストワン

2011年04月22日


いつもかわらぬ渋滞です。仙台市内から行きも帰りも3時間かかります。
オカちゃん、セイコちゃん、千尋君、一郎君、ノブナガ君、最悪な現場おつかれさまでした。

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石巻ボランティアセンターのある石巻専修大学の桜も開花しはじめました。GWまで持つかな。

今日の現場はというと、いつも通り被害の酷い渡波地区。そして与えられた家屋の状況は最悪で、いままでのなかでダントツでオゾマシイところでした。あまりのおぞましさなのでもちろん写真は割愛です。そして絶対に絶対に写真ではわからない悪臭でした。

想像してみて下さい。

泥や瓦礫の中に大きな生の水だこが数匹まみれています。鯛の開きや鰹もいます。
枕2個分ほどのサイズの薄いビニール袋、数袋分の中に生昆布がびっしりです。
枕2個分ほどのサイズの薄いビニール袋、数袋分の中に生貝柱がびっしりです。
枕2個分ほどのサイズの薄いビニール袋、数袋分の中に生スルメイカがびっしりです。
枕2個分ほどのサイズの薄いビニール袋、数袋分の中に生あなごがびっしりです。
枕2個分ほどのサイズの薄いビニール袋、数袋分の中に生かきがびっしりです。
枕2個分ほどのサイズの薄いビニール袋、数袋分の中に生ほっけがびっしりです。
ビニール袋が破けて1ヶ月以上放置され、今日の今日まで手つかずでヌルヌルネバネバ。それらを顔から30cmぐらいのところで手づかみで土嚢袋に突っ込んでいきます。それぞれ数袋づつあるので数百匹〜数千匹。重油の臭いも加味されます。

その部屋に30分と居られません。マスクの意味もありません。悪臭で涙が出てきて頭痛になります。「オエッ、オエッ」と言いながらの作業です。気が狂いそうです。
今まで大変だった、と思っていた現場はお話にならない。6人がかりで運ぶ畳やピアノの重さなんて、この苦痛に比べたら屁のようです。余裕のワーストワンの現場でした。
表現しきれない最悪の状況。この世の臭いで勝るものは無いと言いきれる。異臭や悪臭なんて言葉は程度が軽すぎます。これらは全て、海岸沿いの水産加工場から住宅へ押し流されてきたものです。そこら中の家々全てがこんな状態です。

思い出したくないので駐車場でお昼休みをとった某大型ビデオチェーン店の写真で濁します。

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店内風景。

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そこらじゅうに散乱したオトナのDVDは全て中身が盗まれていました。

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近くの冠水池にはワニがいました。

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このあたりには何百匹と転がっていてますが、カニの臭いは可愛いもんです。ビジュアルにも耐えられます。

先週末のそのほかのボランティアの活動日記の情報を貰ってましたので遅ればせながら掲載します。

さいとうたかはる

ノザキサクラ1
ノザキサクラ2
↑いろいろなボラセンや避難所をリサーチしています。

それから東京の3331の方からメールを頂きました。以下の内容転載。
>>>>
ところで、本日富士フィルムの方とお会いしました。津波で泥まみれになった写真を洗浄し、そのノウハウを避難所で活動するボランティアさん達に伝えるという支援を展開されています。
最初にご連絡いただいた時には、被災地では洗うのに必要な水やぬるま湯の準備もままならないので、とにかく一度東京に持ってきて、ワークショップとして一般参加者の方と写真の洗浄を3331でできればというお話をいただいたのですが、その後、被災されたOBの方と話したところ、その作業は地元の方がしたほうがいいとアドバイスがあったそうなのです。というのも、地元の方なら写真に写っているのが誰なのか、すぐに判別をすることも容易だからとのことでした。
ただ、津波から1ヶ月以上が経過し、とにかく早く洗った方が損傷を食い止める上でも効果的という点と、被災地でゆっくり丁寧に写真を洗浄している時間をとることはまだまだ難しいというのも事実かと思います。

今日のお話では、富士フィルムさん社内では、洗うノウハウも必要な道具も、それにかかる経費も全てまかなう手はずは整っているけれど、タノさんもおっしゃっていたように、被災地からのニーズがないと動けないという状況なのだそうです。

もしもこの件に関して、洗浄をしたいが環境がない、人材がいないということで困っており、東京にいったん送って洗浄後返却するという方法でもかまわないから、やってほしいという避難所等の情報をお持ちでしたら、ぜひご連絡いただけましたら幸いです。
>>>>>
ボラセンや避難所でのニーズがあったり、このプログラムを被災地にて運営したい、できる、と思う方は是非ご連絡を。写真専門にやっている人とかはいいかもよ。

アー まだ鼻の奥に臭いがあります。
今週の土日はすっかり雨の予報。なので今週末のタノンティアも中止と決定しました。
明日はまた石巻に向かいますが、昨日の募集につづき、今日もブログにてタノンティアカーの募集をかけるタイミングを失っていました。まだ2人ぐらいなら乗れそうですが...もうこんな時間なので、0時までに連絡くれれば受け付けられます。
急な募集はtwitterで流すことが多いので、よければフォローしてください。

今さっき、泉区高森にあるタノンティアベースキャンプへ行ってきました。明日仙台を去る一郎君とノブナガくんに別れを言うタイミングを逃していたので顔を見てお別れを言いに。一度実家に帰ってシャワーを浴びた後で急いでいたし、早く帰ってきてブログ書いて寝てしまいたかったし、まぁ、ドアtoドアなのでズボン履かなくて良いかと思いパンツ一丁で車に乗り込みました。途中すれ違ったパトカーもクリアして無事に到着したので安心して車を降りたら、運悪くお隣さんの若い女性が家から出てきて近寄ってきました。初めてお会いしました。どうやら路駐している一郎君の「未来へ」号が何なのか気になって質問にきたとのこと。パンツ一丁姿を車に「く」の字に隠しながらのアーティストがナンタラカンタラという挙動不審の説明、意味不明だっただろうなぁ。

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教訓。みなさんも外出時にはズボンを履きましょう。

今日の夕飯もココイチカレーでした。明日もかなぁ。いくら美味しいからと行っても3日連続カレーはちょっときついかもねぇ。

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アツイ

2011年04月21日


今日は昨日の大雪や、大潮の冠水のせいでボランティアの活動開始がかなり遅れていた。今日の現場は渡波地区の県営住宅部分。一階住戸群がまるまる浸水の被災。

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一ヶ月以上経ってもこの様相。県営住宅だけれど、行政もパニックでなんの通達もないのでこのまま放置しておくしかなかった、と言っていた。未だにないけれど、とも。決して行政が悪いのではない。悪いのは、津波。罹災届けを出すにも被害の状況を見せなくてはならなく放置、という事情もあるようだ。

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遠藤一郎君とノブナガくんも昨夜東京を出て仙台入りしてくれた。ありがたい。部屋の床は抜け落ちてます。

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今日のチームタノンティア。

ところで朝、ボランティアセンターで見つけた素晴らしい支援。
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すごいよココイチ!ボランティアをした人に当日のカレー1人1000円分まで無料!そうなんです、ボランティアを支援してくれるのもものすごく助かります。
そして日々ボランティアをしている僕に「何か送ろうか?」とか「そちらに行くとき何を差し入れたらいいですか?」と良く聞かれますが、僕がここ一番嬉しいのは、僕を癒してくれる可愛いボインティアちゃんです。

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お言葉に甘えて帰りの夕飯は皆でココイチ。それにしても1000円分って太っ腹。

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夜には北海道から車で駆けつけてくれた漆君チームも交えて意見交換。仙台の村上タカシ氏も来場。なんだかんだ行って、やっぱり動く人は熱い。そしてあたりまえに被災地に駆けつけた人たちは今を感じて自ずから未来を考えてしまう。夜遅くまで我がタノンティアベースキャンプで語り合う。

明日はいよいよ長らく滞在してくれた開発さんと、急遽滞在のミズキちゃんが山梨に帰る。ここで得たそれぞれの思いを持って、次のアクションへと向かう。

忙しくてブログで募集かけれずツイッターでした募れなかったけれど、明日もボランティアに行くことにしています。明日は僕とSセイコさんと千尋、一郎君とノブナガくんの予定。もしタノンティアチームに参加して一緒に動いてくれる人は10時に石巻VC集合です。目印は一郎君の未来へ!号にしておきます。

今日も書きたいことは書ききれてないけれど寝る!
開発さん、ミズキちゃんおつかれさま。帰り道きをつけてください。

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チュウシ

2011年04月19日


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今朝の渋滞は今までで一番ヒドイかも。もうベテランの域に達しているエミリーとちひろくん、メールで連絡をくれて初めて会うオカちゃんを乗せて、小雨の降る中やっとの思いで石巻VCに到着し、本日の受付を使用と思ったら「今日は中止です。今、決まりました。」と...。ガーン。
先ほどツイッターにもつぶやきました。

「遠方からボランティア参加予定の皆様へ。 当日朝に今日の作業があるか無いか現地にて通達されます。今日は朝の受付開始一時間後に作業一斉中止の通達。雨によるものです。無駄足になってしまわぬよう、天気予報をこまめにチェックしてから向かいましょう。雨が降ると中止です。」

ボランティアの安全のための決定なので仕方がない。
さぁどうしよう。本日初体験のオカちゃんは来る途中の作業着屋で長靴や手袋を買ってきたばかり。
そういえば僕らより早く到着し、今朝甲府から石巻入りした友人作家のミズキちゃんから「石巻のかま小学校に派遣された」とメールを貰っていた。ミズキちゃんは昨年の甲府のアートイベントで知り合ったイラストレーター。4,000円支払ってNPOの企画したチームで夜行バスに乗ってやってきた。細腕なのに単身殴り込み。そのバイタリティに敬服と感謝です。出会った人たちが飛んできてくれるのは本当にうれしい。
「かま小学校」は屋内作業だろうと読み、そこにどさくさに紛れて混ぜてもらおうと「かま小学校はきっと運動会ではおすぎチームとピーコチームに分かれて競うに違いない」「んもぅ〜あたまきチャウ、と悔しがる」などと物まねしながらのくだらない話をしながら学校を目指した。

現場の釜小学校とその周辺は思いの外片付いていた。学校内も瓦礫や泥の撤去と言うより新学期に備えて最後の拭き掃除の様相。ボランティアチームも少なく、どうやらお昼には作業が終わると言うこともあるので断念。一団は作業を終えたら甲府へとんぼ帰りするのだという。ミズキちゃんに「開発さんも甲府に帰るから、時間が許せば帰りのバス乗らずにうちに滞在してったら」と持ちかけて、とりあえずそちらの作業が終わるまで近隣の被災状況を見て回ることにしました。

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海側の地域はほぼ手つかず。自衛隊や警察隊が捜索をしている状況です。

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テレビでも何度か放送された、元看板屋さんのメッセージボード。

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被害がヒドイので、こういった場所はもうボランティアの出る幕ではありません。気仙沼の鹿折地区や宇多津を思い出させます。

程なくしてミズキちゃんから連絡があり、作業は継続で夕方までになりそうというので、僕らも待ってても仕方ないし、海岸線の見ていない被災地区を通りながら仙台に戻ることに。みんなも僕も少しでも睡眠をとりたい。

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野蒜、七ヶ浜を通って仙台に。

タノンティアを送り届け大渋滞に飲まれたミズキちゃんのバス(途中で降ろしてくれることに)を雪の降るなか1時間半待って、体調管理で休んだ開発さんをピックアップして一緒に夕飯。早く帰るつもりがやっぱり話し込んでしまい今日もこんな時間。今日話した内容にたくさんの驚きがあって忘れないうちに書きたいけれど、眠いのでまた今度書こう。
でもとりあえず...
多くのみなさんへ、ボランティアを「一日ぐらいじゃ」なんて思わないでください、と言いたい。その一日がとてもとても役に立ちます。被災者にも、アナタにもきっと。


