ウッディ
2011年05月14日
昨夜降り続いた雨も上がりました。
今日のニーズはいつも行っている松並エリアとは旧北上川を挟んで反対側の市内中心部(旧市街地)です。日和山の麓にあるこの街には古い商店が建ち並んでいます。僕が持っていたニーズ票の束は一度ボラセンに戻しました。来週から仙台を離れるのでしばらくタノンティアできないし、雨で中止になったりすると手元に残ったニーズ処理が遅れてしまうからです。でも事務所に行けば、ボラセンの人が僕には待たずしてニーズ票を引き出してくれます。ありがたい、というか僕の携帯番号も許可無くいつの間にか被災者に教えて直接連絡取るようにされてます。まぁ合理的なのでいいけど。
昨日ほかのチームが作業完了しなかったウッディアレン邸を継続して作業します。今日のタノンティアはエミリーとセイコちゃんというベテランと、モーターボートH田さん、そしてバイクで乗り付けたチョー兄貴の5名。少人数にはほどよい作業量の現場です。
まずは1階部分のヘドロを撤去し畳を出します。
浸水はしていないのですが、建物を取り壊すために2階のものも全て処分して畳も撤去します。大切な物はすでに搬出済み。
先代、先々代は筆職人。日本で最北端の毛筆製造屋さんだったそうです。ウッディさんは着物の販売をしていたそうで、着物もたくさん出てきました。浸水もしていないので処分するのはとてももったいないのですが、避難所暮らしをしているため保管しておく場所もないのです。先代までの貴重な道具などは、郷土歴史博物館の人たちが来て持って行ってくれたそうです。
お昼休憩は近くの郵便局の駐車場をお借りして。もちろん営業していません。このあたりはやっと水と電気が使えるようになりました。
やっぱりモーターボート濱Dさんは質問攻めにあいます。それらの質問には僕が全て答えます。
ダメ男子は誰もお弁当を持ってきていませんでしたが、気が利く女子たちが多めに作ってきてくれたおにぎりでお腹を満たすことができました。2人ともポットに暖かいコーヒーまで持参してくれているのでコーヒージャンキーの僕には助かります。
散らかったように見えますが作業終了です。朝、市の人が来てもうこのあたりの道路に瓦礫は置いてはならん!と怒鳴っていきました。ここのエリアの路上の回収をしないので、処分する物は全て自分の敷地内に置くなどしてゴミの日に出せ、とのお達し...。まだまだ手つかずの場所もあるのにどうするのだろう。このお宅もそうだけれど老人の一人暮らしが多いのにそんなルールでやっていけるのだろうか。
1階に運んだものは分別して仕分けしてあります。「もういらない」というまだ使えそうな陶器や杯、筆置きなどはウッディさんの許可をもらっていくつか頂いてきました。
平日のボランティアは本当に少ないです。
本日完了のニーズも4月の末に依頼があった要請。いつまでたっても早くて2週間待ちが続きます。
タノンティアバス、まだまだ募集中です。
Posted taiga : 2011年05月14日 01:35