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アラハマ

2012年05月01日


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タノンティアカーの調達に苦慮しましたが、ちょっと無茶をして出動です。
サテライトのナガイ氏からの情報による荒浜のリルーツというボランティアベースに参加。

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入り口にはチェーンソーで作られた芸術作品が並んでいます。ほのぼの。

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今日は久しぶりにタノンティアのチョーさんと2人きりだと思ったら、偶然にもサテライトのオカベさんも来ておりました。一緒にタノンティアします。

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9時になると集められて説明を受けます。団体の説明、成り立ち、現状報告、作業内容...などなどおよそ20分強。初めてボランティアに参加する人たちにはとても良いです。僕らも作業の意義性を考える機会になります。説明の最後にはTシャツなど団体のグッズ販売もしてくれます。
今日の説明者は社会人だという代表者が不在のため、東北大学の学生の説明。それにしても話がちょっとグダグダ。ガンバレ。この団体は不在の代表者と主に東北大の学生達で運営されているようです。

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今日の現場は海から僅か数百メートルの場所の畑。周りは何にもありません。ナガイ氏によると自転車で現場まで移動というので楽しみにしていたのですが、今日は参加者も多く車で移動。海沿いの瓦礫の砂利道に車を泊めるのはヒヤヒヤです。

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作業内容は畑の土おこし。前日の作業の続きです。列になって4〜50cmくらい土を掘り起こし、地中にある瓦礫を掘り出します。

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地味、ですがかなりの肉体労働です。

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我らタノンティアのエリアは何故だか瓦礫出土量が俄然少ない。長いものや大きいものが出てくると皆で歓声を上げて拍手も起こります。宝探しの気持ちでヘヴィーなものを出土させるのに躍起になります。

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木材などが出てきてもイマイチ。色の派手な物や、そのままの形態を残したスリッパなどが出てくるとうれしい。被災者を想えばとても切なく一喜一憂は不謹慎なのだけれど、キツイ肉体労働の現場ではそういったことが作業を続ける糧にもなり、疲労を和らげます。

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畑の持ち主も様子を見にやってきました。イヅモアリガドネーとズーズー弁で差し入れをしてくれます。

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ここらへんの農家では、耕作機などの重機は共有財産。津波で流されてしまい、今更みなで借金して買うこともできないのでボランティアが人海戦術で田おこしを頼まれるそうです。最近はどこもそういったニーズが多いのでしょう。

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今日も一日おつかれさま。間もなく筋肉痛だな、コリャ。

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作業終わりにボランティアのみんなで荒浜の慰霊碑まで行きます。荒浜海水浴場と言えば、僕が東京から仙台に出戻ってきたばかりのころは、暇ですることがなかったので晴れた日はウクレレ片手に良く来たものです。あ、今もさほど変わりませんね。その頃とは比べものにならないくらい何も無くなっています。住宅が全て無くなると、こんなに海が近かったんだと感じさせられます。

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周囲には黄色の旗や看板がちらほら見られます。どうやらこの辺りは居住禁止区域に指定されたらしく、そのことに反対する住民達が自分の土地に黄色い旗や看板を建てているようです。
ざっと見渡して半径1kmくらいに十数カ所の旗。「生まれ育った故郷を元の形に戻してくれ」と行政批判の看板。気持ちはわからなく無い。ただ、またいつ来るかわからない津波のリスクを背負って莫大な税金を十数名のためのインフラ整備に投じれられるのか。そして被災しているのはこの地域だけではない。
自分だったら、と仮の話なんてできないのはわかっているけれど、自分だったら、みんなのために次のことを考えるだろうな。権利主張よりもそこに住んだ責任とこれからのための義務の方が勝ってしまう。悲しいかな、こればかりは感情論だけではどうにもならない。

まだまだ復興は進まない。進めない。

Posted taiga : 2012年05月01日 02:38

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