明日のボランティアは朝の天気次第。まだミゾレのような雨が降り続けています。この調子だと明日も中止になってしまうかなぁ。
それから参加希望の連絡を携帯メールからもらったけれど、パソコンからのメール着信拒否に設定してあるうえに、電話番号も書いていない応募がありますが、連絡つかないのでお心当たりの方はまた次回あらためてご応募ください。

それとここで重ね重ねのお詫びですが、パンクしそうな慌ただしさでメールの返事やツイッターのレスも送れずにいることをご容赦ください。

もっといっぱい書きたいことはあったけれど、長くなるし、今日はもう寝ます。

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オハナシ

2011年04月19日


以前に呼び出しされていたので、休息日を利用して午後からSMTにてカイさんとケントさんとお話。

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夜にはボランティア帰りの岩井くんと開発さんとT美院生の地主くんも合流して、ご無沙汰の国分町魚がしにて夕飯。すぐに帰るつもりがやっぱり長話と長居でちょっと久しぶりに飲み過ぎ。

夜行バスに乗って岩井くんと地主くんは東京に戻りました。本当にいそがしいところ、来てくれてありがとう。気をつけて帰って下さい。無事に帰宅するまでがボランティア活動です。

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タノンティアカー(4/19、4/20)

ボシュウ | 2011年04月18日


4月19日(火)3名と4月20日(水)4名のタノンティアカー同乗者募集です。

7:30 北仙台駅
7:45 北四番町駅(味の素ビル前)
上記以外でも、ルート近くであれば検討します。
(木町→北仙台駅→東二番町通→北四番丁駅→利府街道→利府中IC→石巻)
交通費は割り勘でお願いします。

○喫煙車両に耐えられる人
○汚くて臭い運転手に優しい人
○下品な話に耐えられる人
○お弁当の上手な人
など歓迎です。ご希望の方は
tanonteer(a)taigart.com ※(a)=@
まで、希望日と名前、待ち合わせ場所、携帯番号などをメールしてください。
余震の影響や天候不良によって石巻ボランティアセンターの判断で当日中止になることがあります。

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リーダー

2011年04月18日


今日は天気が良かったけれど、とても寒かった。
午前中は昨日に引き続きの現場。昨夜、東京経由山梨から来てくれたカイハツカーの面々、京都からきてくれた癒し系のヒグチ氏、僕の仙台の友人などなどタノンティアは総勢11名のチームで臨みました。みなさんおつかれさま。坂田ワスレモノ太郎さん、今頃長距離バスの中ですね。

それぞれこの状況を記録しようと大きなカメラ持参でしたが...。やっぱり作業が始まると撮影どころではありません。黙々と作業することに徹してしまいます。みなさん初めて被災地を見た衝撃を感じていました。

お昼ご飯も大勢だとピクニック気分で盛り上がります。実家から参加しているW大千尋君のお母さんの煮物や、女性陣が多めに作ってきてくれるおにぎりは野獣たちの胃を満たしてくれます。

午後は0スタートのお宅片付けも加わりました。香川県からのボランティアチームなども加わり総勢40名ほどのチームも僕がイニシアチブをとりながら行いました。1時間事に適度に休憩時間を設けることもリーダーの大事な仕事の一つです。
それぞれ各県の自治体は週末遠征ボランティアを設けてくれているようです。今日の香川県チームは県内でボランティアを集め、大型バスで約1日かけて石巻に来て土日働き、そのまま香川に戻るそうです。本当にごくろうさまです。睡眠は大型バスのシートで寝ているそうです。本当に頭が上がりません。今日先ほど山梨の友人からも連絡が来て、山梨県のNPOボランティアバスも今週石巻入りするそうです。みなさんも是非、ご自身の自治体やNPOボランティアツアーに参加して頂けるとうれしいです。

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ボランティアのチームリーダーを努める上で、もう一つ大事な仕事として報告書の作成があります。今日の現場の状況、進行具合などをリポートします。作業が完了せずに継続の必要が有る場合などは、その旨を記載したり、次回ボランティアセンターから持参してきたほうがいい機材などの助言、コメントを残しておきます。そうすることによって、翌日その現場に就くチームが状況を把握することができます。

明日、僕はボランティアお休みします(なので映像配信ツイキャスもお休みです)。疲労回復のためでもありますが、打合せが入っています。明後日火曜日、明明後日水曜日のタノンティアカー乗車希望者も募集しています。
ご希望者はいつも通り、ikasete(a)taigart.comまでメールください。

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ボランティア ノ テクニック(ドロカキ、ドロダシ)

ボランティア ノ テクニック | 2011年04月17日


さて、そろそろ災害ボランティアに参加したくなってきた頃でしょうか?
「もうだいぶ復旧しているんじゃぁない?」「今さらねぇ」
いえいえ!まだまだ震災当時のままの場所がたくさんあります!是非このGWは東北地方へボランティアにお出かけください。

今日のテクニック編は「泥かき」。大きな瓦礫の撤去のあとに必要なとても大事な作業です。

泥かきは基本的に「オヤジ」さんと「オフクロ」さんのペアで行ってくださいね。何故か?その理由は後ほど。

中でも重要なのはやっぱりオフクロさんです。オフクロさんは土嚢袋(どのうぶくろ)を準備する役割です。ボランティアセンターから持参してきた土嚢袋をポリバケツにセットします。ポリバケツの開口部に巻き込むようにセッティングすることで、オヤジさん(スコップ係)からの泥を入れやすくするのです。
オフクロさんは口を大きく開いて、オヤジさんが来るのを待ちましょう。

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そこにオヤジさんは泥を入れていきます。

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そう、その調子です!コノッ、泥入れ上手の床上手!

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ちょっと待って!
袋いっぱいに詰め込もうとしていませんか?そんなことしたら重くて運べなくなってしまいますよ。それに、あまり入れすぎると袋の口も閉められなくなってしまいます。

目安ではありますが
・水を含んだ泥は袋の50〜60%。
・乾いた砂や、湿った砂、土は60〜70%。
にしてください。最初は馴れないかも知れませんが、すぐに「スコップ○杯分」という感覚が芽生えます。ですから一人のオフクロさんにつき、オヤジさんは一人が基本です。複数のオヤジさんだと、どのくらいの量を入れたかわからなくなってしまいます。能率の良さはリズムが大切なのです。
そして実は、オフクロさんのほかに「メカケ」さんがいても構いません。メカケさんはオフクロさんの後ろでオフクロさんと同じ動きをしていましょう。隙があれば、オフクロさんの座に着いてください。悪いのはいつも男です。

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袋がちょうどいい塩梅の量になったらバケツから引き出して口を結びます。メカケさんが後ろで口を結ぶ役割を担っても良いですね。

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それからもう一つ。オフクロさんはなるべくオヤジさんの動きが少なくて済むような場所にバケツを置いてください。オヤジさんの斜め前45度〜90度くらいの位置に置くのが良いでしょう。スコップに泥を乗せながら歩かせるような位置に置いてしまうのは、せっかく掬った泥を落としてしまったり、疲労を増長してしまいます。

さて次は土嚢袋の口の閉め方です。

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まず、紐を引っ張りあげて口を閉めます。

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次に口から10センチくらい下をねじってクビレを作ります。

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クビレの部分に引っ張りあげて余った紐を巻き付けてから結びます。

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できあがった袋は決められた場所に捨てましょう。決して適当に捨ててはだめですよ。ピラミッド型に美しく積み上げていきます。こうすることで、より安定感を増して、まだまだ続く余震にも耐えられます。

いかがでしたか?簡単でしょう?実際にやってみたくなってウズウズしはじめたでしょう?
それなら是非、東北地方へボランティアにお越し下さいね。

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ノリマブシ サマ

2011年04月16日


昨夜東京から乗せた皆を送り、家に帰って布団に入ったのが2:30。だけれども今日は7:00に起きて、例外に漏れず渋滞に飲まれながら石巻のボランティアセンター入りです。

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ボランティアセンターの受付もずいぶんすっきりしてきました。

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今日初めて参加の教え子、昨夜東京から連れてきたW大学利口学部の千尋君に指導です。シャツはズボンイン、上着も閉めなきゃ働けませんよ!

今日の現場は渡波(わたのは)地区。車で石巻の街へ入ったときには随分と片付いた!とかんじたのですが、この海岸から数百メートルしかない渡波地区は、ほぼ被災当日と変わらない家々がほとんど。水が引いて、泥が砂っぽくなっているくらい。本当に果てしないです。

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石巻女子商にてミーティング。女子とのコミュニケーションは必須です。というか、ボランティの半分以上は女性です。男性諸君、是非おいで下さい。

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もちろん僕はタノンティアチームのリーダーを買って出ます。ボランティアセンタースタッフと相談し、それをチームに伝えます。

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まずは他のいくつものチームと一緒に住民エリアの生活道路の確保です。山積みの瓦礫を撤去して道を確保して車が通れるくらいにします。

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自衛隊のみなさんも頑張っています。ごくろうさまです。だいたいボランティアの現場に行って、自衛隊が作業している場所というのは復旧第一段階という、ほぼ手つかずの場所です。今日の現場はそんなところ。でも、そこに人々は暮らしているのです。

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午前中の作業を終えて、女子商に一旦戻ってお昼休憩。今日のタノンティアチームは総勢14名です。疲れた写真ですが、和気藹々です。食事中にも下品な話に花が咲きます。

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午後の作業は個人宅の瓦礫の撤去。うちのタノンティアチームの他1チームを束ねて指示を出します。

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家の中。庭や家の周りにはこの何倍もの瓦礫があります。それも撤去。
かれこれ1ヶ月以上このままなんですよ。こんなお宅は何千とあります。今からでもまだまだボランティア間に合いますから是非お越し下さい。

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瓦礫を撤去してると、封の開けていないお酒を多々見つけます。なぜかゴミにはせずに、取っておいてしまいます。それと同時に封の開けていない砂糖など、ぞくぞくとなぜか取っておきたくなってしまう物がでてくるのです。そしてナゾの「海苔まぶし」の札。もちろん泥の中なら魚も出てきます。そうして並べていくうちに神棚のようになってくるのです。

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今日の作業は長めの4時終了。本当なら3時半くらいにはあがります。今日は20人でもおわらないので、明日に持ち越しです。夕日に映えるタノンティア。かっこいいねぇ。

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終わるころには「海苔まぶし様」もお供えが増えていきます。(海苔まぶしっていったいなんなんだ?未知の物は神になっていく、という実体験を得ました)。もちろんセルシオも高価な献上品です。くれぐれもお断りしておきますが、ふざけているわけでもサボっているわけでもないのです。瓦礫を運びがてらにお供えしてしまうのです。不謹慎なんて言わないでください。皆、楽しみながらボランティアをやるのです。ゴミの中にお供えに値する物を、通りすがりにお供えしていくのです。素晴らしい行為と習性の芸術。

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今日の曲目は「マイファニーバレンタイン(by ビル・エヴァンス バージョン)」です。

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仙台には東京から今夜着いたアーティストの開発さんや岩井くん、そして開発さんのT美学生が待っています。今夜はうちの別宅に泊まり明日からボランティアです。そこをホストするのも僕の仕事のうちです。
アートと震災や、アーティストの震災活動、原発問題など話は絶えずについつい長居。後ろ髪引かれながら自宅に帰ってシャワーを浴びてブログを書くともうこんな時間。明日も6:30起き〜。

そうそう。
今日からツイキャスで動画配信始まりました。不定期配信です!でも作業中は必死なので、行き帰りの車内からの放送です。くだらないやりとりを見たり聞いたりすることができます(R18)。だいたい朝8時〜10時、夕方5時〜の放送です。ツイッターで僕のフォローをしてくれていれば、放送開始の告知があります。

石巻の中心部では石原軍団が来ていますが、北上川を隔てた渡波地区にはタノンティア軍団が来てますよ。美味しい炊き出しは無いですが、絶妙なお下劣トークが聞けますよ。

今日、ボランティアセンターでお会いできなかったみなさん、ごめんなさい。そしておつかれさまでした!

