カイソウ
2011年06月23日
梅雨入りしたらしいですが、今日の石巻は晴れです。
タノンティアカーには昨日に引き続きのフローリアンと、ベテラン長さん、常連になりつつあるミキちゃんが乗り込みます。
ボランティアセンターでは昨日ベースキャンプに宿泊した亀戸アトリエチームと合流です。水戸から駆けつけてくれるK高夫妻は高速道路の事故のため遅れて、直接現場で合流です。
今日のニーズの現場は民宿。港までわずか250mほどの津波被害の酷いエリア。民宿と言っても宿泊するのは観光客ではなく、ビジネス滞在や近くに広がる工場地帯に働きに来る人が多かった宿です。
大きなものは前回と前々回に他のチームが全て外に出していたので、1階客室の床や砂埃の掃除を頼まれました。外壁も流されちゃってます。
とりあえず床下に残ったヘドロを出したり室内清掃のような作業をしながら午前の作業終了。
お調子者のオヤジさんが寝泊まりするのテント。今はアパートを借りているそうです。
一階客室の部屋をオヤジさんは一人で修理中。床や壁にコンパネを張る作業の真っ最中。このエリアは新たに建物を建てることができないそうで、修理することしかできません。間取りも変更できない。大工さんに頼んでも順番待ちで何ヶ月待つかわからない。そのうえ足下みられて費用も高く、一人あたり日当2万とか2.5万の見積もり。材料を買おうにも、質の悪いコンパネが1500円近くもするそうで踏んだり蹴ったり。仕事もできずに避難所でただただ何もせずに暮らしていたら気が狂いそうになったので、早く営業を再開したいと自分で民宿を修理することに決めたそうです。
午後の作業は内容変更。亀戸アトリエチームは室内掃除だけでは物足りない。ならば側溝の掃除をしてしまおうということに。
体も大きくマッチョな彼らはまるで軍隊。
側溝の蓋を次から次へとこじ開けて行きます。
土とヘドロがびっしり詰まってます。
チームワークの良い流れ作業でどんどん進みます。
いっぽう女性チームは室内作業の継続。作戦を練ります。
1時間ごとの休憩時間にはアイスクリームを差し入れてくれました。
少ない人数でも僅かな時間で溝が綺麗になってきます。
作業が終わった場所の床下は女性らしいきめ細やかな仕上がりです。
僕の予想を上回る距離の側溝が綺麗になりました。下手の側溝の蓋の上に瓦礫やヘドロが乗っかり作業ができなかったので土曜日までに撤去して貰うことにしましたが、その先の下水に続く場所に不安が残ります。日曜日のバスツアー最終日にはこの現場に行くことになるでしょう。
この民宿は窓も残っていなければ壁も抜けている場所だらけ。もし部屋を直してみたい人がいたら是非やって欲しいとのこと。広さは各部屋6畳ほど。自由に修理してくれて構わないそうです。建築の学校のゼミや、学生、内装屋さんのモデルルームサンプル目的、そのほかアーティストなどが好きなように改装してもらうのを大歓迎だそうです。どなたかボランティアで部屋を作ってみませんか?宿泊部屋としての機能を満たしていれば、細かいことは全く言わないそうです。3坪くらいの部屋が6部屋ぐらいあります。この地域一帯が再開発も囁かれているのでそのうち建物を壊さなくてはならなくなるかもしれません。なので気負わずにやってもらえれば、とのこと。
仙台に戻りベースキャンプ宿泊組と近くのリフレ(公衆浴場)でお風呂に入ったり施設内のレストランで飲み食いしたり。僕はちょと飲み過ぎました。
今日は11名でタノンティア。
Posted taiga : 2011年06月23日 19:25