ボランティア ノ テクニック(ドロカキ、ドロダシ)
ボランティア ノ テクニック | 2011年04月17日
さて、そろそろ災害ボランティアに参加したくなってきた頃でしょうか?
「もうだいぶ復旧しているんじゃぁない?」「今さらねぇ」
いえいえ!まだまだ震災当時のままの場所がたくさんあります!是非このGWは東北地方へボランティアにお出かけください。
今日のテクニック編は「泥かき」。大きな瓦礫の撤去のあとに必要なとても大事な作業です。
泥かきは基本的に「オヤジ」さんと「オフクロ」さんのペアで行ってくださいね。何故か?その理由は後ほど。
中でも重要なのはやっぱりオフクロさんです。オフクロさんは土嚢袋(どのうぶくろ)を準備する役割です。ボランティアセンターから持参してきた土嚢袋をポリバケツにセットします。ポリバケツの開口部に巻き込むようにセッティングすることで、オヤジさん(スコップ係)からの泥を入れやすくするのです。
オフクロさんは口を大きく開いて、オヤジさんが来るのを待ちましょう。
そこにオヤジさんは泥を入れていきます。
そう、その調子です!コノッ、泥入れ上手の床上手!
ちょっと待って!
袋いっぱいに詰め込もうとしていませんか?そんなことしたら重くて運べなくなってしまいますよ。それに、あまり入れすぎると袋の口も閉められなくなってしまいます。
目安ではありますが
・水を含んだ泥は袋の50〜60%。
・乾いた砂や、湿った砂、土は60〜70%。
にしてください。最初は馴れないかも知れませんが、すぐに「スコップ○杯分」という感覚が芽生えます。ですから一人のオフクロさんにつき、オヤジさんは一人が基本です。複数のオヤジさんだと、どのくらいの量を入れたかわからなくなってしまいます。能率の良さはリズムが大切なのです。
そして実は、オフクロさんのほかに「メカケ」さんがいても構いません。メカケさんはオフクロさんの後ろでオフクロさんと同じ動きをしていましょう。隙があれば、オフクロさんの座に着いてください。悪いのはいつも男です。
袋がちょうどいい塩梅の量になったらバケツから引き出して口を結びます。メカケさんが後ろで口を結ぶ役割を担っても良いですね。
それからもう一つ。オフクロさんはなるべくオヤジさんの動きが少なくて済むような場所にバケツを置いてください。オヤジさんの斜め前45度〜90度くらいの位置に置くのが良いでしょう。スコップに泥を乗せながら歩かせるような位置に置いてしまうのは、せっかく掬った泥を落としてしまったり、疲労を増長してしまいます。
さて次は土嚢袋の口の閉め方です。
まず、紐を引っ張りあげて口を閉めます。
次に口から10センチくらい下をねじってクビレを作ります。
クビレの部分に引っ張りあげて余った紐を巻き付けてから結びます。
できあがった袋は決められた場所に捨てましょう。決して適当に捨ててはだめですよ。ピラミッド型に美しく積み上げていきます。こうすることで、より安定感を増して、まだまだ続く余震にも耐えられます。
いかがでしたか?簡単でしょう?実際にやってみたくなってウズウズしはじめたでしょう?
それなら是非、東北地方へボランティアにお越し下さいね。
Posted taiga : 2011年04月17日 20:48