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ボシュウ コウフ→センダイ

ボシュウ | 2011年04月15日


4月16日にアーティストの開発さんがボランティアのため仙台に車で向かってくれます。
まだ1人2人乗れるようです。
出発が甲府なのでピックアップ場所が限定的ですが、近隣美大の学生さんなどは是非。

9:30 甲府駅、武田信玄像近く
12:30 八王子駅北口、ヨドバシ近く

また上記以外でも、高速道路ルート上であれば(例えば中央道上りの各バス停)いいかもしれません。

交通費は割り勘になります。
仙台の安くて美味しいお寿司は「うまい鮨勘」です(全国にもあります。)

可能な方は
tanonteer(a)taigart.com ※(a)=@
までメールください。
今晩から僕は仙台に向かうので、なるべく早いほうが助かります。

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ユーアーショック

2011年04月14日


この間帰省していたときに、仙台に住んでいるが実家が石巻だと言う男性と話をした。震災発生当時は仙台に居たが、すぐに石巻に飛んで帰ったという。

そこで見た風景は異常。「北斗の拳の世界が来る」と思ったそうだ。
電気もなく真っ暗で、人は皆、手に手に鉄パイプやゴルフクラブなどを持って、車や店舗のガラスを割って食品や金目の物などを取っていたという。もちろんその手にした武器は、いつ襲われてもおかしくない、という恐怖から身を守るためでもある。一部では、遺体の財布からお金を抜き取っていた、との声も聞こえる。

狂っている、と思う。
けれど、今は秩序を保っているけれど、被災地に行き、どこまでも続く瓦礫の山と破壊された街に対峙するとそんな状態だったろうことも想像できるし、理解してしまう。

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ヒメイ

2011年04月14日


うれしいことに日々、ボランティア行くよ!と言う声が聞こえてきます。東京方面からもGWを利用して東北に向かってくれる人もたくさんいるようです。アーティストやアート関係者、高校や専門学校、大学の生徒や旅先で知り合ったダイビングの人たち、そのむかし地球一周の旅で知り合った人たち、幼い頃からの古くからの友達、ツイッターを通じて見ず知らずの人たち、などなど。僕のブログを見てやっぱり行くことにしました、とか、行ってきました、というブログもあったりして。
とてもうれしいです。本当にありがたいです。

それからタノンティアカーも募集をかけるとすぐにいっぱい。逆にいっぱいになってしまって乗れなくなってしまう人が出ていることが申し訳ないです。
僕の知人友人の方々で、○月○日、あと○名乗れますよ、と車を出せる方は、早めにご一報頂ければ僕もブログ通じて声がけできるので幸いです。

誰かおんぼろのマイクロバス提供してくれないかなぁ。せっかくマイクロバスの免許持っているのに宝の持ち腐れ。アートに明るい某大手自動車メーカーは出したいのは山々だけれど諸処の問題でどうやら無理っぽい。
石巻VCでもボランティアをセンターから現場に送迎するバスが少なくて困っているようです。自家用車で集まるボランティアも、さすがに汚泥まみれのスコップや一輪車を乗せたり、泥だらけの長靴と作業着の人たちを乗せるのは気が引ける、というのもとても理解できます。現に僕も大した車ではないけれどかなり滅入ってしまう。泥の臭いもキツイのよね。
車で参加の方は絶対にブルーシートを積んできた方がいいです。それから大きなゴミ袋はいろいろと使い道ありますよ。

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被災地でジムノペティ photo by オガタTWSサチ

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キンキョウ

2011年04月13日


明日で差し当たっての東京での用事が終わります。というか、終わらせなくては。予定になかった、経費削減アトリエ引越の話もまとまりそうです。
東京に戻って5日経ちましたが、長い。テレビであまり被災地の状況が見られないので気になりすぎます。早く汚泥プレイに戻りたいです。

金曜日の夜に車で再度仙台へ向かいます。もし東京から仙台へ向かいたい人がいたらタノンティアカーに便乗可能です。どうせ僕も帰るので人を乗せたところで費用は同じだし、お代はいりません。ただ、ちょっと条件があるので了承できる方、ご連絡ください。

○喫煙車両に耐えられる人。
○ETC割引と睡眠時間の関係で夜8:00頃に都内を出ます。ルートから離れない大江戸線勝どき駅や月島駅、JR東京駅ぐらいまで出てこれる人。
○仙台市内の広瀬通とか、ルートから離れない程度の場所で降ろされて構わない人。仙台到着は0時〜1時の予定です。
○汚くて臭い運転手に優しい人。
○下品な話に耐えられる人。

ボランティアで行きたい人優先ですが、そうそう条件に合う人が居ないと思うので慰問でも構いません。
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
に金曜日の朝までメールください。先着3名締め切りました。基本的に早い者順です。


翌日16日(土)と17日(日)に仙台からボランティア@石巻に行く予定なので、相乗りボランティアも募集します。ルートは北仙台駅〜北四番町〜利府街道〜三陸道利府IC〜石巻VCなので、北仙台駅(7:30)、北四番町駅(7:45)くらいに来れる人。
※市内や仙台駅だとここのところ渋滞が酷くてちょっとキビシイです。
(締め切りましたが応相談。僕の周りに車出せる人いるかも。車出せるよ、という人も連絡ください。)
こちらも
kasete(a)taigart.com ※(a)=@
に金曜日の朝までメールください。基本的に早い者順です。

名前と携帯番号、メアドなど忘れずにお書き添えください。
※余震や雨でボランティアセンターの活動休止の場合があるので、当日朝にタノンティア中止の可能性があります。

それから東松島ボランティアも人手が足りない(※要、東松島VC確認)ようなので石巻に限らず向かえる人は向かって頂けたら幸いです。

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泥とTシャツと私 photo by オガタTWSサチ

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ヤメテ

2011年04月13日


かれこれ5日ほどの河北新報の記事ですが。
本当にヤメテ。
見ておきたいという気持ちもわからなくないけれど、だったらボランティア活動に参加しがてらでお願い。

>>>>

被災地に車の列 目立つ渋滞 見物人立ち入りか

 宮城県沿岸部の被災地に向かう幹線道路で渋滞が目立ってきた。ガソリン供給や道路事情が改善され、通勤通学や自宅確認に車を使う被災者が増加。被災地の見物が目的とみられる一部の車も混雑に拍車を掛けている。
 東日本高速道路によると、三陸自動車道利府塩釜―利府中インターチェンジ(IC)間の交通量は週末だった2、3の両日、前年同期比で2~3割増え、6日は5割増の約2万1200台が通行した。仙台東部道路の山元―亘理IC間も3割ほど交通量が増えている。
 三陸道の鳴瀬奥松島IC付近は朝夕を中心に激しい渋滞が発生。県警交通規制課によると、亘理町の国道6号や東松島市の国道45号、石巻市蛇田の県道でも渋滞が起きている。
 同課は「公共交通機関が完全に機能していないことに加え、ガソリンが比較的入手しやすくなり、移動手段に車を使う人が増えた」とみる。
 県警は渋滞が捜索、復旧活動の妨げにもなりかねないと判断。県トラック協会や県レンタカー協会など関係9団体にチラシ1200枚を配り、交通量の抑制に協力を求めている。

◎警察検問「復興の妨げ自粛を」

 東日本大震災の被災地に「見物人」とみられる人と車が入り込み、緊急車両の通行や行方不明者の捜索活動に支障が出ている。マナー違反の行為も目立ち、自治体や警察は良識ある行動を求めている。
 津波で沿岸部が壊滅的被害を受けた宮城県亘理町。町災害対策本部の関係者は「3月末から町民以外と思われる人が増えている」と明かす。路上駐車して壊れた堤防などの風景や捜索、がれき撤去活動の様子を撮影する姿が目立つという。
 車の擦れ違いの妨げになり、町は6日に一部地区で通行制限を開始した。自宅に向かう町民には通行許可証を発行している。町は「通行制限の人員を配置する余裕は本来ない。興味本位で見に来るのは遠慮してほしい」と話す。
 津波被害が甚大な仙台市若林区荒浜に続く県道でも警察の検問が始まった。県道はがれきの撤去作業が進んで海岸線まで開通し、一般車が増加した。住民の車、緊急車両以外で進入する人は身分証の提示を求められることがある。
 「見物人」の中にはごみを捨てて帰ったり、遺体の写真を撮ろうとしたりする人も。県警は「被災地では今もライフラインの復旧作業や捜索活動、救援物資の搬入が続いている。一刻も早い復興のため、不要不急の車の乗り入れは自粛してほしい」と呼び掛けている。
(4/8 河北新報)
>>>>>

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まさか!こんな時に窓掃除なんて!と思った矢先に地震速報。23区は震度3の情報でしたが、そのわりにあまり揺れが無く、気付いていないようで黙々と作業をしてました。右がちょうど地震発生時の位置。地上から約150m。見ているだけで僕のお稲荷袋くんがギューッとなります。ヤメテーーーーーーーー

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ホウコクショ

2011年04月11日


間もなく地震から1ヶ月が経とうとしています。

この週末のボランティア参加者のレポートです。みなさんおつかれさまでした。

Sタカハル君@石巻
http://www.facebook.com/notes/takaharu-saito/4月9日土ボランティア作業石巻のご報告/10150161452469473
毎回違う現場だと状況比較できますよね。と同時に被害範囲の広さをあらためて感じさせられる。

ノザキサクラさん@矢本
http://www.nozakisakura.com/2011renew/news/2011/04/report-from-yamoto.html
メールにてご案内頂きました。ありがとうございます。引き続き矢本でのボランティア頑張ってください。

ノザキサクラさんのご友人のM子さん@石巻
http://www.nozakisakura.com/2011renew/news/2011/04/mms-volunteer-report.html
「手伝いに来たのに写真を撮ってる人を見ると、なんだか違和感が...。と思ってたけど、やっぱり伝えたい・・と思って結局自分も同じく携帯で撮影。」っての、凄くわかる。

ゲー大先端の大学院生・小森はるかさん、瀬尾なつみさんの被災地北上ブログ
http://genjouhoukokuno2.blogspot.com/


☆仙台から石巻ボランティアセンターまでのバスアクセス☆

シャトルバス(無料、先着のみ)
石巻市災害ボランティアセンターではガソリン供給不足を考慮し、当面の間、仙台駅東口~石巻専修大学間の無料シャトルバスを運行します。
ご協力いただける方は、日帰りボランティアとして下記指定乗車場所に集合してください。バスの定員の関係上、先着80名とさせていただき、整理券をお渡ししますので、ご了承願います。
①期間   3月29日(火)~4月18日(月)
②乗車場所 仙台駅東口(TBCハウジングステーション前)
③運行   
仙台:午前7時45分発→石巻:午前9時15分着
石巻:午後6時発→仙台:午後7時30分着

宮城交通バス(有料片道800円)
仙台「仙台駅前(青葉通り さくら野前33番のりば)」〜石巻「大橋臨時発着場(石巻市大橋一丁目1番、石巻消防署隣接地)」間の直通バスや、仙台駅前〜石巻専修大学へ向かうバスもあります。
http://www.miyakou.co.jp/cms/express/desc/34/

☆宮城県内の災害ボランティアセンター情報
http://msv3151.c-bosai.jp/index.php

☆石巻市災害ボランティアセンター
http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=10163
http://www.camper.ne.jp/npo/ishinomaki/

予定変更して行かなかった金曜日は前夜の余震のためボランティア派遣が中止だったようです。三陸道も一時通行止めになったので向かわなくて正解でした。

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ボランティア ノ テビキ2

2011年04月11日


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東京はすこぶる平和です。都知事選に行きました。

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被災地の惨状がウソのようです。

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テレビも番組も普通。
これではいかに被災地で人手が欲しいかなんて、トウキョウ人にはわかりっこない。
頼むよテレビのみなさん。東京ではもっぱら原発のことばかり。
(逆に仙台では原発情報が割愛されている気がするなぁ)。
原発議論も大事だけれど、被災地ではそれどころでは、ナイ。
早く被災地に帰って現場リポートしたい。わざわざ手助けに来てくれる人たちのためにも。

知人や友人達から「ボランティア行ってきます」とたくさんのメールや電話の連絡を貰いはじめています。本当に本当にありがたい。今すぐは無理だけれどGWにと計画してくれていたりする。ありがたい。ありがたい。

この一週間は僕は東京にいます。社会の一員としてやらなければならないこともありまして。

なので刻々と変化する現在の現場の状況は把握しきれていなません。あまり憶測で書くと混乱を招いてしまうので、僕が現地にいないときは情報の提供は避けようと思います。

ボランティアが必要か?状況は?などは直接各ボランティアセンターに連絡して聞いてみて下さい。一週間後に被災地に行くとしても、今からどんな感じかを一度確認しておくといいかもしれません。

それから僕は石巻のボランティアセンターで活動していますが、地域によっては最近やっとボランティアセンターを設置したり、もともと設置してあったけれどボランティアをもう必要としていなかったりもするようです。また、県外からのボランティアを受け付けていない(テントを張ったり車を置く場所が無い、ボランティアの人の手ではどうしようもなくて重機で作業するしかない)など、地域によって様々ですので、それぞれご自身でご確認ください。


ツイッターで「テント暮らしの場合、テントとか、ごはんとかどうするか、まだわたしもわかってないです」との書き込みがあったので、石巻ボランティアセンターでのこと、僕のわかる範囲で書いておきます。ただ、3,4日前までの状況なので、今は異なっているかも知れません。直接ボランティアセンターに問い合わせてみると確実です。

○テント
ボランティアの受付の際に、テントを立てたい旨を申し出ます。注意事項が説明されるようです。もちろんテントは自分で持参です。校庭の土の部分にテントを張ることができると思いますが、場所はボランティアセンターの支持に従って下さい。
強者は、その日知り合ったテント暮らしのボランティアに泊めてもらったりしているようですが、期待してはいけません。
日中は暖かくなってきましたが、朝晩はとても冷え込みます。寝袋は冬物のほうがいいかもしれません。
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余震も怖いので電線の下は避けたほうがいいかもしれませんね。
IMG_2073.jpg

○ごはん
全て自炊です。校庭がキャンプ場所なので焚き火などはできません。多くの人はカセットコンロなどを持参しています。鍋、やかん、食器類なども持参して下さい。
水道が止まっていますからいわゆるキャンプ場の水場などもありません。食器を洗うのは困難かと思います。給水車の水はありますが、多くの人は水タンクを持参していたり、ペットボトルの水を持参して料理してるようです。
食材は大手スーパーのイオンで購入できるようですが、営業時間は短いようです。それからボランティアセンターのある石巻専修大学は街外れにあります。車が無いと食材を購入に行けない場所です。
ボランティア活動は4時頃終わるので、車さえあれば(渋滞でスーパーまでもかなり時間がかかりますが)食材にはありつけますし、お総菜類も買えるようです。
本来なら川沿いを歩いて20分くらいのところにコンビニや商店もあるのですが、もちろん機能していません。バスなどで向かう場合はそれ相当の食材を持参しなくてはならないでしょう。
たまにNPO団体のボランティアや、個人団体のボランティアから炊き出しや救援物資の食事もありますが、期待してはいけません。

ちなみにボランティア活動中の昼食も基本的に持参しなければならないので、日持ちする菓子パンなどを用意していたほうがいいかもしれません。炊き出しや救援物資にありつけることもありますが、期待してはいけません。

○トイレ
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簡易トイレが2エリア設置されています。近くにテントをたてると便利ですが、臭いも心配ですよね。

○お風呂
先述のように、水がありませんのでお風呂もありません。どうしても入りたい場合、臨時の高速バス停のあたりにある、消防局のお風呂(徒歩20分2kmぐらい)を利用するか、ボランティアの現場が商店街エリアの場合は近くに自衛隊の用意したテント風呂があるので、帰り際にお風呂にありつけますが、バスなどで現場に移動した場合は3kmぐらいを歩いて帰らなくてはなりません。お風呂は期待しないでください。ウェットティッシュなどで大切な部分を拭いて下さい。ちなみに1週間くらいお風呂に入らなくても死にません。僕は1ヶ月ぐらい平気でした。3日過ぎれば後は慣れです。

もし、あなたが長期滞在なら、同じキャンパー仲間ができてスーパーやお風呂に一緒に車で連れて行ってくれるかも知れません。ご飯だってもらえるかもしれません。臆していてはいけません。それも醍醐味です。けれどやっぱり自分のことは自分で、が基本です。

テントをたてるときにはご近所さんにご挨拶を。
滅入ってきたら、「今日はボランティア休もう」と決めていいのです。
滅入ってきたら、「これは野フェスだ」と思ってみてください。


尚、現在は状況が改善や変更されているかもしれませんのでご了承下さい。
それからもし、「今日ボランティアしてきました。状況リポートをブログにアップしてます。」という方がいましたら、ご連絡頂ければこちらでリンクさせて頂きます。
ikasete(a)taigart.com ※(a)=@
までメールしてください。

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ボランティア ノ テビキ2 (rev.)

ボランティア ノ テビキ | 2011年04月11日


ボランティアが必要か?状況は?などは直接各ボランティアセンターに連絡して聞いてみて下さい。一週間後に被災地に行くとしても、今からどんな感じかを一度確認しておくといいかもしれません。

それから僕は石巻のボランティアセンターで活動していますが、地域によっては最近やっとボランティアセンターを設置したり、もともと設置してあったけれどボランティアをもう必要としていなかったりもするようです。また、県外からのボランティアを受け付けていない(テントを張ったり車を置く場所が無い、ボランティアの人の手ではどうしようもなくて重機で作業するしかない)など、地域によって様々ですので、それぞれご自身でご確認ください。


ツイッターで「テント暮らしの場合、テントとか、ごはんとかどうするか、まだわたしもわかってないです」との書き込みがあったので、石巻ボランティアセンターでのこと、僕のわかる範囲で書いておきます。ただ、3,4日前までの状況なので、今は異なっているかも知れません。直接ボランティアセンターに問い合わせてみると確実です。

○テント
ボランティアの受付の際に、テントを立てたい旨を申し出ます。注意事項が説明されるようです。もちろんテントは自分で持参です。校庭の土の部分にテントを張ることができると思いますが、場所はボランティアセンターの支持に従って下さい。
強者は、その日知り合ったテント暮らしのボランティアに泊めてもらったりしているようですが、期待してはいけません。
日中は暖かくなってきましたが、朝晩はとても冷え込みます。寝袋は冬物のほうがいいかもしれません。
IMG_2074.jpg
余震も怖いので電線の下は避けたほうがいいかもしれませんね。
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○ごはん
全て自炊です。校庭がキャンプ場所なので焚き火などはできません。多くの人はカセットコンロなどを持参しています。鍋、やかん、食器類なども持参して下さい。
水道が止まっていますからいわゆるキャンプ場の水場などもありません。食器を洗うのは困難かと思います。給水車の水はありますが、多くの人は水タンクを持参していたり、ペットボトルの水を持参して料理してるようです。
食材は大手スーパーのイオンで購入できるようですが、営業時間は短いようです。それからボランティアセンターのある石巻専修大学は街外れにあります。車が無いと食材を購入に行けない場所です。
ボランティア活動は4時頃終わるので、車さえあれば(渋滞でスーパーまでもかなり時間がかかりますが)食材にはありつけますし、お総菜類も買えるようです。
本来なら川沿いを歩いて20分くらいのところにコンビニや商店もあるのですが、もちろん機能していません。バスなどで向かう場合はそれ相当の食材を持参しなくてはならないでしょう。
たまにNPO団体のボランティアや、個人団体のボランティアから炊き出しや救援物資の食事もありますが、期待してはいけません。

ちなみにボランティア活動中の昼食も基本的に持参しなければならないので、日持ちする菓子パンなどを用意していたほうがいいかもしれません。炊き出しや救援物資にありつけることもありますが、期待してはいけません。

○トイレ
IMG_2075.jpg
簡易トイレが2エリア設置されています。近くにテントをたてると便利ですが、臭いも心配ですよね。

○お風呂
先述のように、水がありませんのでお風呂もありません。どうしても入りたい場合、臨時の高速バス停のあたりにある、消防局のお風呂(徒歩20分2kmぐらい)を利用するか、ボランティアの現場が商店街エリアの場合は近くに自衛隊の用意したテント風呂があるので、帰り際にお風呂にありつけますが、バスなどで現場に移動した場合は3kmぐらいを歩いて帰らなくてはなりません。お風呂は期待しないでください。ウェットティッシュなどで大切な部分を拭いて下さい。ちなみに1週間くらいお風呂に入らなくても死にません。僕は1ヶ月ぐらい平気でした。3日過ぎれば後は慣れです。

もし、あなたが長期滞在なら、同じキャンパー仲間ができてスーパーやお風呂に一緒に車で連れて行ってくれるかも知れません。ご飯だってもらえるかもしれません。臆していてはいけません。それも醍醐味です。けれどやっぱり自分のことは自分で、が基本です。

テントをたてるときにはご近所さんにご挨拶を。
滅入ってきたら、「今日はボランティア休もう」と決めていいのです。
滅入ってきたら、「これは野フェスだ」と思ってみてください。


尚、現在は状況が改善や変更されているかもしれませんのでご了承下さい。

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ジシュク ノ オネガイ

2011年04月09日


昨夜、とはいっても日付はとっくに今日になってたけれど、東京に戻りました。皆考えることは同じで0時を回って土曜日になり、東北道川口ICを降りればETC休日割引が適応されます。混雑した東北道を走りながら、東北以外のところから支援やボランティアに来る人たちが使える割引があったらもっと人手が集まるのかもしれないのにな、なんて考えていました。
2週間ぶりに帰ってきたけれど、いつもは「東京に戻ってきた」と感じる街の明かりが全くない。こんな暗い東京を見るのは初めてだ。首都高も中心エリアに入るまで街頭が消えている。ビルのネオンや広告看板を照らすライトもほぼ全てが消されている。

明日はどうやら関東のいたるところで反原発デモが行われるようです。
僕は原発擁護活動をするつもりはさらさらないけれど、はっきり言って今回のデモは自粛して欲しかった。
花見なんかを自粛するくらいなら。

デモを煽るブログなどを見ると、先日のドイツのデモを引き合いに「僕らも何十人規模でデモを」なんて言っている。おいおい。震災からまだ1ヶ月も経っていないというのにどうやら震災は過去のものになってきているらしい。おとといには津波こそ無かったが大きな地震が起きている。東北では震災当時と変わらないガレキの山が積んである。停電も終わっていない。

何も反原発デモをやるなというのではない。盛大にやればいい。でも「今」では無い気がしてならない。空気が読めてない。

今の原発のトラブルを見れば、世界規模で原発に対する不信感があるのは一目瞭然。原発をどんどん増やそうそうよ、なんて考えてる人は居ないに等しいでしょう、国民感情なんてデモをしなくてもわかります。ましてやこの日本に、そして関東以北では。

僕は日頃から警察官が大の苦手です。こんな僕ですから憎しみさえ感じています。

ただ今はそんな警察官が停電によって止まってしまった信号機の代わりに、埃まみれの交差点で交通整理をしています。震災に乗じた盗難を避けるために被災地を昼夜問わず巡回しています。
(おつかれさん。)

生まれてはじめて制服のまま路肩でこっそりタバコを吸って休憩する、やつれた警察官たちを見ました。
(おつかれさま。)

昨夜も深夜の東北道で、護送車に詰め込まれて移動する関東ナンバーの警察をいくつも追い越しました。明日は都知事選もあるし、デモをすれば、警察官は警備に当たらなくてはなりません。
(ごくろうさまです。)

被災地ではガレキを撤去する人手と同じく、警察官も必要です。全国の警察官が集まってくれています。それらが東北を離れていってしまうのです。デモはもうちょっと後でもいいのではないでしょうか。ドイツからボランティアに来てもらうのはちょっと大変ですが、関東からなら頑張れば日帰りもできます。期日前投票だってできたはずです。

できたらもうちょっと東北のガレキが減ってから、我が家で過ごすことができる人たちが増えてから、学校で机に座って勉強できる子供たちが増えてから、盛大にデモをやってくれたらうれしいです。

みんなで集まってみんながわかっている主張を今するよりは、みんなで集まってガレキを撤去して欲しい。ガレキを除けながら「原発反対」と叫んだっていい。原発反対のデモよりは、今は「ガレキを撤去に行こう!」のデモのほうが被災者はうれしい。そして今一番、人手が欲しい。何万人、何十万人のデモを行う人が代わりにガレキを撤去してくれたらどれだけの人が救われるだろう。デモの裏では電気も水もガスも無いガレキと泥の中で今夜も夜を越す人がいます。それが正義なのか。
なんだかんだ言って本当の被災地の状況や現実が見えていないのです。むしろ空気が読めてない。デモをしても今すぐに稼働中の原発を止めることもできっこない、今止められたら困るのはデモをしている人もわかっているはず。

ボランティア活動は9時〜16時のあいだで行われています。お昼からでも参加できます。関東からなら日帰りもできます。

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チュウシ

2011年04月08日


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余震と言うには大き過ぎる昨夜の地震。昨夜は割れた食器を片付けたが今日になってあらためて被害状況を確認してみる。
アトリエは前回の片付けをしていないので相変わらずの散らかりよう。大切な物は養生しておいたので無事だった。実家の物置兼書庫の屋根裏部屋に向かう扉を開けると無数の本が階段から崩れ落ちてる。階段がふさがり上に行けなくて確認出来ず。これから建物とその他の家の確認に行ってきます。

今日の石巻へのボランティアは中止。希望者宅にも被害が及んでいる人もいて朝までに全員がキャンセル。石巻も深刻だけれど、今のこの数十分おきに結構な大きさで続く余震の中、自分の家も心配しながらのボランティアは集中力を欠くし、現地作業中の津波や家屋倒壊などの災害もケアしなければならない。

全く最悪だ。

またケガ人や死者も出ている模様。大学病院に違い実家の周りでは夜通し救急車や消防車、パトカーのサイレンが鳴り続けている。空ではケガ人を運ぶためか、被害状況を確認するためか、ヘリコプターが飛び回ってる。

昨日の全国ニュースでは復興が着々と進んでいるなんて言っていたけど復興は始まってもいない。いまだに災害の渦中の中にいる。こんな状況では来てくれたボランティアの人たちにも被害が及んでしまう。

全く最悪だ。
何をどうすればいいんだ!

Posted taiga : 09:37 | Permalink | Comment (0)

ボランティア ノ テビキ

2011年04月07日


今日は嬉しいこと沢山!ため息出ることもあったけど、嬉しいことが勝ったのでプラマイプラス!

今日のボランティアは車2台の6名。本当に長丁場おつかれさまでした!まずは人が増えたことがとてもうれしい。明日もタノンティアカー(ボランティアに向かう僕の車の名称)定員マックスです。それにしてもここのところ渋滞が酷すぎる。帰りなんて行きより酷い。家に着いたのは向こうを出てから3時間半後。車の運転でも疲労が増します。

今日ボランティアセンターで友人の車の到着を待っているときに、一人の見知らぬ女の子が駆け寄ってきて「私、今日、タノさんのブログ読んでボランティアやる気になって仙台からきました!」って。美術系の子。今も思い返してジーンと来てる。この国のアートは大丈夫だ。寝る間を惜しんでブログを書いていることで、一人でも多く人が来てくれる。ツイッターでも心ある人が応援や拡散してくれる。たくさんのアートの人もそうでない人も、知っている人も知らない人も僕の心や言葉や行動を読んでくれている。
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友人の到着を待つ間、ボランティアセンター@石巻の手引きを作ってみることにした。これから石巻に向かうアナタをもう迷わせない...

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石巻専修大学到着〜。大学敷地に入って右手に駐車場とボランティアセンター受付があります。

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イエーイ!作業着に着替えたしボランティアヤルゾー!さてさてボランティアの受付しようかな....

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ん?団体受付?
いえいえここは団体専用の受付です。大所帯でボランティアをするときにはここで受付します。もし、団体で向かう場合は事前にボランティアセンターに電話で日付と人数を連絡しておくととても助かるそうです。事前にボランティア派遣先やチーム分けなどの準備ができてスムーズとのこと。

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じゃぁここだ!ん?ちょっと待てよ?継続?
焦らないで下さい。焦りは事故や怪我の元です。ここは以前にここでボランティアを人たちが受付をするところ。もしアナタが2回目ならここで名前を書いて受付して下さい。

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じゃぁここか!
正解です。ここで名前や住所、血液型、持っている資格免許、ボランティアを行う予定日数などを用紙に記入してボランティアの申し込みをします。

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これが受付用紙。横に記入見本もあるので安心ですね。

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同時にボランティア保険(加入料無料)にも入って頂きますよ、アナタがもし怪我したら大変です。でもくれぐれも怪我には気をつけて下さいね。緑色の鉛筆書きのペラペラした紙ですが一度入ると来年の3/31まで有効です。データはデジタル入力されるので他の被災地などで入り直す必要はありません。日本全国のさまざまなボランティアで有効です。
それからテントをたてて泊まる人は、一緒にここで申請して下さいね。

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この机に貼られたガムテープは何じゃらほい?
あなたの名前を書いて下さい。漢字よりカタカナや平仮名のほうがいいですね。ニックネームでも構いません。知らないボランティア同士、名前を呼び合えるように腕に貼ってもらいます。派遣先の被災者の方からも名前がわかるほうが声をかけてお願いしやすいのです。名前を呼び合えば人の距離が縮まりますし、怪我も避けることができますから。

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なるほど〜。よし!コレで私も晴れてボランティアー!怪我無く一日頑張ります!

ちょっと待って!

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装備品に忘れ物は無いですか?マスク、軍手、タオル、水... 本当はご自身で持参して欲しいのですが、忘れてきてしまった人にはボランティア詰め所に置いてあります。数も限られているので一人ひとつでお願いしますね。あとはそこらへんで待ってて下さい。

スタッフがニーズ票というのを持ってきます。「4名いませんか〜?!」「6名いませんか〜?!」と人を探し始めます。進んで手を挙げ一歩前に出ましょう。1人でも大丈夫です。適宜チームを割り振ります。チームの中からチームリーダーを決めます。初めての人はちょっと遠慮をしてリーダーの必要なことを見ていましょう。2度目以上の人は進んでリーダーをやってみましょう。

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これがニーズ票。派遣先や家族構成、被災情報、作業に必要な道具類が書いてあります。

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ニーズ票に書かれた作業に必要な道具類は、駐車場を挟んで反対側のボランティア倉庫に置いてあるので向かいましょう。そこで紙に書かれた作業に必要な道具を積み込みます。現場への車は、ご自身の車か、誰かの車、もしくは送迎バスを利用します。派遣先はガレキがいっぱいで車が停めれないかも知れません。渋滞緩和のためにもなるべく相乗りして行きましょう。見知らぬ人の車は...なんて遠慮せずに、さぁ!僕らはチームなんですから!いざ出発!

こんな感じです。まだまだコツや心得あるので随時掲載していきます。

今日の作業は個人宅の1階浸水。僕らのチームに2人加わって8人の大所帯です。

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お昼はお隣さんの被災畳をお借りして(畳も泥まみれですけどね)。近所の方も皆親切です。ジュースの差し入れも頂きました。とはいっても物資の少ない被災地。3度断っても折れないようならありがたく頂きましょう。

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今日は何と一緒に行ったスズキSさんの誕生日!バースデーソングと汚泥ケーキのプレゼントです。

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被災者の方の希望もあって記念撮影。どこの現場でも、自分の被災時の状況を話してくれます。というか話したいのでしょう。ボランティアのみなさんは手を止めて聞いてあげて下さい。人に話すことで被災者の方々は気持ちが和らぎます。

このブログを書いているときにまた震度6弱の地震です。その後も強い余震が絶え間なく続いています。石巻のほうは6強。倒壊などの状況悪化が心配です。そとからけたたましい数のサイレンが鳴り響いてます。
うちでも物がまた崩れ落ちました。明日のボランティア、どうしよう。2人被災片付けにてキャンセル。


そしてここで唐突に知人のアーティスト三田村さんの展覧会告知転載。なぜなら...

>>>>

みなさま

このたびは東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々、ご遺族、ご親戚、ご友人の方々、被災された方々に心よりお祈り申し上げます。

4月16日より、Bambinart Gallery にて、三田村光土里の写真展を開催いたしますのでご案内いたします。

"I'm standing beside the water"
2011年4月16日(土)〜 5月15日(日)
11:00 〜 19:00
月・火休廊

http://www.bambinart.jp/exhibitions/20110416_exhibition.html

Bambinart Gallery
〒101-0021?
東京都千代田区外神田6-11-14
アーツ千代田3331(旧練成中学校)地階B107
TEL:03-6240-1973
FAX:03-6240-1976

三田村は4月9日から6月30日まで、オーストラリア、メルボルンのモナッシュ大学にて滞在制作および展覧会をいたしております。
そのため、東京での写真展開催期間は不在となり、恐縮ではございますが、みなさまにご高覧頂けます事を楽しみにしております。

また、5月8日まで開催予定でおしました、水戸芸術館の『クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発』は、この度の地震により美術館も大変な被災を受け、中止となりました。
ご覧頂く予定でいらした方々には大変残念ではございますが、今まさに、『夜明けまえ』というタイトルに込められた想いでおります。新作インスタレーションの中から映像作品のみ、下記でご覧頂けます。

http://www.youtube.com/watch?v=WKFwlnCEYmE

>>>

なぜなら、震災に便乗したりかこつけたりした内容の案内ではなかったから。あたりまえだけれど、うれしかった。そのことをメールしたら忙しい中こんな返信が。

「石巻でボランティア活動にご尽力されていること、他からうかがっており、頭の下がる思いでいました。こんなときに何もお役に立てず恐縮ですが、今は自分に与えられた仕事に精一杯取り組みたいと思います。」

「私も今は、被災地に対してアーティストとして何ができるかなど、おこがましくて考えも及びません。とても時間がかかることだと思いますし、焦らずにじっくりと向き合って考えて行きたいと思います。」

うれしい。僕も今は今やれることを頑張ります。

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ボランティア ノ テビキ (rev.)

ボランティア ノ テビキ | 2011年04月07日


友人の到着を待つ間、ボランティアセンター@石巻の手引きを作ってみることにした。これから石巻に向かうアナタをもう迷わせない...

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石巻専修大学到着〜。大学敷地に入って右手に駐車場とボランティアセンター受付があります。

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イエーイ!作業着に着替えたしボランティアヤルゾー!さてさてボランティアの受付しようかな....

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ん?団体受付?
いえいえここは団体専用の受付です。大所帯でボランティアをするときにはここで受付します。もし、団体で向かう場合は事前にボランティアセンターに電話で日付と人数を連絡しておくととても助かるそうです。事前にボランティア派遣先やチーム分けなどの準備ができてスムーズとのこと。

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じゃぁここだ!ん?ちょっと待てよ?継続?
焦らないで下さい。焦りは事故や怪我の元です。ここは以前にここでボランティアを人たちが受付をするところ。もしアナタが2回目ならここで名前を書いて受付して下さい。

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じゃぁここか!
正解です。ここで名前や住所、血液型、持っている資格免許、ボランティアを行う予定日数などを用紙に記入してボランティアの申し込みをします。

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これが受付用紙。横に記入見本もあるので安心ですね。

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同時にボランティア保険(加入料無料場所によって有料)にも入って頂きますよ、アナタがもし怪我したら大変です。でもくれぐれも怪我には気をつけて下さいね。緑色の鉛筆書きのペラペラした紙ですが一度入ると来年の3/31まで有効です。データはデジタル入力されるので他の被災地などで入り直す必要はありません。日本全国のさまざまなボランティアで有効です。
それからテントをたてて泊まる人は、一緒にここで申請して下さいね。

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この机に貼られたガムテープは何じゃらほい?
あなたの名前を書いて下さい。漢字よりカタカナや平仮名のほうがいいですね。ニックネームでも構いません。知らないボランティア同士、名前を呼び合えるように腕に貼ってもらいます。派遣先の被災者の方からも名前がわかるほうが声をかけてお願いしやすいのです。名前を呼び合えば人の距離が縮まりますし、怪我も避けることができますから。

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なるほど〜。よし!コレで私も晴れてボランティアー!怪我無く一日頑張ります!

ちょっと待って!

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装備品に忘れ物は無いですか?マスク、軍手、タオル、水... 本当はご自身で持参して欲しいのですが、忘れてきてしまった人にはボランティア詰め所に置いてあります。数も限られているので一人ひとつでお願いしますね。あとはそこらへんで待ってて下さい。

スタッフがニーズ票というのを持ってきます。「4名いませんか〜?!」「6名いませんか〜?!」と人を探し始めます。進んで手を挙げ一歩前に出ましょう。1人でも大丈夫です。適宜チームを割り振ります。チームの中からチームリーダーを決めます。初めての人はちょっと遠慮をしてリーダーの必要なことを見ていましょう。2度目以上の人は進んでリーダーをやってみましょう。

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これがニーズ票。派遣先や家族構成、被災情報、作業に必要な道具類が書いてあります。

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ニーズ票に書かれた作業に必要な道具類は、駐車場を挟んで反対側のボランティア倉庫に置いてあるので向かいましょう。そこで紙に書かれた作業に必要な道具を積み込みます。現場への車は、ご自身の車か、誰かの車、もしくは送迎バスを利用します。派遣先はガレキがいっぱいで車が停めれないかも知れません。渋滞緩和のためにもなるべく相乗りして行きましょう。見知らぬ人の車は...なんて遠慮せずに、さぁ!僕らはチームなんですから!いざ出発!

こんな感じです。まだまだコツや心得あるので随時掲載していきます。

今日の作業は個人宅の1階浸水。僕らのチームに2人加わって8人の大所帯です。

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お昼はお隣さんの被災畳をお借りして(畳も泥まみれですけどね)。近所の方も皆親切です。ジュースの差し入れも頂きました。とはいっても物資の少ない被災地。3度断っても折れないようならありがたく頂きましょう。

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今日は何と一緒に行ったスズキSさんの誕生日!バースデーソングと汚泥ケーキのプレゼントです。

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被災者の方の希望もあって記念撮影。どこの現場でも、自分の被災時の状況を話してくれます。というか話したいのでしょう。ボランティアのみなさんは手を止めて聞いてあげて下さい。人に話すことで被災者の方々は気持ちが和らぎます。

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ボランティア ココロエ

2011年04月06日


ボランティアの現場では、ほとんど誰も何も教えてくれません。
何をどうやるか、は、周りの状況を自ずから判断し、自分のやるべきことを見つけなければなりません。
観察力、洞察力、状況判断の能力を身につけるにはもってこいの現場です。

ただ、どうしても困って何か聞きたい場合、誰に尋ねればいいかを判断する方法をいくつかお教えします。

1. 無精ひげの濃い人。
2. 作業着が異常に汚れている人。
3. 異常に臭い人。

これではじめてのボランティアも安心ですね。

明日は朝から6人体勢で向かいます。(Sタカハル、スザンヌ、オカザワM、オガタS、スズキS)
明後日の金曜日も石巻に向かう予定ですので、希望者はご連絡ください。(Oエミリー)
車を出せるけれど誰か乗っていきませんか?という人もここを通じて協力できると思うので教えてください。

尚、twitterやmixi、携帯メール、パソコンメールとそれぞれ連絡もらっているので以後、統一したいと思います。今後ボランティアに行く車に乗りたいという人は以下のメールアドレスに送って下さい。ご協力のほどよろしくお願い致します。

ikasete(a)taigart.com
※(a)=@
※メール転送の調子が悪いときもあるので、僕からの返信がない場合はもう一度送って下さい。

☆ボランティア参加に必要な物☆タノタイガ考@石巻ボランティア☆
・作業着(泥だらけになることもあるので雨合羽など、防水加工のものが好ましいです。)
・長靴(釘などを踏む危険もあるので、なるべく底の頑丈な物、長めの物がおすすめです。長靴は荷物に、移動は普段履きで。)
・ゴム手袋(泥だらけになることや、ガラスなどで怪我をしないように厚めの長めがおすすめです。)
・タオル、手ぬぐいなど(手拭き、頭に巻くなどに使います。)
・昼食(炊き出しなどは無いことが多いです。もしあっても避難者を優先で心がけてください。)
・着替え(作業着を着てても汚れる可能性もあります。)
・大きめのゴミ袋など数枚(汚れ物を持ち帰るときや、作業現場で自分の荷物が汚れないように入れておくのに役立ちます。)
・マスク(悪臭とホコリ、花粉症対策に。)
・やる気と頑張り
・無償の愛
そのほか、手洗いの水などがないのでウェットティッシュや、飲み水にもなるミネラルウォーターを持参すると良いでしょう。ホコリっぽい現場の時もあるので、ゴーグルもあればなお良いでしょう。

<県外ボランティアの受付情報 by 希望新聞>念のためボランティア参加事前に電話で状況のご確認を。
※サポート情報:ボランティア…xx日現在 を参照。
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/kibou/

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ボランティア ココロエ (rev.)

ボランティア ノ ココロエ | 2011年04月06日


ボランティアの現場では、ほとんど誰も何も教えてくれません。
何をどうやるか、は、周りの状況を自ずから判断し、自分のやるべきことを見つけなければなりません。
観察力、洞察力、状況判断の能力を身につけるにはもってこいの現場です。

ただ、どうしても困って何か聞きたい場合、誰に尋ねればいいかを判断する方法をいくつかお教えします。

1. 無精ひげの濃い人。
2. 作業着が異常に汚れている人。
3. 異常に臭い人。

これではじめてのボランティアも安心ですね。

☆ボランティア参加に必要な物☆タノタイガ考@石巻ボランティア☆
・作業着(泥だらけになることもあるので雨合羽など、防水加工のものが好ましいです。)

・長靴(釘などを踏む危険もあるので、なるべく底の頑丈な物、長めの物がおすすめです。長靴は荷物に、移動は普段履きで。)

・ゴム手袋(泥だらけになることや、ガラスなどで怪我をしないように厚めの作業用ゴム手袋を使用してください。お掃除用の薄手のものは意味がありません。)

・タオル、手ぬぐいなど(手拭き、頭に巻くなどに使います。)

・昼食(炊き出しなどは無いことが多いです。もしあっても避難者を優先で心がけてください。)

・着替え、普段靴(作業着を着てても汚れる可能性もあります。汗もかきます。)

・大きめのゴミ袋など数枚(汚れ物を持ち帰るときや、作業現場で自分の荷物が汚れないように入れておくのに役立ちます。)

・マスク(悪臭とホコリ、花粉症対策に。アスベストの問題もあるので防塵マスクが好ましいです。)

・やる気と頑張り

・無償の愛

そのほか、手洗いの水などがないのでウェットティッシュや、飲み水にもなるミネラルウォーターを持参すると良いでしょう。
ホコリっぽい現場の時もあるので、ゴーグルもあればなお良いでしょう。
ヘルメットがあると頭を防護できます。
車で現地に向かう場合はブルーシートを積んで行きましょう。

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チェンジ

2011年04月06日


そもそもボランティアをしているブログなんてつけなくてもいい、と考えていました。
でも自分が参加してることを書けば、アーティストとして何かしたい、でもアートで何ができるんだ?と悶々としている人たちが、今はアート抜きでできる役に立つことがあるんだ、やっていいんだという気持ちを後押しできれば思ってました。ですからこのあいだ毒も吐いてしまったわけです。

でも「大変だから来てみて!」とは裏腹に、大変さを伝えるとビビってしまう人もいるだろうなぁ、とも考えはじめました。
ただとても難しい。
惨状をビジュアルイメージで伝えれば、興味本位ででも足を運んでボランティアに参加してくれるかもしれません。でも惨状を見れば、それだけ腹決めないとならないと思って一歩が踏み出せなくもなってしまう人もいるかもしれません。
難しい。

ところでボランティアの中には興味本位の人も見られます。有名アウトドアブランドのカッパを着て来たせいで汚れたくないからと手袋と長靴しか汚れていない人もいます。ちょっと〜、と言いたくなるし、それを「モンスターボランティア」と酷して騒ぐ人もいます。ただ僕はそんな人たちを結果許せてしまいます。なぜなら自腹で時間を割いて現場に来てボランティアに参加するまでの行為をしている人たちです。そして汚れないようにと控えめな動きではあるけれど少なからずゴミを仕分けたりガレキを手で運んだりしているからです。そしてそんなモンスターと言われている人は実に少ないです。そんな僅かな人を取り上げたメディアの情報を見て批評する人たちは、現場にすら来ていないし、これっぽっちの泥も掻いてはいないのです。モンスターボランティアを批評する人は心の裏で自己弁護をしているのかもしれません。どこにでも怠ける人はいます。1週間キャンプして1日しかボランティアしない人もいるでしょう。でもきっと0ではないので許せます。ボランティアを人に強要されてするものではないことを万人が知っています。だから僕も動けない人や動かない人のことも十分理解しています。それぞれの立場でやるべきことがあるのもわかっているつもりです。変な勧誘にもなりたくはありませんし、日々を普通に過ごすことに努め、経済活動しているひともありだと感じています。

僕はボランティアをやっている自分をひけらかすつもりもないです。ただ、人の手助けになるのは事実だし、一生のうちで二度と経験できない(したくない)惨状だし、東京に住みつつの郷土愛もあります。でも最も重要なのは、少なからず僕は自分の言葉でこの歴史的な出来事を責任もって語る権利を得たいと考えています。

振り返れば神戸や新潟の震災は自分にとってリアリティがなく、募金はしてもボランティアに参加もしていませんでした。同情はしつつも現場に行くと迷惑になることもある、なんてどこが自分に言い訳していたのです。ただ、今となってはやっぱり後悔が募ります。
数年前の栗原市の震災後にもアートのプロジェクトを考えて、市の職員の方ともお会いし、仮設住宅を友人とともに訪ね歩きましました。そこで現実をみたら自分の考えていたアートプロジェクトの不必要性を突きつけられ、無意味と迷惑を感じて結局頓挫してしまいました。そういった一つ一つの経験や思いから、まずは今の無名ボランティアという選択をしました。

現場を体験しなきゃわからない。必要か不必要か、良いか悪いかも自分で判断できないのは自分がいやなのです。ですからアートはもうちょっと後でもいいと思っています。点ではなく線で捉えてみる。きっとその時が来ればアートにしかできないこともあるはずだと信じています。やっぱりアートって凄いんです。その来たる時のための準備でもあるし、無名の無数の人手が必要なのは今なのです。

ここのところ真面目に書いていることが多く、まわりから心配もされてそんな人たちに感謝もしますが、キャラ変更になってるみたいで気持ち悪いです。ユーモアを忘れると僕らしくないのでこれからもっと下品で悪ふざけしながらのブログを心がけます。デーブスペクター氏に学びました。そして「明るく楽しいボランティア」で人を呼ぶ作戦に変更していきます。

さて、癒しを求めて芸術鑑賞にでも行くかな。

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トレーニング

2011年04月06日


行きは2時間、帰りは3時間。高速道路をつかっても渋滞渋滞でこんなに時間がかかるとまいってしまいます。ガソリン供給も改善されたせいでしょう。でもハイオク167円って!東北地方だけ?全国的に高騰しているのでしょうか?

今日の現場は石巻市立湊中学校。はじめて北上川の東側に行ったけれど、ここもかよ...と滅入ってしまう酷い惨状です。中学校は海からも北上川からも1km以上あります。今回の大津波にとって1kmなんて何でもないのでしょう。

何だか日に日にハードになっていきます。何かのトレーニングみたいです。こころなしかお尻が引き締まってきました。

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現場のボランティアはざっと数百名。それでもぜーんぜん人が足りません。いつもは自分の車を出して現場に向かいます!と意気っていましたが、作業が終わり、泥まみれの体で泥まみれのスコップや一輪車を車に積むと...更にかなり気が滅入ってしまっていたので、今日からは現場への送迎バスに乗りました。

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現場は異常な雰囲気です。空間も異常。現実離れの状況です。ただただ黙々と作業。誰も作業を教えてなんかくれませんが、それぞれがやるべきことを見つけて作業します。泥をかき分ける人、泥を入れる土嚢袋をバケツにセッティングする人、一輪車に土嚢袋を乗せて捨てに行く人、ガレキを手作業で撤去する人、すごいよ人間って!数百名が一心不乱にそれをやっている。
1階部分は壊滅状態。2F部分は避難所受付と中学校関係に使われていて、3F、4Fが避難所になっています。

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今日は中学校の講堂で炊き出しがありました。僕の昼食にと昨日も一緒に行ったタケミさんの奥さんユミッペがおにぎりを握ってきてくれていたのでタマゴスープだけ頂きました。美味しいし暖まるし元気が出ます。

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現代アートの作品ではございません。

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地震発生から時計は止まったままのようです。

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特別な風景ではなくて、ここではどこまでも続くあたりまえの風景です。津波さえなければ空の色も山並みも素晴らしい長閑な風景なのに。お昼休憩中に今日のサービスショットです。僕を社会のゴミと呼ばないで。

今日の現場の人たちはいろいろなチームがいました。僕たち仙台からのそれぞれ個人ボランティア、地元の人たち、東北学院の学生チーム、関西からのボランティア、西洋人ボランティア、全国の韓国福音教会から集まった大所帯の若者達。肌の色も思想も宗教も違う人たちが、ただただ一つの目的に向かって力を合わせています。地獄のさ中に、とても美しい風景だと感じました。日本中で誰が悪い、おまえが悪い、いやアイツが悪いと騒いでいるでしょうが、ここには驚くような平和と希望があります。

石巻ではとにかく人は足りません。時間の取れる方は是非来て下さい。仕事がある人は仕事して下さい。学生は一生懸命勉強して下さい。守るべき人がいるときは近くにいてあげてください。
よく、「女性でもだいじょうぶ?」と聞かれたりしますが、全然平気です。今日のバスも半分以上が女性でした。母娘で参加の人や、単身女性で来ている人もいます。茶髪にピアスの女の子もいます。そしてみんな僕より働いているんじゃないかというぐらい頑張ってくれています。現場の惨状を見たら皆そうなってしまうのかもしれません。人のために髪振り乱して汚泥と戦う姿に惚れ惚れします。男性達もたくましくてカッコいいなーと感じます。

明日はちょっとお休みします。作業着も洗いたいのですが、それよりも腰がイカレてしまいます。このままではたくさんの女性を悲しませてしまう冷凍マグロになってしまいそうです。

木曜日はタカハルくんも車が出せそうなので、4名づつ乗ったとしてもあと3名くらいは大丈夫です。東北福祉大学が出している無料のボランティアバスもいよいよ7日で打ち切りなようです。
金曜日はまだ余裕があります。
連絡ください。

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ゲンキ デスカー

2011年04月04日


今日はタケミ夫妻を乗せて石巻。
テントの数も少しづつですが増えてきていて心強い。野フェスみたい、とタケミさんたちは言ってました。確かにみんな楽しそうです。ヒップホップ風なチームや、レゲエ風なチーム、アウトドア系や学生風チームも見受けられます。大所帯なら是非テントたててというのも楽しそうです。僕もテントたてて野営してみようかなぁ。

街中は先週末より随分ガレキが減ってました。日々復旧している、と思いましたが実際今日の現場はこの間よりもヘビーな旧市街の商店街の現場です。家主は一人暮らしの視覚障害のおじいちゃん。電気も水もありません。建物の面積もものすごく広く、陽のあたらない風通しの悪い家はグチャグチャネチョネチョ真っ暗です。長年溜まったゴミ達も作業の妨げになります。

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汚泥ってのはやたら重い。油を含むと真っ黒。割れたガラスなどが混ざっているのでかなり危ないです。

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佐川さんはお昼時に救援物資昼食のパンを配って歩いてくれてます。ありがたい。商店街エリアにて、というのがニクいです。

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友人の元気くんも東京から石巻の応援に駆けつけてくれましたw。僕の顔は汚いヒゲヅラになってしまい、これでは女性の夢を壊すといけないので割愛。身長に差があるようですが彼は3mくらいありますからね!

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タケミ夫妻も現場のひどさを実感しておりました。来て参加してみないとわからないね、と。

今日同じチームになった青年は神戸から参加。8日目だそうです。経理の仕事をやっているのだそうですが、確定申告時期も終わり落ち着いたので「行ってこい」と派遣されたそうです。理解のある会社だなー。ベテランの彼の仕事ぶりは素晴らしかった。でもあと丸2日以上はかかるなぁという程度ころで本日作業終了。

明日はまた参加の予定。水曜日は一日お休みするかもです。作業着なども洗いたいし、若くはないので休み休みにしないと。木曜日はまだ残り2席あるので予約受付中です。

ツイッターで僕のフォロアーの美大生もボランティアチーム結成に動き出してているようです。頼もしいです。仙台のアートギャラリーカフェの友人も、お客からメンバーを募って参加するツアーを計画してくれるとのこと。ありがたい。

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ボランティア

2011年04月03日


東京ではボランティアは足りている、との誤報もあるようですが、少なくても宮城県石巻市のボランティアセンターでは全然足りていません。
http://www.camper.ne.jp/npo/ishinomaki/
今日もボランティアセンターに電話で確認しましたが、ため息混じりに「人手は全く足りないんですぅ」と言っていました。

明日はタケミさんと石巻に向かう予定。
東京では開発さんが石巻ボランティアに向けて人を集めに動き出してくれました。ありがたい。

宮城県内でもボランティアを受け付けている場所が限られています。なぜか?なぜなら沿岸部の町々はボランティアではどうにもならない被害を受けているから。泥をかき出したり、家財を撤去するような「家」として形をとどめていないのです。かといって、石巻のような都市の被害がましなわけではありません。状況によってのニーズに差があるのです。

福島県南相馬市では支援物資を受け付けています。
http://www.city.minamisoma.lg.jp/shinsai2/shienbussi.jsp

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ジシュク

2011年04月03日


東京ではイベントの自粛が甚だしいようです。上野公園の花見も中止になり、夏の中央区の東京湾大華火大会も中止が決定しました。

とても残念ですが自粛といっても「気持ち」だけではなくいくつか物理的な理由もあるからでしょう。夏場の電力不足に備えることや、現在は全国の警察官が東北地方に駆り出されていて警備がままならないこと、それから簡易トイレなどもほとんどが東北地方の避難所などに来ているようです。23区内は計画停電から外されている建前、23区内での節電は区外への配慮であるかもしれません。

正直、今年は隅田川花火大会をとてもとても楽しみにしていました。今年の開催日は僕の誕生日です。まだ中止にはなっていませんが、いずれ中止の発表があるかもしれません。

西のイベントは是非盛大にやって欲しいです。なるべく自粛なんてしないで経済を動かしてくれないとこの国はもっとダメになる。少子高齢化、被災者支援、これからの若い世代には難儀がのしかかる。僕もお国のために早く子供でも作らなくちゃならないな。

今日は日中、ゴム手袋やヤッケなど買い出しに出た。本当に仙台市内は平和です。カセットコンロもガスボンベも手に入るようです。スーパーの食材は有り余るほど豊富です。東京では水が手に入らないようですが、仙台市内では手に入ります。同じ宮城県でも天国と地獄の差があります。天国に暮らす人は地獄のことを他人ごとのように考えているのではないか、とさえ感じてちょっと寂しい気持ちになります。

物事は比較論で見えてくることがあります。
東京に居るときは停電でエレベーターが止まり、インスタントラーメンや缶詰が手に入らないことを恐怖に感じました。仙台に来て、家の食器棚が倒れてぐちゃぐちゃの状態みて、ここも十分被災していると感じていました。でも気仙沼から石巻の海岸線を通りボランティアをしてそこに暮らす世界に足を入れてみると、今までの被災者意識とは雲泥の差があることに気がつく。水が出ない、電気が付かない、ガスが出ない、ガソリンが手に入らない、灯油も手に入らない、なんて不便さはあくまでも不便さであって、感覚として日常との比較でしかない。物を片付けて新たに買いそろえて厚着をして復旧を待てばいずれ元に戻る。でも海岸線の町々ではテレビや新聞では絶対に絶対にわからない絶望感を感じる。仙台市民の人たちは一日でもいいから被災地に足を運んでみるといい。ただ見るだけじゃわからないから、一度でいいからボランティアにまで関わって欲しい。そのきっかけはたとえ冷やかしの一日でもいい。一日中、思い出の詰まった品々を無残に外に放り投げながら、汚泥をかき分けても元通りとはほど遠い家を見ながら、そこで暮らしていくしかない人たちの声を聞くといい。

先日ボランティアした家のおばあちゃん。「アパートに引っ越す金無いがら、2階に二間あっから、そごさ暮らすんだぁ。避難所に行ったけんども人いっぱいで帰されたんだぁ〜。ありがどねぇ〜、ホントにありがどねぇ〜、どうやってお礼したらいいんだべぇ〜、ありがどなぁ〜」と涙をこぼしながら手を握ってくる。中古で買って10年住むこの家はもう売れもしないだろうと嘆いていた。
帰り際の記念撮影にも応えてくれた。
「化粧もしてないからぁ」という言葉に僕はとっさに「いえいえ、ガレキの中に咲く一輪の百合の花ですよ。」と。
「なんだべぇ〜はずがしいっちゃぁ〜」と、ハニカミながらようやく笑みがこぼれていました。

東日本大震災サポート情報 by 毎日新聞(交通、入浴、給水、ガソリンなど)
http://w.mainichi.jp/eq/support.html

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カラダデ ハラエ

2011年04月03日


震災初動の救援物資調達などでそこそこ経済的に辛くなってきた。震災の影響でワークショップ仕事などもいくつかキャンセルになっているし、ローンもまだまだ残ってるし、長期的な支援に切り替えて行くことも考えなければならない。
金が無いなら体で払え、とは良く言ったもので、明日からはお金のかからない肉体労働にて震災復興に充てます。

ボランティアセンターに問い合わせたところ、7時15分から石巻行きボランティアバスの整理券を配るそうです。ただ、連日定員オーバーなので近くから出ている有料バスか自家用車で参加してもらうと助かるとのこと。

僕は経費削減のため無料バスで行こうかなと思っていましたが、もしあと1〜3名いれば車出そうかと思います。
朝7時半〜8時頃仙台市内出発予定。帰りは6時くらいには仙台に戻ってこれるかと。
行きたい人いたら連絡ください。

装備としては、作業着(もしくは汚れてもよい格好、雨合羽などは良いかもしれない。)、着替え、昼食、ゴム手袋、長靴、汚れ着を入れる袋、手ぬぐいとマスク、ぐらいです。
手ぬぐいやマスク、軍手はボランティアセンターで支給していますが在庫切れしているかも知れないので持参のほうが好ましいです。

Posted taiga : 10:44 | Permalink | Comment (0)

アーティスト ノ ミナサンヘ(ドクイリキケン)

2011年04月03日


我が輩はアーティストである。
アーティストらしい活動は今はしてない。

震災直後、僕は瞬間的に「アーティストとして何ができるか」を考えました。
作品を売ってその収益を、と自分も考えたし誘いも来ました。
でも僕はそれを選べませんでした。
なぜならそれは今すぐではなくても良いと考えたからです。

僕の地元が被災地でもあるし、まずは比較的通信ができる東京から身近な人たちの安否情報を自らのブログをハブとして掲載することをしました、というか、新幹線も高速道路も止まり、それしかできませんでした。

友人達の安否もある程度落ち着いたころ幸いにも高速道路も開通し、車に救援物資を積み込んで仙台に戻りました。家を流され仙台に避難してきた友人に自転車や物資を届けました。実家の片付けをした。ひとりぼっちで不安に過ごしているであろう友人に電話やメールの連絡を取りつづけました。

気仙沼で被災した友人を訪ねて物資を届け、思いの外、彼の家でやれることは少なかったのですが、実家の1階にあるお店の防犯用にと壁と扉を持参した垂木とベニヤ板で応急処置として作りました。

その日の朝見たテレビで「石巻のボランティアが足りない」と言っていました。気仙沼から破滅的な街を見ながら石巻までたどり着きました。仙台に帰るつもりをしていましたが、そこに留まり車で夜を過ごしてボランティア活動に参加しました。

メディアを通じて得た情報ですが、美大生らが作品を売ったりその場で作ったりしてその収益から寄付を行うそうです。アーティスト達は作品を売ってその収益を寄付するそうです。美談にも聞こえます。

何故「アーティストとして」とか「アート」にこだわるのでしょう。
僕が作品を売ってその収益を...と考えられなかったのは、僕は決して作品に値がつく作家ではないけれど、便乗商売ととられたくなかったからかも知れません。そして今の瞬間にそれをやらなくても後でもできる、という行為のプライオリティーは低かったからです。

お金が少しでも集まるのであろうからやらないよりやったほうがましなのかもしれません。
ただ、非難承知で毒を吐きます。現実離れした現実の酷い惨状を見てきた人として。

学生のみなさん、みなさんはまだマーケットにも乗っていないでしょう。どんな作品かわからないけれど震災を盾に作品を売って名を売ることもでき、みなさん自身も利益を上げることができるでしょう。しかしながらそれは僕にはアーティストとして作品で勝負しているとは思えないのです。お祭りイベントをして震災復興に寄与していると勘違いしているのではないか、という疑念さえ湧いてきます。震災、なんて理由付けしなくても、普通に展覧会をやって普通に作品を売って、その売上をこっそり募金すればいい。震災の名を借りて人を集めて震災の名の下に買ってもらう意味がわからない。自粛する必要も無ければ募金をかたる必要も無い。人を呼んで義援金を集める企画は美術館や学芸員がするほうがよっぽど効率がいいし内輪で消化されないし経済も動く。西日本ならまだわからなくもない。でも数時間でこれる距離ならば、作業着着たまま来たらいい。

経済活動から離れた多くのみなさんに数字の話をします。一人一人の人件費を一日あたり5000円と見積もったとします。一週間、被災地で汚泥にまみれてボランティアをしたとしましょう。一人あたり35000円捻出できた試算です。一週間のイベントで作品一点につき50%を寄付するとしても70000円の売上が必要なのです。

そして、作品の収益を義援金にというのであればそれは今だけでなくて今後もできることです。生涯かけてもできることなのです。あなた方が、今後売れる作家になって得た利益から義援金を捻出することもできるでしょう。この被災の経済的な余波は数十年にわたって続きます。

そしてむしろ被災地を生で感じること、肌で得る感覚ははあなたがたがアーティストとして活動する上で、もっとも重要な経験の一つになるかもしれません。そのアートを語ったイベントは世界中のミュージシャンが集まってCDを作って売るのとは訳が違うし、あなたがたはまだ莫大なお金を集めることのできるSMAPや嵐やパンダでは無いのです。

夜空を見上げてみんなガンバレではないし、被災地では一人でも多くの人の手作業を必要としているのです。その現実に気がついてください。

先日、アーティストの中ザワヒデキさんからbccでメールが送られてきました。
<転載>
「新・方法」を構成する平間貴大、馬場省吾、中ザワヒデキの三名は、芸術家としてではなく市民として、民間団体が主宰する災害支援ボランティアに応募した。
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僕はたまらず返信しました。よろしくお願いします、と。
「芸術家としてではなく」
もちろん中ザワさんの行為をメールなどを通じて発信すること自体が僕は芸術家としての活動だと取りました。
スケジュールの都合で5月になってしまいそうだけれど石巻に派遣されそうだと返信が来ました。

各地のアーティストのみなさん、イベントの内容は「被災地のボランティア活動」でも今はいいのです。駆けつけられない理由を見つけないで、駆けつけるための手段を探してください。東京からなんてすぐです。車一台で4人は乗れます。皆で集まって座って議論するのも良いですが、皆で集まり立ち続けで瓦礫を撤去しててもいいのです。

頭より今は体を使えって。何か特別な自分のアイディアなんかよりもっと単純でいい。
引き籠もってアーティストとして何ができるか、なんて悩みは汚泥を掬い続けていると吹っ飛びます。マッスもパースも垂直も水平も素材感も全てを失ったこの惨状は、有名な作品をでは得られないことがあるでしょう。アーティストとして何ができるかはもう少しあとでも大丈夫です。

被災の情景が瞼に映って寝付きも悪く、少々呑んでおります。

Posted taiga : 02:17 | Permalink | Comment (0)

イチジキカン

2011年04月02日


気仙沼〜石巻の被災地巡礼から一時帰還しました。津波の被害は戦争より酷いかも知れないと感じています。震災から3週間も経っているのに、水こそ引いたものの何も変わっていない現状に絶句します。

救援物資としてわざわざ熊本の業者にネットで電池を注文して送ってくれた方、ありがとうございます。伝票が配達時に剥がされていたのでどなたか存じません。ご一報ください。

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気仙沼市内。

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気仙沼港近く。

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気仙沼港から鹿折に向かって。港から数キロ先まで船が流されています。

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鹿折地区は火災のあった地区です。駅前から一面の焼け野原が続きます。

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気仙沼と鹿折との移動は線路を通って。真っ暗なトンネルも抜けます。ここは線路が残っていますが希で線路が折れ曲がって数百メートル流されているところがほとんどです。陸橋もありません。海沿いの路線が元のように開通するには10年はかかるだろうと想像できます。

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海岸から2km以上あります。形をとどめている建物も少ないです。

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気仙沼〜志津川へ向かう45号線の車窓から。破滅的な風景はどこまでも続きます。

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見たことのない白黒の魚の群れかと思いきや、黒い皮膚が剥がれ肉や骨が剥き出しになっています。

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サンポート。人の大きさと比べると津波の大きさがわかります。

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サンポートと志津川病院。

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石巻市、北上川沿いの石ノ森漫画美術館。川の水位が高くなっていると思ったら水が増水しているのではなく、川沿いが地盤沈下していて海抜0mに近くなっています。

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見知らぬボランティアの人たちと見知らぬ老夫婦被災者の家の泥まみれの家財を外に運び出します。畳は水を吸って重く数センチの泥が覆っています。ガラスや食器、全てのものは壊れて散乱しています。思い出が詰まっている大きな欅の棚も仏壇も全てゴミになります。放置されていた冷蔵庫の生ものの腐った臭い、油、海水の潮の臭い、糞尿。泥と家財を運び出すだけで5人がかりで2日間。とうてい住める状況には至っていません。何千件、何万件の家にこれだけの人と時間が必要です。同じチームになった人たちは和歌山から救援物資積んで、仕事を休んで石巻に駆けつけていました。GWにもまた来るそうです。ありがたい。

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水の流れがぶつかるところには6台もの車が折り重なっています。

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道路は油と泥まみれ。僕の車もスリップして蓋の割れ落ちた側溝にスタックしました。和歌山チームの車に引っ張り出して貰い難を逃れました。

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日に日に遠方からのボランティアのテントが増えています。でもまだまだ人手は少なすぎます。県外ナンバーも札幌から大阪から全国から来てくれています。イタリア人のチームはボランティア用のテントを組み立てていました。

週明け月曜日からまた石巻にボランティアで向かいます。仙台市内から一緒に行きたい人は連絡ください。朝に仙台を出て石巻の現場で作業をし、夕方暗くなると作業は終了するので日帰りもできます。
装備としては、作業着(もしくは汚れてもよい格好)、着替え、昼食、ゴム手袋、長靴、汚れ義を入れる袋、くらいです。手ぬぐいとマスク、軍手はボランティアセンターで支給していますが持参のほうが好ましいです。作業に必要な道具類はボランティアセンターに置いてあります。

被災地を巡ってくると、仙台の町中は平和すぎるくらい平和だと感じます。うちも食器がほぼ全損したり未だガスは出ませんが海沿いの被災地とは比べものになりません。ガレキの中を大きなカメラを持ってウロウロしているだけの被災地観光客に憤りさえ感じてしまいます。一人でも多くの人の手が必要でしょう。

沿岸部の被災地はテレビや新聞ではない、もっと酷い皮膚感覚を感じます。できるだけ沢山の人たちにこの壮絶な皮膚感覚を味わって欲しい。1日だけでもボランティアに参加して欲しいです。確かに過酷な重労働ですが、被災者の方々は地震当時から今日までもいつまでもこれが続きます。精神的にも滅入ります。

復興だ、頑張ろう、という気持ちはあるけれど、それは自分自身にウソをついているような感覚になるほど絶望的な風景をこの僅かな道程で見てきました。
こうやってブログ書いている間も、被災地ではガレキの撤去、そして原発では恐怖に押しつぶされそうになりながら作業を続けている人がいると思うと胸が締め付けられるおもいです。僕の日常も考えなければならないし被災地の日常を考えると、アイデンティティーを維持するバランスが難しい。

追記
先ほど毎日新聞の記事を見つけました。仙台駅東口から石巻までボランティアの無料シャトルバスが出ているそうです。
宮城県石巻市の災害ボランティアセンター(0225・23・6011)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110402-00000015-maip-soci

東京都民はこちら
都社会福祉協議会が運営する東京ボランティア・市民活動センター(03・3235・1171)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110330k0000m040121000c.html?inb=yt

Posted taiga : 16:10 | Permalink | Comment (0)

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